36話 キンジ、栄光のスーパースター!
- _ ぬぺ
- 2022年7月14日
- 読了時間: 5分
キンジを救え!
【あらすじ】
やはりキンジが妖怪になったのは、九衛門の罠だった。
動揺する仲間たち、そこに漬け込もうとする晦、そして珍しく動き出す好天。
あっちもこっちも目が離せない30分でした
【キンジ・タキガワ】
前回ラスト、オオカミオトコに変化したキンジ。
割とすぐに戻りましたが、それは「発作」。妖怪化は依然として進行中。
そんな診断を下した好天にさえ戻し方は分からないまま。
ひとまずは浦鮫を離しておくという若干雑な対処をすることになりました。
そんな好天と凪のやり取りを聞かなかったことにしつつ、戦場に残った仲間たちのために再び出撃。
途中までは順調だったものの、案の定晦の「遊び」に巻き込まれる。
敢えてキンジ1人をピンチの状態に置く晦。命の危険を感じるキンジに合わせるように妖力が高まり、それに呼応して浦鮫は主人と認めたキンジのもとに飛んでいく。
主に寄り添い続ける刀って何とも言えない良さがあるよね。それが良いものでも、呪われたものでも。
全力で止める仲間たちの声を後目に、キンジは浦鮫を手に取る。
本人は大丈夫だと言い張っていましたし、数歩はもちましたが、大丈夫なはずが無かった。
「皆さん…あとはお願いいたしやす…!あっしを、倒……」
彼がたどり着いた先にいたのは九衛門。
そっと外された面の下にあった顔はあろうことか自分自身。そしてまわりを取り囲む妖怪たちの顔も全て自分のものにすげ変わる。
この戦隊、いつ見ても雑コラが好きである。
また多和田さんがきちんとその妖怪と同じ顔してるから……丁寧に全員分撮ったんだね…………。
「君と妖怪の力が融合したというわけさ。心配することは無い。悩みも恐れも侮りも、忘れられるさ」
しかし九衛門のそんな言葉には惑わされない。
紆余曲折あったとはいえ、彼はここに来るまでに仲間たちといろんな思い出を共有して、迷いを断ち切って、ラストニンジャに弟子入りしたのである。
思い浮かぶのは仲間の顔と、言葉と、思い出。
「忘れるなんて違いやす。あっしの心は弱かった。だからこそ、坊っちゃん方とここまでこられやした。弱さもあっしの一部、それと同じく、悩みや怖れだって、あっしの一部でございやす。このことを、忘れちゃいけやせん!」
「全ては自分の弱かった心が原因。ならば妖力は、もはやあっしの一部でございやす!」
どこからともなく聞こえてきた好天の声に導かれるように、周りの妖怪を切り捨て、帰還。
そしてそのままパワーアップ。
《スーパースターニンジャー》
自分の弱さを乗り越えた結果、浦鮫が変化した忍者激熱刀で変身。
通常のスターニンジャーがメキシカンポンチョを着こんだようなデザイン。
今まで通り、風と雷の力を扱うが、その強さは今までとは比べ物にならない。思わず帽子を押さえていますが、多分その必要は無い。
必殺技:激熱ライトニングスーパースターは、アカニンジャー超絶でもびくともしなかった晦さえも追い詰める威力。
無事に帰還したキンジ。
仲間たちに迷惑をかけたことを謝るキンジだが、仲間たちは「結果オーライ」とそんなに気にしていない様子。
そして肝心の、彼がもとに戻れた理由。
キンジの中にある弱さ=恐れ・悩みが妖力となって彼の中に残っていた。
しかし、彼が弱さを乗り越えたことで、彼の中にある「妖力」はただの「力」となったのである。
晴れて彼はスーパー弟子、スーパーキンちゃんとなって共に戦うこととなったのでした。
戦闘時のBGMとして流れていたのはキンジのキャラソン、「Shooting Star」。
「もう諦めろ」囁く声心が揺れてる
どうすればイイ?迷いながら背中を預けた
壁にぶつかったり間違えたときにこそ
一つだった星が繋がり彩る正座に変わる
Catch a shooting starやっと見つけられたのさ
かけがえない仲間と新たな未来が
Stop the time and one more time守っていく伸さ
もう二度と迷わない出逢えた絆
果たすのさCatching a star
一部抜粋ですが、「キンジの歌」という感じで大変良かったです。
【牙鬼軍団】
《十六夜九衛門》
散々まわりを振り回してくれている悪狐。
今回もキンジを振り回しつつ、晦から逃走。この感じだと本人から牙鬼軍団にコンタクトをとることはなさそうだ。
ただ、実質彼の敵は晦だけだと思っているので(有明の方は九衛門のことを小間使いAくらいにしか思っていないし、九衛門も多分有明の方は面倒臭いけど適当にご機嫌とっておけば何とかなる女くらいにしか思っていない気がするので)、ここから晦失脚にむけて一人で動くんじゃないかなーという予想。
なんやかんや、幻月復活に向けて頑張っていたのは事実なので。
とはいえ小槌もない、キンジはもう頼れない現状で彼がきれるカードはあるのかが気になるところ。
あとみんな言ってるけど、悔しがる九衛門くんめっちゃ可愛い
《晦正影》
若干なし崩し感はあるものの、珍しく自ら出陣。
ニンニンジャーを相手に飄々と戦う貫禄がすごい。
さらにアカニンジャー超絶の超絶手裏剣斬を真正面から受けてダメージゼロというタフっぷりを見せつける。
「やるのう小童。しかし、儂の心の臓を貫くにはちと足らんかったの」
「儂を相手にするには、444年早かったようじゃの」
これがcv中尾隆聖さんである。勝てない。絶対に勝てない。
必殺技は牙凌道・洒落頭。髑髏のCGが子供番組とは思えぬリアルさ。
さらに巨大戦では自ら巨大化したオボログルマに乗り込んで戦闘。
しかし敢え無く敗北。辛うじて脱出したものの、攻撃の余波を受けて空の彼方へと吹っ飛んでいきました
コメント欄にはこのシーンの元ネタはバイキンマンではないかとの指摘が。
言われてみればそうかもしれない。
《妖怪オボログルマ》
ガシャドクロたちの集合体として生み出された妖怪。
朧車とは
牛車の妖怪。(デジタル大辞泉プラスより)
作中では一人称が「まろ」、語尾が「おじゃる」だったのはおそらく牛車=貴族が乗るものという連想ゲーム。
ただし、やることはローラーを持って駆け回ることくらい。
なんなら晦を轢きかけるし(晦さんが逃げ惑う図は大変面白く拝見しておりました)。
小さくなってもローラーは小さくならないので、ローラーはどうやらずっと町のど真ん中に放置されていたらしい。誰か気づいてあげて。
次回:ドラクエですか?ドラクエですね???
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