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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

35話 Partnerを救出せよ!

サブタイでも言ってるじゃん、「パートナー」なんだよ。




【Story】

レーザーターボが復活した。

正宗の側につき、彼のサポートをする彼に動揺が走るCR。

一応、貴利矢のデータは正宗が持っているため、レーザーターボ=貴利矢という可能性はあり得る。


「あり得ません。貴利矢さんは、バグスターウイルスの根絶を目指していたドクターです。人の命を操ろうとする、檀正宗に味方するはずがありません」




【檀正宗】

飛彩を雇い入れ、「クロニクル」を運営する社長。

彼の真の狙いは、より多くの人間の命を掌握すること。

ゲームを用いて、人の命をデータとして管理する社会の構築。今までの様な、医療が人の命を支える社会からの脱却。そのために仮面ライダーの駆逐を目論んでおり、実際に飛彩のガシャットは正宗が管理している。


「命の管理者である私こそが世界のルールになる。」


命を管理する時点で神に等しい行為なのだが、ここで「神」と言わせないのは絶対に黎斗との対比。

黎斗が人を離れて神を目指すなら、正宗はきっと人として地に足を付けたまま行動するんだろうな。けれど神の名を冠したライダーに変身して、時間を止めるという最も人外じみた行動をしているのが彼なのは何の皮肉だ。



現在の「クロニクル」のプレイヤー人口。

緩やかに増加しており、グラフによれば10時の時点で女性254・男性540の計794が参加。

世代別に見ると10代が200ちょっと、20代が270くらい、30代が180程度、40代は80程度、50代・60代以上は25程度で推移。

割とこの手のゲームにありがちな値という感じ。ただ、これ単位書いてないんだよな。全国単位でゲームを販売していることは明言されているので、「千人」単位な気がしている。ただ、そうなると話は回らないし、衛生省軽んじられすぎやろという気もするんだよね。

まあここ深く考察したところで間違いなくほぼ何も出てこないんですけど。

正宗としては全然足りてないのですが。



企んでいることは真っ黒黒ですが、社長としては敏腕の正宗。


 

☆仮面ライダークロニクル 販売計画数一億本 達成に向けて


海外展開

  →欧米・アジアを中心にゆくゆくは全世界へ


安心・安全の運営体制の確立

ゲームのヴァージョンアップ

  →新たなレアキャラクターの開発

  →多人数参加クエストの実装


インターネット通販サイトの強化

  →世界各国の言語に対応

 

ホワイトボードの字、社長が書いたのかな。めっちゃ見やすい。

あとVの音を「ヴ」と表記するのなんか分かる。多分彼は発音するときも律儀に唇噛んでるタイプ。


「消滅者の命がかかっているから、衛生省は仮面ライダークロニクルを取り締まることはできない。寧ろ消滅者の命を救えるかどうかは我々の運営にかかっている。社員一丸となって、消滅者の命を取り戻そうではないか!」


……どの口が言ってるんだか。




【九条貴利矢】

12月25日に退場してから、約半年。久しぶりに帰ってきました。素直に喜べない感じはありますが、何はともあれおかえりなさい!



永夢たちの期待も虚しく、彼は本物の貴利矢。

黎斗と同じく、バグスターとして再び戻ってきた存在。

生前と同じくアロハシャツにジャケット、サングラスというおちゃらけスタイルですが、全体的に色彩がモノトーンになっているうえ、きちんと着こなしているため違和感がすごい。そのスタイルはバグスター貴利矢が選んだものなのか、正宗セレクトなのかはちょっと気になるぞ。

何よりもずっと目が座っているしハイライトが無いため怖い。闇堕ち感すごい。


レーザーターボとしては今まで通り活躍。

ただし、プロトガシャットを使った装備のバリエーションが生前よりも増えています。



自分の過去のことを語ったり、「親友を助けたい」という患者さんに妙に感情移入しているっぽかったり。言動の端々から本物の貴利矢であることは間違いないと思う。



「なんで檀正宗に味方するの?」


「自分が蘇れたのはあの人のおかげだからな」

「ドクターなんてもう必要ないんだよ」


貴利矢曰く。

運営である正宗はプレイヤーのこともバグスターのことも完全に管理下に置いている。

彼が運営でいる限り、人類は安泰。

「仮面ライダークロニクル」は、この世界の命のルールを変えた。


勿論、正宗のやっていることは異常だと訴える永夢だったが、


「じゃあ自分が消滅したまま死んでた方が良かったっていうのか?自分を消滅させたそいつとは手を組んでいるくせに」


ぐうの音も出ないド正論だわ。

そりゃもちろん、永夢・黎斗間にもいろいろあったし、別にわだかまりが残っていないわけではない。けど傍から見ればその通りだし。

「人は一度死んだままでいるべきだ」という主張は倫理的には正しくても、貴利矢相手に言ってしまうと「お前は墓に戻れ」なので。



「これだけは忘れんな。天才ゲーマーだろうと天才ゲームクリエイターだろうと、『仮面ライダークロニクル』は止められない」



再び相まみえた永夢と貴利矢。

永夢は、彼のあまりの変わりようを見て、これは貴利矢復活に際して何かしら正宗がいじったと判断。貴利矢自身が開発したリプログラミングを使って、彼をもとに戻そうと試みる。

