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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

35話 宇宙No.1アイドルの秘密


夢見た(YOU MAKE ME SAD) 日々は切なくて(YOU MALE ME DOWN) からっぽで(YOU MAKE ME CRY) 泣けたけど
下山健人作詞、鈴木盛広作曲、カメレオングリーン/ハミィ(大久保 桜子)「からっきし」




【あらすじ】

ブリッジでのんびり過ごしていた一同。

彼らが見ていたのは宇宙で最も有名なアイドル:ホシ★ミナトのライブ中継。

そこに異様なテンションの高さで乗り込んできたのはハミィ。

ごにょごにょと濁していますが、要は彼のファンらしい。



一方、彼にはよくない噂もあった。

ファンの民度が妙に低いという。それも理性を失ったような暴れっぷりというどこかで見たことのあるタイプ。

さらにホシ★ミナトがライブ中に「感情を解放してみないか?」と呼び掛けているところも見てしまい、一同、特にナーガは彼の経験に基づいて「ホシ★ミナトはジャークマターと繋がっている」と判断する。


そんなはずはない、と食い下がるハミィ。

ひとまず百聞は一見に如かずということで、一行はクジャク座系の惑星:ピコークでタイミングよく行われる新人アイドル発掘オーディションに潜入することになったのでした。




【ハミィ】

そんなこんなでアイドルに扮して潜入することになったハミィちゃん。


男女混合のアイドルグループ:QQQ(トリプルキュー)のボーカルを務める。

フリルとリボン多めのカラフルなミニスカ。キラキラした布地とか、緑のエクステとか、やはり要素はとっちらかっているのに全体で見ると可愛らしい感じでまとまっているのがすごい。


残るメンバーはラッキーとナーガ。

ラッキーは赤いウィッグを装着、ナーガは金髪で登場。白いスーツにスパンコールが多い衣装が物理的に眩しい。

ラッキーはテンションが上がったのかなんなのか、動きがキザったらしくなっております。そのキュータマの持ち方嫌いじゃないわよ。

というかそのスタイルに髪型、最初期の2次元アイドルの香りがするのよ。DOKI×2で壊れそうな空気感すごいのよ。


あとここのラッキーの長い手をフルに活かしたアホの子お辞儀が面白すぎるので見てほしい。さっきからこの男の「アイドル」概念どうなってんの?


一緒についてきたのはスパーダとツルギ。

スパーダさんはQQQのマネージャー。上下揃いの赤を基調にしたタータンチェックのスーツに赤いベレー帽、赤い伊達眼鏡。差し色に黄色も使われており、ひたすらに目がチカチカする。

ツルギはQQQが所属する事務所の社長。グレーのスーツにサングラス、七三分けで固めた髪の毛。さらに夏祭り版EDとトンチキキューレットザチャンスでお馴染みのファーが再登場。なんでその小物そんなに擦られてるんだろ。

というかアイドルと同じくらい目立っているマネ&社長って何??



