38話 映画つくろう
- _ ぬぺ
- 2022年2月4日
- 読了時間: 4分
映画を作ろう。細かいことを考えてはいけない。
【停車駅 東都撮影所】
すごく見覚えのある撮影所のある場所にたどり着いたトッキュウジャー。
そこにあったのはすごく見覚えのあるロゴを持つ会社、東都撮影所。
ミーハーな彼らがやってきたところ、中から出てきたのはフィルムシャドーと、彼に追いかけられる男性。
男性は分倍河原 藁次郎(ぶばいがわら-わらじろう)。東都撮影所第1制作部のプロデューサー。すんごい名前だ。
彼が撮影しているのは、「事件記者ペスカトーレ」という映画。
主演は国領恭平と柴崎透の2人。彼らはとくダネを狙う事件記者の役。
取材の過程でギャングのカルボナーラとラザニアの2つのファミリーの抗争に巻き込まれていく…というお話。
「裏切り、ロマンス。抗争の裏側には壮大なる陰謀が隠されていた。」
しかし、東都撮影所ではスタッフの失踪事件が発生。
スタッフがいない中で撮影を行わなければならないという事態に直面した分倍河原P。
どうしようかと悩んでいたところ…
「私たちが、やりま~~す!」
カグラ組、始動。
監督:カグラ
AD:ライト
カメラ:トカッチ
照明:ヒカリ
音響:ミオ
というわけでスタートした撮影。
しかしパッション・ファッション・エモーション重視なカグラには、今回のモチーフは完全に向いていなかったようで。
「もっと笑顔で!もっと可愛くしてくれないかな?」
まずは衣装・スタジオチェンジ。
派手派手な服に身を包んだおっさん(語尾はワンとニャン)が、くるくる回りながら台詞を言う状況。
台詞の時にはしっかり役に入り込んでいるお2人に脱帽。俳優って大変なんだな…
先行き不穏すぎる撮影の最中、今度は俳優陣が行方不明に。
確実にカグラのせいだろ…という空気。そう思われても仕方ないとは思う。
仕方がないので明くんとトカッチを起用。
二人にこれでもかというほどゴテゴテなドレスを着せていざ撮影開始。
このためだけに呼ばれた明くんが不憫。
あとカグラとの身長差が可愛い。
「いざとなったらCGでなんとかするから」
CGってそんな便利アイテムとちゃうで。
ちなみにあまりの棒読みっぷりを差し引いてもなんの撮影か分かりませんでした。
ただ、あのファンシーさは間違いなくカグラの好みだとは思う。
そんな中、裏で動いていたのはあの男。
そう、彼が帰って来る…!
【けん玉探偵 ヒカリ Re Imagination】
「けん玉片手に、あっちへふらふら、こっちへふらふら。ふらふらしつつ、隠れた事実に光を当てる。人呼んで、けん玉探偵・ヒカリ…リ・イマジネーション!」
撮影を抜け出して調査に出ていたヒカリ。
控室に争った形跡があったことや、貴重品の類がその場に置きっぱなしになっていたことを不審に思い、守衛さんに聞き込みを行ったところ、役者本人が撮影所を出て行った記録がない。他の失踪者も同様。
すなわち、撮影所のどこかにまだ彼らはいる。
そして同時期に、「お化けが出る」という噂のために封鎖された第3試写室があるとのこと。
「…これってさ、守衛さんが名探偵なんじゃない?」
……まぁ、最初に気づいて聞き込みに行ったのは間違いなくヒカリなので優しくしてあげてほしい。
第3試写室に行くと、案の定怪人によって拘束された失踪者がいました。
フィルムシャドーは悪夢をフィルムに焼き付ける力を持っていた。
故に、映画に詳しい人間の悪夢をかき集めて1本の映画にして、それを公開し、視聴者からも闇を集めようと企んでいた
やることも言動もアホの子ですが、わりと作戦はしっかり組んであって笑う。
「映画っていうのは、皆を笑わせたり、感動させたり、ドキドキさせたりして、楽しませてくれるものでしょう?そんなの絶対におかしいよ!」
「そんな映画、私は絶対に認めない!」
「歴史に残る大スペクタクル」(CGと尺の無駄遣い)での抵抗も虚しく、ハイパー烈車すら使ってもらえないまま、守衛さんレインボーラッシュでシャドーは爆散したのでした。
ほらそこ、その恐竜先週の使いまわしだろとか言わない。
後日。
映画雑誌には「事件記者ペスカトーレ」の公開の告知が。
フルCGアニメーションとして公開されることになったようです。頑張ったね、東都CG班……。
【以下雑記】
🚂変身時の台詞がおそらく役名なトカッチと明。トカッチはギャクリーン、明はカトリーヌ…かな?
🚂守衛さんを演じるのはスーアクの喜多川2tomさん。ゴレンジャーから戦隊に関わり、ゲキレンジャーでは拳法の指導を担当。ゼンカイではみんな大好きスーさんである。そりゃ、シャドー倒せるわ。個人的には台詞一切無しだったのが好きです。
🚂次回、裏切りの明。お前…さっきまで女装してたの忘れてねぇぞ…!
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