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39話 探し求めていたのに

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

【求】人の心




【あらすじ】

仕事がひと段落したショウマと幸果。

いろいろと無理していそう、そしてもう高齢のデンテのもとにお見舞いに行くことになりました。

もちろん、幸果はデンテとの秘密を守ったまま。


お菓子を手に2人がデンテの家を訪れると、そこにいたのは床に転がるデンテ、そして彼をかったるそうに見下ろすラキアだった。




【ラキア・アマルガ】

子供のように駄々をこねるデンテに呆れかえるラキア。

デンテ、ラキアからの依頼されたものを作っていたものの、行き詰ってしまったんだとか。で、気分転換に人間界のお菓子を食べに行きたいと。

持ち帰りではなく、店舗でしか食べられない物を食べたいと。

どう考えても怪人にやらせてはいけないことは肝胆に想像がつく。


ベショベショと文句を垂れるデンテを見て、幸果はプリンアラモードを作ってデンテの家で食べることを提案する。

単純極まりないおじさん、大喜びで作業に戻っていきました。



ということで、みんなでプリンアラモードを作ろう!

幸果とラキアはお皿を買いに行く。ラキアのコメント的に、皿ごと食べる前提で笑ってしまった。


ここでようやく、幸果さんからデンテの体調が悪いことを聞かされる。

デンテの体調不良に気がつけなかったこと、弟の異変にも気づけなかったことを想い、「俺はいつもこうだ」と肩を落とすラキア。


ショウマはその間、スーパーでお買い物。

店内、そして帰り道にそれぞれ駄菓子屋の店主と絆斗に出会い、ちょっと会話してから帰宅。

遂に店主さんと絆斗が出会ってしまったか……、店主さんのご両親の話も出たし、いよいよ店主さんとショウマ(というかみちるさん)が親戚の説が濃厚になってきている。


はぴぱれで再合流し、プリンアラモードを作っていく。

果物が切れるのに合わせてゴチゾウたちも果物ごっこ遊びしてるの、本当に可愛い。

そしてその横で一生ホイップクリームを作らされているラキア氏である。

あとは盛り付けるだけの状態になったところで、一行はデンテの家に向かう。




【グロッタ・ストマック】

仕入れ係として仕事中のお姉さま。

職場にやってきたお客様は義理の妹:リゼル嬢。


彼女は、皮肉と共にジープが改造手術を受けたことを伝える。


🌂「お姉さまには相談する人も、報告する人もいないのね?」


小姑のやり取り、ギスギスしすぎだよ………



グロッタはその足でニエルブのもとへ。

改造手術について問い詰める。


👠「今や姉弟は私たち3人だけなのよ? なのに私に一言もなく……」

👓「姉さんに相談してどうなるの? 相談してなんとかなったことあった? すぐに手が出て終わりじゃない? ジープだって、姉さんよりあのお嬢様を頼りにしてただろう? そういうことだよ」

👠「そういうこと、って何よ?」


ニエルブのタブレットを叩き落したはずみに、デンテが人間界で生きていることをしったグロッタ。

彼女は今度は人間界に足を運ぶ。



彼の首根っこを掴んでデンテに迫る。


👠「今度は私に力を貸しなさい」


横にも縦にもデカいデンテおじさんと、(ヒールの力を借りているとはいえ)身長がほぼ同じになるグロッタさん。

かっこいいなマジで…………


泣きそうな声で、グロッタはデンテに詰め寄る。

両親も、兄も妹ももういない。残った2人の弟は完全にジャルダック家に取り込まれている。ストマック家に残って、家と会社をなんとかできるのはもう自分だけ。もとはと言えばデンテと祖父が作った会社だ、一緒に守っていくべきだ、と。


🐋「本当は会社なんかどうでもいいんじゃろ?」

 「大切な家族がバラバラになって、独りぼっちになって堪えんわけがない」

👠「馬鹿じゃないの?! 私はそんなによ──」


ここでデンテがすごい勢いでグロッタの手を掴むのが好きなんだ。

今まで、怪物めいた言動が微塵もなかった、後方支援でございますみたいな顔をした愉快なおじさんが、弟からも「すぐ暴力に訴えるタイプ」と言われるくらいに力のある人を思わずハッとさせるくらいの力で制止したことがさ。

自分の弱さを認めたくないって意地になっている可愛い親戚の子を放っておけない人なんだよね、デンテおじさんは。


🐋「強がらんでええ。お前さん、本当は寂しいんじゃろ?」

 「儂はもうストマック家のためには働けん。じゃが、お前さんにはもう1人弟がおる。もしお前さんが望むなら、儂がショウマにとりなしてやる」

👠「黙れ!!」



プリンアラモードを手に3人がデンテの家を訪れると、そこにいたのは既にこと切れて床に転がるデンテ、そして彼を鎌を片手に見下ろすグロッタだった。


👠「赤ガヴにすがるほど、落ちぶれちゃないんだよ」


そしてラキアは気づいてしまった。

デンテの身体に残った傷が、コメルにつけられたものを同じだったことに。



即追いかけたラキアとグロッタ、戦闘開始である。

お2人とも動けるし、武器も鎌で同じだし、高い身長と長い手足をフルに使って大暴れするから見ていて大変気持ちが良い。


ようやく仇を見つけたラキアと、バイトの粛清なんて日常茶飯事だから覚えていないというグロッタ。

2人の温度差が埋まらないまま、双方変身してのバトルに移行する。

実力派明らかにグロッタの方が上。情けをかけてもなお余裕で勝っていますからね、相当な屈辱だよ。

割って入ったショウマのおかげでなんとか一命をとりとめたラキア。

固く握りしめた拳を地面に打ち付けるのだった。




【以下雑記】

🍭なんだかんだで五体満足で帰還したジープ。ガヴに異常はなく、単に彼の身体と相性が悪いだけみたいです。

本人は焦っていますが、リゼルになだめられて一旦は落ち着く。リゼルの言うことだけは聞く状態になっているの、本当にまずいよこの子……。


🍭そんなニエルブさんですが、ジャルダックから「ランゴが使っていた毒素の研究」を命じられております。かなり嫌そうではありますが。そのドデカため息、リゼル嬢にも聞かれてないかい?

🍭ところでここのニエルブお兄さんの「かしこまりました、お嬢様」が大変よきですね。かっちりした服装なのもあり、執事みがある。すてき。


🍭絆斗は未だにみちるの親戚を捜索中。なお迷子な模様。がんばれ。




次回:予告の台詞でぜんぜんお腹いっぱいになれちゃうんですけど🍮

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