作戦はナーガの時と同様。

ケンビキョウキュータマを使ってホシ★ミナトの中に潜入し、脳内で暴れているであろうインダベーを倒す。



なんとか建物の中に侵入し、ホシ★ミナトと接触をはかるが、女性マネージャーと警護のインダベーたちに遮られてしまって作戦失敗。

それどころか不審がられてつまみだされる始末。

とはいえ、成果として得られたのは「ホシ★ミナトは冷静である」という事実。

ナーガの時とはそもそも事情が違いそうなのである。


それを見た司令。新たなキュータマを転送してくれました。

その名もエリダヌスキュータマ。ギリシャ神話に登場する伝説上の川の名を冠する星座がモチーフ。近くに人がいない状態で使うと、敵の正体を見ることができる。


「今回のミッションにぴったりじゃん。」

「なんで最初からそのキュータマにしなかったのさ?」


ごもっともである。



無事にエリダヌスキュータマを受け取ったものの、ラッキーがキュータマを持っているところを警備のインダベーに見られてしまう。

そのまま戦闘に流れ込んだわけだが、

「ホシ★ミナト様に、近づかせるな!」

というインダベーの台詞が引っかかる。


ジャークマターとホシ★ミナトは繋がっている。


見たくない証拠がそろってしまい、思わずその場から逃げ出すハミィ。

誰だって推しの嫌なところなんて見たくないに決まっている。



逃げた先はQQQの楽屋。1人落ち込むハミィの元を訪れたのがナーガ。


「俺は、俺のような被害者を出したくないだけだった。余計な事言って、ハミィを傷つけてしまって、すまない。」


自分の行動を反省するナーガに、ハミィも闇堕ち前のBBQで「1人で考えて」と言ってしまったことを改めて詫びる。その上で気にしないでほしい、と。



仲間でもない人間のためになぜ感情的になるのか。

その理由はハミィの過去にさかのぼる。


故郷の惑星を出たハミィ。しばらくは様々な星を転々とする生活を送っていた。

人見知りは克服したものの、実際にジャークマターの支配を目にしたこともあり、ハミィもだいぶメンタルに来ていた様子。「心が空っぽ」と形容するほどに。

そんなある日出会ったのが、誰一人観客がいないのにストリートライブを続ける、無名のホシ★ミナトだった。

必死に歌い続ける彼の姿勢と歌詞が当時のハミィに刺さり、思わず涙をこぼす。

歌い終わったホシ★ミナトに思わず声をかけた所、


🌟「確かに、今は誰もいない。でもね、いつか絶対、僕の歌を聞いてくれる人が現れるって信じていれば、それだけで、前を向いて歌えるんだ」


その言葉に救われた。それ以来、ずっと彼のファンをやっている。



「今でもあの時の歌は忘れない。私を変えてくれた歌だったから。」


「ハミィがそういうなら、俺もそう思う。ホシ★ミナトに近づいて、真実を暴こう。」



ということで、正面からオーディションに挑戦。

ハミィが選んだのは、自分が心を動かされた時の曲、「からっきし」のアレンジカバー。

無事に歌いきった&踊りきった結果、客席はスタンディングオベーション。

しかし、当のホシ★ミナト本人は、


🌟「これ、ほんとに俺の曲? いっぱい歌ってるから、覚えてないや」


あまりにもドライな反応。

自分との温度差にショックを受けて、そんなはずはないと当時のことを泣きそうになりながら語るハミィだったが、ホシ★ミナトは相変わらず怪訝な顔。

マネージャーも警備員インダベーに3人を摘まみだすように命令する。



「客席にキュウレンジャーがいるよ~~!」


ということでここからが本番。

客席に着ぐるみを着て控えていたバランス・ラプターが満を持して登場。インダベーを引き付ける。

残るメンバーは観客を外に誘導し、フロアに残ったのはホシ★ミナトとマネージャーのみ。

ようやく送られてきたエリダヌスキュータマを使うと、映し出されたのはアキャンバーの姿と、ホシ★ミナトの方に乗った小さなドン・アルマゲの姿。



つまり、ホシ★ミナトは肩に乗っているラスボスに操られていたのであった。

そんなことある?!って初見時変な声出そうになったのを思い出しました。



「ミナティーを操っていたこと、後悔させてあげるんだから!」

 「あんたたちの運、試してあげる!」




【ドン・アルマゲ】

なんと初手から巨大化。

オリオンバトラー&ギガントホウオーで相手をし、割とあっさり倒すことに成功。


「しかし、例えこの私を倒せても、貴様らに私の命は奪えん!」


この台詞でツルギは気づいた。

ドン・アルマゲは1人ではない。

宇宙中に何人も散らばっていて、様々な人間を傀儡にしながら宇宙を支配している。

つまり、今まで「ドン・アルマゲを倒した」という認識は一切間違っていなかったと。


