33話 Company再編!
- _ ぬぺ
- 2022年8月16日
- 読了時間: 6分
人の心はどこに置いてきたの???
【Story】
クロノスの登場によって動揺が止まらないバグスターとCR。
そんな中完全に我関せずの当事者:正宗。彼の理想の為再び動き出す。
【檀正宗】
前回鮮烈すぎるデビューを飾ったお父さん。この人がこんなだから平成の父親は最低だと言われるのです。聞いてるかゴルドドライブ。お前もだぞ。
前回倒したラヴリカの仲間であったパラドたちのもとに行って果物の差し入れ。
籠の中に入っていた薔薇を執拗に踏みにじりながら笑顔で告げる。
「ラヴリカのように殺されたくなければ、自分たちに商品価値があることを証明しなさい」
なんて露悪的。分かりやすい悪役ムーブ。
さらに、バグスターの現場に駆け付けたライダーたちの戦場にも割って入る。
●「その勝負は無効だ」
●「仮面ライダークロニクルはライダー同士が楽しむためのもの。君たち商品同士が戦うためのゲームじゃない」
まあ、ゲームマスターとしては至極真っ当な発言ではある。
ただ、この男が言うだけで急に信用できない、怪しい、やっぱ悪いやつだとなるから不思議である。
というかそもそも「商品」という形容がやばいんだよな。
ライダーたちを全員ゲーム名で呼んでいることも含め。「自分にとって価値があるか否か」だけが彼の基準なのだと思う。
さて、そのまま飛彩を拉致した正宗。
あろうことか彼をスカウトする。それも、右腕として。
彼、ゲーム関連の知識もゼロだし対人スキルもゼロですけど大丈夫ですか、社長。
勿論突っぱねる彼に対し、正宗はなおも畳みかける。
●「幻夢コーポレーションはホワイト企業だ。なんの見返りもなく君を雇うつもりはない。」
ちらつかせたのは「ドラゴナイトハンター」のプロトガシャット。
即ち、「衛生省からガシャットを盗んだのは自分です」という告白みたいなもんである。
まあ、時間を止める能力持ちな以上、盗むのはめっちゃ簡単だっただろうけどね。
CRにて。
改めて飛彩がガシャット泥棒の犯人だと共有。
●「コンティニューできる命は全て、父に掌握されたということか」
全くもってその通りである。改めて口に出されると最悪だ。
打つ手が無くなった永夢は、正宗のもとに直談判へ。
幻夢コーポレーションにて。ピアノを弾きながら優雅に出迎えてくれた正宗は、自身の野望を口にする。
それはズバリ、自社を世界一のゲーム制作会社にすること。
そのために、「仮面ライダークロニクル」は全世界での展開を考えている。
危険性については承知している。そのため、消滅する人間が増えすぎないようにバグスターをコントロールする仕組みも整っている。
今回はバグスターを消す操作でしたが、これ逆もできないとは言ってないからな。多分理論上できちゃうんだろうし。
反発する永夢のことも、「わが社の経営方針に口を出す権利はない」と一蹴。
ここまででなんとなく分かったが、この人は根本の倫理観がぶっ飛んでいる代わりにそれ以外では至極まともな人だ。
幻夢がホワイト企業なのも(社員さんからの信頼を見るに)本当だし、
ルールに逆らって好き勝手やるバグスターとライダーのもとに割って入って待ったをかけるのも間違ってないし、
他所のやつが自分の会社の経営方針にごちゃごちゃ言うなと毅然とした態度で応じるのも正しい。
大企業の社長として、自分が作った会社が世界レベルで有名になってほしいと願うのも正しい。
けど如何せん根本がおかしい。
その点、どうやら倫理観や命の尊さを理解しているという点では比較的マトモなのにやっていることが圧倒的に不審者な黎斗とは対照的である。
さて、何もできず帰ってきた永夢。
クロノスを攻略しなければならないわけだが、当の開発者:黎斗曰く、そんな手段はない。
なぜならば、クロノスは本来味方キャラだから。
詳細は不明だけれど、「めっちゃ難しい条件をクリアしたら現れる最強の戦力」なわけだから、戦力を入手≒勝ち、となるように設計していた模様。
即ち、そもそも攻略するための手段を準備しているはずがない。
本当によく考えているな?どうやって倒すのこれ。
クロノス=プレイヤー。
すなわち、彼の能力「ポーズ」は、ゲームでちょっと手を離したい時に使う「ポーズ」と同様。
なので、あれは「自分以外の時間を止める能力」ではなく、「プレイヤーのためにゲーム世界の時間を止める」能力というのが正確。
ならば、と2人の天才は同時に思いつく。
いざ、作戦開始。
まずは黎斗が真正面から勝負を挑む。
当然ながら黎斗は負ける。
彼がよみがえった先は、クロノスのバグヴァイザーの中。ここで黎斗はプレイヤーのカウントになる。
ここで永夢たちが乱入。黎斗も復帰し、クロノスが「ポーズ」を使えないように拘束している間に、永夢がマイティアクションLv99のリプログラミングを用いてクロノスを倒す。
黎斗の不死性を最大限に活用しつつ、現状の戦力でできる最大限。かなりの良作戦だったのですが。
1つ、考慮していないことがあった。
大我が引っかかっていたこと。なぜ飛彩だけにコンタクトをとったのか。
おそらくその理由は、最も今揺らいでいるから。
言い換えるなら、一番漬け込みやすそうだったから。
永夢の必殺技をはねのけた飛彩。
●「怪我はありませんか?」
もうこの台詞からの絶望感がすごい。
●「労働には報酬を与え、人心を掴むことでカンパニーを経営する。それこそが会社経営というものだ」
●「タドルファンタジーは私の右腕だ」
ほらまたそうやって社長としてはド正論を吐く……。
結局飛彩は、正宗を追いかけてその場から立ち去って行ったのでした
【以下雑記】
🎮パラド。初めて接した「死」に対し過剰なほどの怯えを見せる。汗びっしょりで小さく縮こまる彼なんて想像もしなかった。とはいえ、グラファイトから「自分の本来の目的である『打倒永夢』を達成したいならとっとと立ち直ってクロノス倒せ(意訳)」を受け、ラストには復活。正直あの憔悴っぷりを見て、数話後にパラドが真面目に人間の生死と向き合って場合によっては共闘、とかいう流れに持っていくのかなと思っていたので拍子抜け。この件これで終わりにするとしたらもったいなさすぎる。
🎮飛彩。彼が裏切るとは思っていなかったのでかなり意外だった。永夢の「なんで?」の良い方がびっくりするくらい幼いんだけど、その気持ちも分かる。
🎮まあ実態は「お前が来てくれたらプロトガシャットをあげる」とかそんな感じだったのだろうな。で、予告の台詞を聞く限り仕事内容も本当は軽い物だったか、短期契約だったかとか、そんな感じだったのでは。身もふたもない言い方をすれば、正宗という人間に対する危機感が無さ過ぎたんじゃないかな
🎮黎斗。クロノスを拘束するときの笑顔がとても眩しくて笑ってしまった。過去一いきいきしている。
🎮黎斗と永夢。同時にクロノス攻略法を思いついたときの反応が本当に楽しそうで。お互いゲームのことを心から愛している2人。出会い方が違っていれば、きっと良いゲーム仲間になったんだろうな
次回:予告の最後のカットがすべてを掻っ攫っていった
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