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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

32話 心は裏表

久しぶりのブラッドゲーム!




【あらすじ】

バングレイが負傷し、キューブホエールがジュウオウジャーのもとに落ち着いたため、久しぶりに再開されたブラッドゲーム。

7話ぶりに新たな怪人が登場です。




【オモテウリャー】

チームクバル所属。久しぶりだから刺激的なゲームがしたいというジニスの要望に応じて召喚されました。

シルクハットを被った出で立ち。細い腕を腰にあてたような体が特徴。アクターさんは肩の丸い装飾の中に腕を折りたたんでいる感じなのかな? よくこんなデザイン思いつくもんだ。


そしてある程度戦隊の経験値が溜まってきた私、一瞬で察しました。

こいつ、「裏」があるな、と。


案の定両面顔があるタイプの怪人でしたね。



彼の能力は「裏の顔」を表に引きずり出して増幅させること。

タチが悪いことに、増幅されているとはいえ「裏の顔」なので間違いなく本人の本心の一部である。


取引先への営業の前に上司を励ます部下の本音は「口臭いお前はまた失敗するだろう」だし、

彼女に愛を告白する男の本音は「10人と浮気してます」。



もちろんこやつの攻撃はジュウオウジャーの6人にも向き……。




【タスク】

口うるさいのが玉に瑕なお兄さん。


冒頭でパンケーキパーティーをしていた仲間たちにもこまごまとお小言を言い続ける。

生地を一度にホットプレートに流し込んだセラには「プレートが冷める」。(なおこのあと、流し込みすぎてひっくり返しづらくなり、ちょっと困っているセラちゃん。可愛い。そのあとのカットを見る限りちゃんとひっくり返せたみたいです)

片面が焼ける前にひっくり返そうとしたレオには「こらえ性が無さ過ぎる」。

大和に焼いてもらうばかりのアムには「人任せにしない」。

デコレーションに凝る操には「乗せすぎ」。


仲間たちはハイハイいつものやつね、くらいに流せたわけですが、約1名そうはならない奴がいた。


「俺に…パンケーキを焼く資格は……ない」


いつものネガティブ操くんである。

慌てて謝るタスク。仲間たちも頑張ってフォロー。

女の子たちのフォローのおかげで操くんはあっさり復活。本当に感情の起伏が激しい人である。



そこに登場したのがオモテウリャー。

彼のリバーシ交戦を浴びた仲間たちは次々に性格が豹変。


セラは大和の「周りの人の喧嘩を止めて!」という発言に「ちゃんと頼んでなくない?」とお怒り。

大和はそんなセラをプライドが高すぎる故の被害妄想だと詰り、

アムはセラをクールビューティーを気取った人、大和を偽善者と称し、

大和は売り言葉に買い言葉でアムに可愛い子ぶるなと文句をつけ、

セラもここぞとばかりにアムの腹黒さを責める。


なんやかんや言いつつも、対人関係に関しては比較的優等生な3人がここまで口汚く相手を罵るのはなかなか来るものがあるぞ。



なおその頃、同じく光線を浴びたレオは、いつもとなんら変わらずに仲間の喧嘩を眺めておりました。

いつもまっすぐに生きている彼らしいと言えば彼らしい。

(いつもと比べてちょっとだけ余計なこと言っているのが細かい)



仲裁に入った操でしたが、そのせいでターゲットが操に変更。


「操のこと『面倒くさい』って思っているくせに、中途半端に優しくするってこととかね」

「何が悪い? 喜んでんじゃねぇかよ」

「そういうセラちゃんだって操くんに巻き込まれないようにしてない?」

「面倒くさいから仕方ないじゃん」

「アムこそなんだかんだ一番距離を置いてように見えるけど?」


これは対人スキル皆無に等しい操くんじゃなくてもショックでひきこもるレベル。


そして操、思い当たる。


先ほどの3人のフォロー。

「パンケーキパーティーはみんなでワイワイやるもの」

→めんどくさいと思いながら言っていた

「デコレーション綺麗」

→巻き込まれないように言っておいた

「美味しそう」

→離れておくために言っていた


ということで本心に思い当たってしまった(と思ってる)操は現場から逃走。

オモテウリャーもその場からいなくなり、全員の術も解けるものの、一応本心の一部ではあるので何とも気まずい5人。



その後、森邸に帰還した5人。

彼らに見えないところでばっちり立ち聞きする操くんも含めて反省会。


初期メンバーはもう半年近く一緒にいるわけで、ある程度心の内はさらけ出している。

今回裏の顔を見せてしまったとはいえ、どこまでが本心でどこまでが誇張された部分なのかはなんとなく分かっているから「敵の罠にかかっちゃったもんね、仕方ないよね」で済む。