ここまで戦ってこれた、その支えになったのは他ならぬ貴利矢の言葉であったから。


「貴利矢さんには本当に感謝しています。」

 「だから今度は、僕が貴利矢さんを救います。あなたの笑顔を取り戻すため!」


途中、クロノスの乱入や永夢側が不利になるシーンもあったものの、なんとか貴利矢のリプログラミングに成功。



……そんなに簡単に行くはずがなかった。


「なーんか勘違いしてるみたいだけど、自分は自分だ」


貴利矢はプログラムなどされていない。本気で正宗についていくつもりでいる。

クリスマスの時、確かに彼は全てを永夢に託した。

しかし蘇ってみれば現状はたいして変わっていない。寧ろ「クロニクル」の登場で悪化しているといっても良い。

ついでに言うと、自分を殺した犯人と協力関係になっているし。


「期待はずれも良いところだ」

 「結局お前は一人じゃなんにもできない。天才ゲーマーだったのはパラドの力があったからだ」


そして何かを永夢だけに囁く。

驚く永夢。


「お前には失望したよ」


呆然自失になった永夢。彼にしては珍しく、相手にとびかかり、貴利矢を殴り飛ばす。


「そっちがその気なら、こっちもノってやるよ。お前はもう、僕の仲間じゃない」



その後、CRにて。

何を言われたのかと聞かれた永夢は、いつになく感情の無い声で


「知らない方が良い」


その頃貴利矢は、消滅した現場で雨の中、不敵な笑みを浮かべて立っていたのでした



さて、考察タイム。

ずばり、貴利矢は永夢に何を言ったのか


事実として間違いなく言えるのは、

  • 貴利矢は正宗の側についており、

  • リプログラミングをされてもそれは変わらなかった=正宗側につくのは彼の意志

ということ。

一応今ある仮説としては、


仮説1:台詞が全て

これは単純に、今回一切嘘を言っていないパターン。

実際に蘇ってみて現状を確認して失望、CRよりも正宗を支持したいと思ったパターン。

そうなると、永夢に告げたのは彼が知りたくない、「クロニクル」の事実とかになりそう。


仮説2:操られたフリ

再召喚された際に全てを察して正宗側についたパターン。

ここで正宗側について情報操作したほうが良いと踏んだか。彼ならあり得る。

その場合、永夢にだけは正体を明かした可能性がある。


仮説3:リプログラミングの効果は無かったフリ

実際にいじられて復活、リプログラミングで本来の貴利矢に戻った(直後の笑みは本心)。しかし、ここで正宗側についていた方が良いと判断したため一芝居うった、というパターン。

そもそも正宗の「彼は本心」発言は何一つ信用ならないので考察対象から除外してます。

咄嗟に自分がいるべき場所を把握して作戦実行、そして永夢にだけは正体を明かしたのかなと。


仮説2・3の場合、永夢が珍しく貴利矢を殴ったのも、彼から聞かされた内容を仲間に対してはぐらかしたのも、「貴利矢の意志を汲んで、彼と徹底的に敵対している」というパフォーマンスをしたからということでスマートに説明がつく気がする。その場合、永夢の「こっちもノってやる」発言も貴利矢からすれば「そちらの作戦は理解しました、協力します」という意味で通る。

それに、生前の貴利矢さんは軽やかに嘘をつくイメージがあって、この辺の芝居や二重スパイの役に向いていると思うんだよね。

まあ私が、彼の闇堕ちを信じたくないというのも多分にある。


仮説4:正宗のセキュリティが凄かった

確かに貴利矢はいじられた状態で復活したし、永夢のリプログラミング攻撃も当たったのだが、正宗がそれを見越していたため、現状のリプログラミング技術では貴利矢を戻せなかった、というパターン。

まあ言いながらこれは無いかなと思っている。最終フォームの登場が次回以降だったら、「正宗の技術を解析したうえで開発した、新リプログラミング技術搭載フォームです!」みたいにできたのかもしれないが、そうでない以上この線はまず無いかなと思う。


個人的には仮説3を推したい。

何かのはずみに正宗に致命傷を与えたうえで「ノせられちゃった?」ってにやっと笑ってほしい。




【以下雑記】

🎮なんか謎のアバンできてた。なんだそのかっこいいナレーションとカットは。


🎮貴利矢の台詞は天才ゲームクリエイターの闘争心に火をつけるのには十分だったらしい。

コンピューターを複数台駆使しながら作業に励む黎斗。

ポッピーの部屋であったそこの半分は、既に彼の作業スペースと化しております。

パソコンには律儀に「新檀黎斗」のシールを貼り、壁には「新檀黎斗」「神の才能完全無敵」、「クロニクル」のポスターに「打倒」の字。あんた楽しそうだな。

最終的に新しいガシャットを開発。遂に最終フォーム完成です。


🎮バグスター組。グラファイトの中に埋め込んだゲムデウスウイルスは順調に培養されています。彼が大我たちと最終決戦をする頃には原形をとどめていない疑惑あるぞ。


🎮大我ニコ。クロノスのポーズに対抗するため、大我が吹っ飛ばされるであろう場所にニコがポーズ直前に回復アイテムを放り投げるという協力プレーを披露。ゲーム上手い子じゃないとできないぞそれ。2人ともいいバディになったもんだ。


🎮今回は水落ちがたくさん。石田監督ではなかったことにただただ驚いております。特に小野塚さん濡れすぎでは?復活して早々に海に落とされ雨の夜に出かけていき…。退場の時もびしょ濡れだったのに。いやだからだろうとは思うけども。




次回:引っ越しするなら?

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