絶望的な状況だが、ラッキーは改めて「それでも全て倒す」を決意を固める。

本当に途方もないことをさらっと言ってのける男である。




【ナーガ・レイ】

こちらはアキャンバーとの決着を付けに行く。

感情が分からない男だ、とナーガを煽るアキャンバーの目論見は、ダークナーガの一件で互いの理解を深めた救世主たちにはもう通用しない。


「ナーガは誰よりも人の気持ちを大事にするんだから!」

「ナーガ、見せちゃってよ。本気で怒ってるところ!」

「アキャ! 感情を知らないのにどう怒るの?」

「いや。お前は俺に感情を教えてくれた。俺は怒ってる。人々の感情を弄んだこと。そして!ハミィの大事な感情を傷つけたことを!!」



ダークナーガに変身し、アキャンバーをほとんど単身で追い詰める。

それでも仲間たちの力を借りることを惜しまないのが、ナーガが成長した証だと思う。



「お前は俺たちを怒らせ過ぎた!」


「私、本当にあなたの感情を解放しちゃったみたい。嬉しいでしょ?」

「いや、これは悲しいという感情だと思う。」



一件落着。

自我を取り戻したホシ★ミナトは今までのことを「長い夢を見ているようだった」と形容しつつ、改めて前を向いて歌い続けると誓う。



「ハミィのおかげで、俺も感情が空っぽでも、前を向ける気がする。」

「空っぽなんかじゃないよ、私に言ってくれたでしょ?」

『余計な事言って、ハミィを傷つけてしまって、すまない。』

「ナーガは、人の気持ちが分かる。ちゃんと、少しずつ感情が芽生えてるんだよ。」

「……ありがとう」



めでたし、めでたしである。救世主の旅はまだまだ続くのです。




【以下雑記】

いや~~~濃い。濃かったね?

ナーガ闇堕ち編の本当の最終回+ラスボスの情報開示+ファン交流イベ。こんな密度濃かったっけ??



31話の締めでも個人的には十分だと思っているのですが、そこに「ずっと言い過ぎを後悔していたハミィ」の若干取りこぼしていた要素をもう一度拾って回収してくれる優しさ。

ナーガが真っ先に謝った相手がバランスとハミィだったように、お互いに相手に対して思うところがあったのだろうというのは感じていたので、そのわだかまりが解消されたのは大変うれしかったです。

会話がうまく行かずすれ違いゆえに闇堕ちに至った経緯を思い出すと、しっかり顔を突き合わせて自分の思っていることを素直に言えたのも大きな成長だし。



そして戦隊名物コスプレアイドル回。

「QQQ」として出場した3人、個人的には男女男という組み合わせがアキャンバーwithT(ツヨインダベー)を彷彿とさせるのが好きです。

あの3人とは違って、どこまでも対等な仲間の3人。


あとナーガさんのダンスね。

中の人が2.5次元なんかでも活躍しておられるおかげで動きがキレッキレ。

だがナーガさんなので表情筋が固いこと固いこと。袖から出てきた後一瞬口元に手を当てて無理矢理口角上げているのも結構好きなのですが。

キレキレの動きと妙に目力が入った表情のマッチが面白すぎて笑ってしまう。後の2人が完全に自然体だから、余計に。

あ○スタの舞台も気になってはいるんですよねぇ。ざきさんのクオリティがものすごく高いと評判だし。音楽だけ追ってるコンテンツなんですけどそれでも楽しめます? まあ一番好きなのはEdenさんなんですけど……。



さらに今回のキーマン:ホシ★ミナト。

あのトンチキ竜宮城回の時に既に伏線が張られていたの、リアタイ時に引っかかった方はどれくらいいたのでしょうか。

ちなみに今回はドン・アルマゲ憑依時は赤いカラコンを装着。金色に塗られた肌のせいか、カラコンを黒っぽい赤にしていたせいか、よくよく見ないと気づけないけどちょっと不気味、くらいの演出になっているの惚れ惚れする。


あとこれは完全なる八つ当たりなんですけど、「誰だって推しの嫌なところなんて見たくないに決まっている」の文言は自分で書いてて自分でちょっとダメージ受けてた。そんな自傷行為ある?って感じだけどあるんだよなぁこれが。いい加減辞めたいよ私だってさぁ。



あとはそれ以外のお話を。


小太郎。前回の「ガル馬鹿なの?」発言からちょっとずつですが毒舌度合いが上がっている印象。本人には悪気がなさそうだから余計に面白い。でも司令相手にはそれくらいがちょうどいいと思うよ。


ラッキー。最後に「俺米とってくる!」と走っていきましたがどこに行ったんでしょうか。田んぼ?? 彼なら楽しそうに鎌振るってそうだよな~~。

あとその直前の跳躍力がえげつないので見てほしい。ツルギの腰の高さまで飛んでません?? そして足が長いね。




次回:誰か私を介護してくれ

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