しかし操は相対的に付き合いが短く、当人たちもまだ彼に対して正直になり切れていなかったことに気が付けていなかった。


どんよりとした空気が漂う中、タスクが発言。

自分も操同様に面倒臭いが、仲間たちはしっかり自分に接してくれる。それは仲間たちが付き合いの長さから「本心じゃないことは分かる」から。

要は仲間公認のツンデレさんである。


時間が原因ならどうしようもないのかも、となる5人。



「それと、互いの心に一歩踏み込む勇気。一歩踏み込まれる勇気、かな。みっちゃんなら大丈夫。俺は信じてる。」


いいセリフだ。感動的だ。ちゃんと意味もあるし。

ぶっちゃけみっちゃん(本人にその気が無いのは分かっているけれど)、考えすぎて壁作っちゃうタイプだから。「踏み込まれる勇気」は確かに必要なのかも。



そこに燕コスで現れた真理夫おじさん。

燕といえば燕尾服。燕尾服と言えばお祝い、式典。まもなく、G5サミットが開幕しようとしていたのである。

まさか30話の新聞記事が伏線だったとは思わなかったわよ。


オモテウリャーは立ち去る前に「国ごとひっくり返す」と発言していた。

各国首脳をターゲットにしていたとしたら、戦争まっしぐらなのは間違いない。


慌ててオモテウリャーを止めるため、会場に向かう5人。



オモテウリャーが会場入りするのを止めることはできた。

そこに遅れて現れたのが、未だ精神的ショックから立ち直れず、生まれたての子鹿のようにガックガクのみっちゃん。


隙をつかれてリバースを喰らった5人からは

「何で来ちゃったんだよ」「一番ダメなタイミング分かってないの?」「足手まといになるでしょ」と散々な言われよう。要約すると「今のメンタルで来てもみっちゃんの負担になるだけだから少し休んでおくべき」だと思うのだが。


「その通りだけど…お前ら容赦ねえな」


全員が裏の顔をさらした結果、レオが一番冷静になっているのである。



時間と勇気さえあれば自分もみんなの本心が分かるはず、と言う操。

「俺はみんなの本心が知りたい!なんでも言ってくれ…」


応じたのは不器用仲間のタスク。


「操は驚くほど面倒くさい。独り善がりで、必要以上にネガティブだ!!」

 「でも僕は、そんな操が好きだ!大好きだ!!」


普段は不器用で、自分の本心を裏に隠してしまっているからこそ、思い切って伝えられた本心。

とても良いシーンだが、その薄い本が厚くなりそうな言い方はどうにかならなかったのか。ならなかったんだろうな。だって不器用タスクくんだし。



仲間たちの本心を文字通り真正面から受け止めた操は本能覚醒。

オモテウリャーに攻撃を畳みかけて光線の効果を解除。

精神的ダメージを心配する仲間たちでしたが、


「大丈夫だ!寧ろみんなに色々言われるのが、……気持ちよくなってきた」


薄い本がますます厚くなりそうな台詞回しはどうにかならないんでしょうか。



改めて全員で戦闘開始。いつも以上に名乗りに気合が入っている気がする操くんである。

精神攻撃が効かないことが分かったオモテウリャーは物理的にひっくり返す作戦に変更。直前で技を出す方向が変わってしまうという厄介な攻撃に対し、タスクは背中合わせになって攻撃することを思いつく。

事実上「裏」が無くなったことで追い詰められたオモテウリャーは敢え無く敗北。


巨大戦に持ち込みましたが、光線を跳ねのけたドデカイオーの放水で再び敗北したのでした。



その後、森邸にて。

みっちゃん特製のパンケーキをほおばる5人。

甘すぎ、食べづらいと文句を言われていますが、「踏み込まれる勇気」を身につけた操はさほど重く捉えていない様子。


不器用同士頑張ろうと声をかけるタスクだったが、


「言いづらいんだが」

 「俺とタスクが組んで戦った時、実は、大和と一緒に組みたいと思ってしまったんだ」

 「だから、気持ちは嬉しいが、その、タスクとコンビを組むのは、考えさせてくれ」(大和ににじり寄りながら)


なんかフラれたみたいになっているタスクくん。呆然自失のまま、幕は下りたのでした。




【以下雑記】

🦅オモテウリャーを眺めるジニス様。自分達まで被害に遭わなくてよかった、との感想。それはもう、クバルをガン見しながら。クバルさん声震えてます。


🦅悪者演技が多かった今回のレギュラーキャストの皆さん。特にみっちゃんの心の中のシーンの御三方が楽しそうで笑ってしまった


🦅「大丈夫」と答えるザワールドの手をヒラヒラさせる動きがかっこよすぎて軽率に惚れるところだった。


🦅今回は下山脚本でしたかーなるほど。うん、なるほど。

🦅まあ感想本文でもやや触れましたが、ちょっとやおいの感がありましたね。私はそちら方面は嗜んだことがないので細かいことに関しては疎いのですが、ここまでしっかりめの表現で出されるとは思わなかったわよ。左右固定されかけてるじゃないすか。

🦅実際当時の反響がどうだったかは分からんが、若干荒れてても驚かないな、というのが正直な感想です、はい。

🦅私個人としては…歯切れの悪さから察していただけると。この辺デリケートな話題なのは重々承知しているのであまり表立って言ったことは無いのですが、「二次創作BL/百合」は私のド地雷です。「性的志向が明示されていないキャラが恋愛している描写」が本当に無理(なので厳密には男女カプでも原作で匂わせない限り地雷)。勝手にくっつけんな、そのキャラとそのキャラのタイプの子が互いだと誰がいったよオイ、となります。なので一次創作の恋愛ものは性別の如何に関わらず抵抗なく見れます。まあ今回のお話は大変それに近い要素を感じましたね……。これがメインライター担当回じゃなかったことに心底ほっとしています。はい。

🦅ジュウオウと全く関係ない話で申し訳ないのですが、こんな私が沼っているジャンルは仮住まい、松、94、呪術(特に同級生の特級推し)なんです。察して…………。




次回:ネコにふんどし

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