39話 牙鬼の息子、萬月あらわる!
- _ ぬぺ
- 2022年7月28日
- 読了時間: 5分
策士、策に溺れたときはどうすべきか
【あらすじ】
愉快な敵が現れた。今に始まった話ではない。
子どもを襲っておやつをかっぱらう彼は、あろうことか幻月の息子であった。
放送日は11月29日。本格的にクリスマス商戦に力を入れ始めた東映さんである。
【牙鬼萬月】
前回ラストに有明の方から生まれた、幻月の息子。
モチーフは鬼面というところか。
「萬月」という名は間違いなく「満月」から取っているとはいえ、なぜ漢字を変えたのかちょっと気になる所。ググっても一致するのは花村萬月という作家さんがいらっしゃるというくらいなもので。思い当たるのはヒトカラゲ→ジュッカラゲ→ヒャッカラゲと数が増えている一般戦闘員くらいか。
恐ろし気な見た目、無数の腕が絡む面と燃え上がる炎のような面が同居するような不気味な顔。生まれたての子とは思えない。まあ妖怪なのでこの辺深く考えてはいけない。
で、肝心の能力は…「バカ殿」。
子供を騎馬戦で追いかけまわした末にお菓子を奪う。
ニンニンジャーの存在など知らない。
ノリノリで出陣するも、天晴の一刀で切り捨てられる。
そのままベソベソ泣き出してママと一緒に逃げ出した挙句、部下には「なぜ助けてくれなかったのだ」と八つ当たり。
なおお菓子はちゃんといただきますをして食べます。変なところで育ちがよろしい。
しかしここまで全て演技。
実態は、有明の方の腹の中ですべてを観察したうえで的確に相手の弱点を突きに来る策士。単純に力もあるタイプ。
そして性格は傍若無人な若様。求めるのは忍たちの怖れ。
この手の「最初は弱い」系の敵は大抵技を吸収するとか、強化されていくタイプなので、前回予告見た時点でその手のやつだと思っていた。もっと上手だった。ラスボスの息子ともなると違うな。
【百地霞】
さて、萬月を「バカ殿」と評した霞。
まあ余裕で勝てるでしょう、と余裕の態度の仲間たちを戒めつつ、いつも通り作戦立案。
なんだかんだ言いつつ、霞ちゃんが一番なめた態度とっているのが個人的にはちょっと解釈違い。この後の展開のためには必要だったのかもしれないが、彼女の普段の言動と比較するとかなり露悪的に書かれていてモヤモヤしている。
「お菓子好き」という性格を逆手にとり、ティーパーティーを敢行。
この数カットのためにわざわざセットを借り、ケーキを準備し、お嬢様な格好をする女性陣。こんな雑なコスプレ回初めて見たわ。
勿論見事にかかってくれた萬月。しかし想定外が1つ。
「それで俺様に勝ったつもりとは、おめでたい奴らだな?」
「おいおめぇ、自分のこと頭良いと思ってんだろ?」
「おめぇみてぇなやつが一番騙しやすいんだよな」
本性を現した萬月にこてんぱんにやられたニンニンジャーは一時撤退を余儀なくされる。
その夜。彼女は1人、道場で反省していた。
そこにやってきた好天を相手に懺悔。
●「みんなに忍者としての心得を戒めておきながら、私がそれを破ってしまいました。敵を侮り、怖れました」
●「心に刻むがよい。優れた忍者ほど、侮り、怖れ、悩みやすいもの。故に……修行には果てが無い。それだけじゃ」
とても遠回しですが、好天が霞を「優れている」と評価しているのが分かる一幕でした。
心配していた仲間も駆けつけて霞を励ます。
●「たった1回の失敗で悩みすぎだって」
●「これまで霞姉の作戦のおかげで、not easyな状況をたくさん切り抜けてきた。その信頼はこれからも変わらない」
●「霞が行けって言ったら行くし、突っ込めって言ったら突っ込むぜ」
●「みんなで、作戦を立てやしょう。三人寄れば文殊の知恵、と言いますし」
翌日。改めて「みんな」で立てた作戦で出陣。
霞が囮となり、隙を突いて天晴・キンジが攻撃し、風花が援護。八雲・凪の2人は予めヒャッカラゲに化けて混ざっておくことで、敵を抑える作戦。
みんなで文殊の知恵2つ分を付き合わせた結果まともな作戦が出来上がるのはどうしてだ。いつものトンチキニンニンジャーはどこに行った。君たちはロミジュリ作戦くらいのテンションが一番似合っていると思うんだ。
萬月を追い詰めたニンニンジャー。
霞は天晴から超絶勝負チェンジャーを借り受け、…変身はしません。なぜならセンスが合わないから。
代わりに超絶激熱乱れ斬り、さらに一斉激熱手裏剣斬でトドメ。
そのまま巨大戦になだれ込み、霞は単独でシュリケンジンで出動。
肝心の萬月は取り逃がしたものの、ガシャドクロの集団は様々なオトモ忍の乗り換えを駆使して討伐。
●「霞ちゃん、実はすっごく怒ってる?」
●「……かもしれない」
●「忍ばず」
「「「「「わ、わっしょい!!!」」」」」
萬月を逃がしてしまったという失敗はあれど、また新たなことを学んだニンニンジャー。
改めて萬月を倒すべく気合を入れ直す6人。そんな中。霞だけは少し浮かぬ顔をしていたのでした
【以下雑記】
🦊霞ちゃん回。今までほぼ無敵だった彼女をここまで追い詰めるか!という回でした。確かに彼女だけ今までまともに壁もないまま来たけれど、ここまでやるかと。
🦊ただ、前述の通り追い詰めることを重視しすぎて彼女らしからぬなめくさった態度になっていたのが気になる所。
🦊一方で、萬月が正体現した時の狼狽えっぷりは解釈一致。好天が敗北した回もそうだったけど、霞はいつも自身たっぷりな代わりに、一度地盤が揺らぐと全部崩れるタイプだなと
🦊有明の方。出産したてとは思えぬノリノリっぷり。親バカも加わって楽しそうである。ずっと動いてるしずっと喋っている。息子の語尾を繰り返すところに至ってはどっちが親なのか分からん。
🦊だれがJと並べて置いてあげて欲しい。絶対後ろでずっと漫才やってる。
🦊萬月。cvは置鮎さん。我儘ガキ大将から怖ろしい妖怪への変化がまあ匠で流石だ…と。
🦊ただ、今までの幹部と違ってあまり能面っぽさがなく、この子長生きしなさそうねなどと勝手に思っている。
次回:🎄🎄🎄🎄🎄
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