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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

35話 ジュウオウジャー最後の日

よく通ったなこの脚本…!!




【あらすじ】

大和が攫われた。解放するためにはホエールと交換しなければならない。

とはいえ、バングレイが素直に応じてくれるとは思えない。


話し合いの末、ホエールは置いて行く、仲間たち5人で大和を助けに行くことで合意。


その直後、どこからか窓ガラスの割れる音が。

流石は王者の中の王者にしてキューブアニマルの元祖。リードくらい大したこと無かったらしい。見事引きちぎって脱走してくれました。



慌ててホエールを追いかけて確保する5人。

王者の中の王者にしてキューブアニマルの元祖とはいえ、虫取り網には捕まります。というかここで舌軽く出しながら狙いを定めるレオくん可愛い。


勝手に行動したことを叱りつける仲間たちでしたが、ホエールに理解を示したのはみっちゃん。

キューブホエールにとって、大和は現代でできた初めての仲間。みっちゃんが初めてできた友人としての大和を慕っているように、ホエールも大和に対して思い入れがあるはず。

だからきっと、ホエールをここで置いて行ってもまたついてくる。それならば、自分たちと一緒に、仲間として敵に向かっていくことはできないのか。


大和はきっとそれを望んでいないのは百も承知。

けれど大和は以前、動物を助けるためには時に手荒なことも必要だと説いていた。それならば、大和を助けるために多少彼の意志に反することをしても許されるのではないか。

まさか前回の台詞がここで効いてくるとは思わなかった。前回のは軽いフォローだと思っていたので……。



ということで、「みんな」で取引の場所に向かった仲間たち。

現場に来ていたのはバングレイ、偽ジュウオウゴリラ、手錠+鎖+猿轡で拘束された大和。

翌年のキュウレンジャーで久しぶりに特撮を見た私、「特撮ってこんなに拘束ガチガチにやったっけ?」と思ったものですが、この年も中々やってますね。ニチアサ倫理的にOKなんだ。


バングレイはまず変身道具を捨てることを要求。あっさり従う4人に対して下手くそな口笛でしらばっくれようとするみっちゃん。変なところで図太いが折れるのも早くて笑っちゃった。あまりにも無駄なあがき。


取引にも応じてホエールはバングレイの手に。


そして想定通り、


「知ってるか?約束は破るためにあるんだぜ?」


ということで、事前に彼の宇宙船で上空(宇宙空間)に待機していたクバルが5人に砲撃を発射。爆炎が消えた後、仲間たちの姿は跡形もなくなっていた。



崩れ落ちる大和。

いつかは彼の絶望の顔を見てやろうと24話からずっと奮闘していたバングレイさん、それはもう楽しそうに大和の顔を覗き込む。


燃え盛る炎に仲間たちの面影を重ね絶叫する大和。

本放送ではここでCMに入るんだから人の心が無い。


絶望で呆然としている大和に襲い掛かるバングレイ。

彼を止めたのは、後ろの崖から飛び出してきた5人の仲間たち。

ホエールもここぞとばかりに脱出し、上空の宇宙船に襲い掛かる。



「お前!大和にしつこく嫌がらせしていただろう!!」


以前から大和に対するバングレイの狙いは彼の言う絆を断ち切ることだと気づいていた仲間たち。

今回の取引で遂に仲間に手を出してもおかしくないと考え、警戒MAXで現場に赴いていた。案の定クバルがいないのでますます警戒していた。だからこそ上空からの攻撃に真っ先に気づけたし、咄嗟にキューブモグラを使った避難ができるくらいには余裕があった。


「良かった……。俺、みんなに死なれたら俺、良かった……」


めちゃくちゃ弱々しい声で本当にびっくりした。人とのつながりを大事にするのは知っていたけれど、ここまでだとは思っていなかった。



「また『繋がり』か!弱い奴ほど群れたがる!」

「うるさい!動物が群れを作るのはな、大事な仲間とみんなで生き残るためだ!」

 「俺も戦い抜く。この仲間たちと一緒に!」

 「俺の仲間を……舐めるなよ」


未だかつてないほどぶちぎれた大和先生を筆頭にバトル開始。

ここで「仲間」の対義語として手下召喚する演出が良い。



ジュウオウジャーの猛攻により吹っ飛んだバングレイのもとに現れたのは、ホエールによって沈められた宇宙船から転移してきたクバル。

思わず助けを求めるバングレイでしたが、クバルはなんのためらいもなく彼の右手を切断。


「いつまでも私が手を貸すと?ありえないでしょう。」


彼の右手を回収するクバル。絶対この後何かに使うでしょ。何に使うか正直におっしゃいな。


最後に「手駒の分際で!」と本音が漏れるバングレイ。

まあそんなことだろうとは思っていたよ。


その台詞を聞いて心なしかさらに冷たくなった口調のクバル。餞別として巨大化のためのジニスのコインを置いてクバルは去っていく。



さて。期せずしてフック船長のような見た目になったバングレイ。

再びジュウオウジャーと相まみえるが6人分のジューマンパワーを注ぎ込んだジュウオウファイナルには敵うはずもなく、大ダメージを負う。

それにしたって6人分ともなれば演出の派手さもけた違いである。



ここで引くわけにはいかないバングレイは巨大化。

コイン、食べるんだ……しっかり咀嚼するんだ…………



合体しようとした彼らの前に現れたのは、全員が簡単にくぐれてしまいそうなほど大きな火の輪。

全キューブアニマルを総動員した、ワイルドトウサイドデカキングの完成である。名前がまんまかつ長い!!


「確かにあんたは一人でも強い!」

「でも今より強くはなれない!」

「このワイルドトウサイドデカキングは、地球のパワーの結晶と」

「6人の王者の集まりだ!」

「一人じゃできなかったことが、みんなとならできる!」


「俺たちのつながりは」

「「「「「「お前なんかに壊せない!」」」」」」


必殺技は100体の動物をぶつけるジュウオウドデカダイナマイトストリーム


「俺の獲物が!俺の夢が!!」



無事にバングレイを倒した一同。

喜びの声を上げながら帰還する彼らに、大和は声をかける。


「ありがとう」

 「あの時、一瞬絶望したんだ。俺のせいでみんな、殺されたんだって思って!……生きていてくれたから、救われたんだ」


「大和!後悔すんなよ!俺たちと繋がったこと」


「みんなありがとう」




【以下雑記】

🦅いやあ攻めた。攻め攻めだった。さっきも書いたけどここまでのストーリーよく通ったね。


🦅それにしても今回は大和こと中尾さんの演技力にかかっている回だった気がする。中盤の絶叫も最後のみんなへの感謝も、これだけのめりこめたのは中尾さんの熱演のおかげだったなと。本当に凄かった。良いものを見た。


🦅それにしたって大和先生…。「仲間の絆」なんて戦隊の命題だし、どの作品でも多かれ少なかれ描かれるものだけれど、大和先生に関しては一線を画している感じするよね。うまく言語化できないんだけど、異常なほどの「絆」への依存を感じる。今回みたく仲間を人質に取られた時の危うさというか。この辺過去の何かと繋がりがあったりするのかな…などと。




次回:シリアスの後はコメディだ!ハッピーハロウィン🎃

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