4話
- _ ぬぺ
- 2022年8月30日
- 読了時間: 6分
更新日:2022年9月27日
男の目的は何か
【あらすじ】
怯える子どもの前にいたのはダークウイング。
さらに、先日見たばかりのバッグと植木鉢が落ちていた現場にも蓮がいた。
その現場はモンスターによる人間襲撃事件であったと聞かされた真司。
契約したモンスターは、契約してもなお人を食べたがっている。
では蓮は、敢えてそのままにしているのではないか?
【秋山蓮】
圧倒的に対話の足りないライダー。
確かに君は強いし、ゲームのルール的には君の方が正しいし、真司は馬鹿だが、それでももう少し話をしてあげても良いと思うんだ。全部優衣ちゃんに任せきりでしょう、その辺…?
蓮を疑った真司は、彼を追いかける。
●「ごーん!ごーん!ごーん!!!」
●「俺はそんな間抜けな名前じゃない」
一瞬でごんぎつねの世界に飛んでしまった。私もこれからごんって呼ぼうかな。
先日、夜中に会った時も、そして校内で女の子に会った時も、不自然に彼がいた。
だから疑っている、と本人に直接告げる真司。
しかし本人は「馬鹿か?」と一蹴。
真司の推測は見当違いだと言いつつも、実際のところはどうだったかは話さない。そういうところだぞ。
釈然としない真司は花鶏へと向かい、疑惑を優衣にもぶちまける。
モヤモヤしているのは分からなくもないが、そう疑惑をあちこちに振りまくものではないぞ。
やっぱり彼、自分がデスゲーム参加者だという自覚無いだろ。
で、その話を聞いた優衣は。
●「言って良いことと悪いことがあるよ」
……彼女がマトモで良かった(心の底からの安堵)
怪しいのは確かだ、と食い下がる真司に対しても、
●「蓮のこと何も知らないじゃない。私から見たら真司くんの方がまだ信用できないところあるよ」
と真正面から正論をぶつける。
優衣は、蓮がまだ弱かったころからずっと彼と行動を共にしていた。
そんな状態でも、彼がなにかしらの目的のために必死で戦い抜いてきたことを知っている。
だからこそ、彼が他人を襲うわけがないとハッキリ言えるし、信じられる。
ただし、そんな彼女の蓮評は
●「性格悪くて意地悪で、ケチで、好き嫌い激しくて何考えてるか分からないけど、きっと何かのために戦っている」
……何もカバーできていない。寧ろ悪口の種類が増えた。
大丈夫か秋山蓮。お前ずっと一緒にいる子にボロクソ言われているけど大丈夫か。
翌日。
蓮を追ってきた真司。
優衣が心の底から蓮を信じているのなら、自分も彼を信じても良いと思えるまでそばにいると宣言。当然怒る蓮。
高架下に移動して殴り合い。
大の大人の暴力沙汰を小学生に見せないという配慮なのか……?
モンスターから人々を守るためにライダーになったという真司につかみかかる。
●「正義の味方にでもなったつもりか?」
「お前はライダーをやるには甘すぎる」
一方的に殴られ続けて流石に怒った真司。
一発やり返したはずみに、彼が首から下げていたネックレスをつかみ取る。
チェーンについていたのは指輪が2つ。しかも片方は女物。
予想通り何も教えてはくれなかったが、彼の願いは「死んだ恋人を生き返らせる」とかそういうことかな。
恋人と言っても、真剣に将来を見据えていたレベルの人。
蓮に殴られた程度では引っ込まない、モンスターから人々を守る。
そう豪語する真司に、
●「その安っぽい正義感で誰かを殺せるか?それくらいできなければ、この戦いには生き残れない。優衣だって同じだ。俺は自分の背負っているものの為ならできる。」
覚悟のレベルが違う、と言いたいのだろう。
それに対して真司は、
●「借金。」
「お前への借金3万。とりあえずそれを返すまでは死なないよ。多分」
流石に馬鹿だと呆れたものの、真司の曇りのない眼に、本気だということだけは伝わった様子です。
直前のお家追い出されたネタはここに繋がってくるのか。3万すら返せない財布事情。3万は決して安くはないがいつまでも支払いできないほどの額じゃないと思うんだが。
ギャンブルとかやらなさそうなのにこれだけすっからかんなのか、真司くん……。職に就いて間もないから収入が少ない、とか以前に、節約とか苦手そうだよね。
再び学校でモンスター発生。
敵は再びギガゼール。目に見えないほどのスピードで移動できるモンスターらしい。
すなわち、
先生が攫われた時は単純に間に合わなかっただけ。
子どもの時には間に合ったが逃げられた後であり、ダークウイングは彼が子供を守るため咄嗟に呼び寄せたものだっただけ。
先生の件に関しては私も勘違いしてしまった。申し訳ない。
それに今回の件も、狙われているのが例の女の子たちと分かった時点で彼女たちを守るべくずっと行動している。
多分徹夜でバイクにまたがっていたにも関わらず一切そんな様子を見せないのは本当にすごいことだよ。
さらに、ミラーワールドに潜った先では先生を助けられなかったことを理由に、例のギガゼールは自分が倒すと宣言。
戦闘はずっと個人戦だったものの、各自が無事に撃破。
素直じゃない男と、不器用すぎる男。
敵対しつつも、中身は同じだと理解した2人は、どこか馬の合う様子を見せつつ、互いに不服そうなのでありました。
【桃井令子】
ジャーナリストの先輩。仕事人間。
今回も増えた被害者から何かを掴むべく学校に取材に入るが、怪談レベルと判断してしまったため収穫無し。
行き詰まってしまったためもう一度リストを洗い直した結果、4人の共通点に趣味がアンティーク関連であることが判明。次回、アンティークショップに取材しに行く様子。
…なんかさあ、彼女一番最初に死にそうな言動しかしてないよね。
【以下雑記】
🐉蓮。話をしない・すぐ実力行使・主人公に対して「お前は甘い!」しておきながら絆されるのは結構早いが面には出さない。典型的平成2号ライダー。マコト兄ちゃんやゲイツくんあたりと仲よくできそうだね。
🐉優衣と真司の会話シーン。彼女がずっと一方向を見つめていたのは何なのかまでは気にしなくて良いのかな?真司の顔を見ない、にしては結構辛そうな首の角度だったから……。
🐉真司くん、家賃滞納につきアパートを追い出されました。しばらくは事務所に居候する、と一方的に宣言。当然ながら叱り飛ばす令子。静かに自分のデスクを片付けた後に令子の肩を持つ編集長。そんな中唐突にトカゲの水槽を抱えて現れた挙句、給湯室で飼うと一方的に決めて消えた島田さん。
なんて愉快な職場なんだ。
🐉真司。現状出ている性格だけでも、
基本的に他人を信用しすぎている
自分の考えを信用できる人にはポンポン話す
思い込みが激しいところがある
人を手にかけることはできない
未だにゲームのことを把握しきれていない
馬鹿
と、まあデスゲームに圧倒的に向いていない性格しているのですが、一方で
戦闘のセンスはある(弱いのは単なる経験値不足)
本気を出したら結構強い
(今回ようやくとはいえ)戦う理由ができた
という風に、同時にデスゲームを勝ち残っていけそうなポテンシャルを秘めていることも同時に出していくのうますぎる。
次回:🦀🦀🦀
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