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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

37話 激戦必至!決死の悪魔奪還ミッション!

あーこれはまずい…を覆すラスト1分




現状最大の問題はギフの討伐法。

朱美の発言をもとに、ギフの力を使ってギフを倒す、

そのためにギフの細胞を持っている朱美を取り戻すのが作戦の基軸。




一輝・さくらは大二にも協力を求めるが、突っぱねられる



現状、大二関連の問題は大きく分けて2点あると思っていて。



① 大二が孤立している

正直、彼は本来フェニックス所属だし、内偵的な意味でも内部に残ることは決して間違いじゃなかったと思う

ただこの問題は、

・内部に残ったのが結果的に大二だけになったこと

・大二が赤石の側近になったこと

・大二が若くて素直すぎたこと

に集約されると思う。


大二が明らかに追い詰められ始めたのは朱美拉致から。

精神面で大二のケアを積極的に行っていた彼女が抜け、もう一人の狩崎はWEEKENDに合流。

しかも、彼女が医者だったため精神面のフォローをさりげなく行っていたゆえ、周りがあんまり察せなかったのも問題だったように思う。

結局、フェニックスにいる自分が頑張らなきゃ、ってなりすぎた面はある気がする。

彼の意志の固さがマイナスに働いちゃった部分かと。


赤石の側近になったのは赤石の作戦なので致し方ない部分はある。

結果として、彼の思想を間近で浴びすぎた。


まだ若くて経験が少ないうえに、素直ないい子だった大二はそれにかなり影響を受けてしまっている印象。エコーチェンバー的なやつだと思う。

そこに拍車をかけたのが孤立したゆえの精神的余裕の無さ。

兄妹の話を聞かずに出て行ったり、思い込んだら他の可能性を考慮する余裕が無かったりする感じがね…



② ギフ(&赤石)の作戦内容

彼らの選択は「人類の積極的退化」。

つまり(真相はどうかは一旦置いておいて、現状話されている内容を見ると)、ギフに従ったことによるデメリットがそこまで大きくない。

というか寧ろ、「ギフと戦う」選択をした方がより犠牲が大きくなる。

だから「自由と平和」の間で迷うという選択肢が出てくる。

もし、ギフの作戦が「鏖殺か、叛逆か」だったら大二もそこまで迷わなかった気がする。

第三者視点で見ている我々からすれば、ギフにも裏があるだろうと思うけど、前述したように大二くんに余裕はないですからね…



今までも何度か引き合いに出してるけど、大二は鎧武を連想させるんだよね

紘汰の持つ意志の強さ、正義感、行動力

ミッチの持つ達観した視点、回転の早さ、素直さ

この辺が上手いこと最悪な方に噛み合ってできたのが大二という印象。

結果として現状が仕上がっている感じするよね…





話は変わって狩崎親子。

2人の関係はかなりギスギスしていますが、ギフの力を使ったスタンプ開発に向けて協力することになりました。


元太に施した悪魔の改造手術を息子に詰られ、火傷した顔を見せる真澄。



ここで前回の話が割と腑に落ちた。



アギレラを肯定してやれ、と言った真澄の発言。

悪行の肯定にもとられかねない印象だったけど、あれは違うな


あそこで「アギレラ」を否定するのって、花の過去の全否定に繋がる

そうなると、自分の人生を後悔しながら、家族にも死んだと偽って生きてきた自分の二の舞になるに過ぎない。

自分を責めながら生きることの辛さを知っているが故の、花への救済措置だったのかもしれない。


勿論アギレラのやってきたことは許されることではないけれど、その点に関しては花自身が一番よく分かっているようだからそんなに心配しなくても良いと思う。





いざ、作戦開始。


個人的に今日の好きシーンは、ダメージを一瞬で回復させることのできるヘルギフテリアンに対して「嫌い!」と怒鳴りつけたさくらちゃんです。

ぶちぎれながら応戦する彼女、結構好きなんだよね



途中までは順調にいった。

氷の力も遺憾なく発揮され、朱美さんの動きを止めることもできた。


が、そこは赤石。抜け目がなかった。

リバイス組が目を離した隙に彼女を背後から打ち抜く。


更に大二の方にはリバイス対朱美の映像を送りつける。

追い詰められ大二は素直にそれを「兄が朱美を殺そうとしている」と受け取って現場に急行。赤石の手の上すぎて胃がキリキリする



朱美は大二の目の前で消滅。


怒りのままに一輝に手を出す大二。

最初は違うと言っていたのに、最終的にはサンドバッグになることを覚悟する一輝が、相変わらずちょっぴり過保護な兄でとても良い。




握った拳を代わりに受け止めたのは…ヒロミさん。


いやもう変な声出たよね。まさか帰ってきてくれるとは思わなかった。

画面端から手が出てきて「アッ…」ってなったのは平ジェネForever以来だよ。


本当に本当におかえりなさい!



今の大二に必要なのは、彼に寄り添って話を聞いてくれる人。

朱美さんがいなくなった今、彼が心を開いてくれる相手として一番可能性が高いのはヒロミさんなので…。

彼がどう動くかがカギになりそう。

(ただ、ずっと一緒には職務上いられないのでそこだけが懸念事項…)





余談。

ここ数話の脚本、文法が小説だなと思う。脚本家さんの本業なのでそら当たり前ですが。

文字の文学って全てを語らないものじゃないですか。

それゆえに大二の精神状態についていけない人が多いのかもしれないと思う。

近年の漫画・映像作品の文法は全てを語ることが美とされているから、特に。


私は小説で育ってきたうえに、考察も小説を読む時の文法に沿っているつもりなのでかなり今作と相性が良い。考察が捗る捗る。楽しい。

初期からそうだったけど、この作品、キャラの造詣がかなり立体的でブレてないし。

(その辺の描写もちゃんと見てれば全部拾えるからよくできてるなと思う)


それゆえに、全体的な受けが悪いんだと思う。

漫画・動画作品の文法で挑んで折れてる人が多い気がするので…。

要は慣れてる人の数の問題で、今回は慣れてる方がが少なかっただけかと。もったいないなあと思う。


あと個人的には、東映公式ブログが漫画・映像作品の文法に則って話を進めているのも妙な齟齬が生まれる原因だと思うんだがな




次回:パワーアップ!!!

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