31話 ニンジャ逃走中!
- _ ぬぺ
- 2022年6月30日
- 読了時間: 5分
フジテレビに怒られなかったのかな
【あらすじ】
いつもの如く修行に励む忍者たち。
そんな中、自分の力不足を痛感したのは凪。上級手裏剣忍法を先にマスターした驕りがあったかもしれない、けど他人を追いかける方が慣れているという彼に、霞は言う。
「常に先に行く気持ちでやらないと、ラストニンジャレースには到底勝てませんよ」
その時現れたのは十六夜流最後の刺客。
いざ、鬼ごっこのはじまりである。
Run for Money!
【忍者ムジナ】
十六夜流忍者。その口ぶりから察するに、元は別の流派の忍者だったところを九衛門に使役されるようになったみたい。他の忍者たちはどうだったんだろうか。
「十六夜流」という肩書に戸惑いつつも、きっちりやることはこなしているあたり、かなり真面目で有能な忍者です。
貉とは。
「『あなぐま(穴熊)』の異名。」🦡(なんでアナグマの絵文字があるの…?)
「『たぬき(狸)』の誤称。狸の毛色が穴熊に似て、混同されることが多いところからいう。」(狸の絵文字はないな…)
要は日本に昔からいる狸っぽい哺乳類のこと。さらに、「同じ穴の狢」という諺から転じて、「悪党」という意味もあるみたいです。
(以上、「日本国語大辞典」より)
じゃあ狸って呼ばれても怒らなくてもいいじゃんか。
穴熊も狸も、同じく化けて人を騙すとされるようです。
彼の特技は、「いいとこどりの術」。相手の「いいところ」を抜き出すことができる。
具体的には
霞:分析能力
八雲:魔法
天晴:ハイテンション
キンジ:日本語
この「いいところ」、長所ではなく「特徴」、すなわち「キャラ付け」なのがミソ。
作劇的に面白いことになるわけです。これは上手いこと思いついたなーという印象。
ムジナは言う。
彼らの「いいところ」を賭けて鬼ごっこをしようじゃないかと。
【忍者鬼ごっこ】
というわけで始まりました、忍者鬼ごっこ。当然のように新しい言葉が出てきていますが、これは造語ですよ、みなさん。
ルールは簡単、ニンニンジャーが球状の仲間たちの「いいところ」をムジナたちから奪い取ったら勝ち。
最初は各々が敵を追いかけるスタイルでしたが、
まずは天晴すら引くレベルのアホの子になった霞が自分で掘った落とし穴に落下して確保。
八雲は霞からヘルプの連絡を受けて駆けつけるものの、それはムジナの罠。見事にかかって確保。
天晴は分身の術を使って戦っていたものの、敵にドヤっていた隙をつかれて確保。
エリアに流れた放送で3人が捕まったことを知ったキンジ・風花・凪は作戦を立てる。
「いいところ」を持つ敵を追い詰めたところに、スッパラゲに扮したキンジが「いいところ」の袋を投げてもらい、そのままゲット。
途中までは上手くいったものの、牢獄の目の前でムジナに確保されて退場。
辛うじて「いいところ」は凪・風花の手に渡り、凪は霞の「いいところ」を牢獄に向かってオーバーヘッドキック!!
他人の良いところを蹴り飛ばすんじゃない!!!
しかし、その瞬間、八雲が落とした杖を拾うためにしゃがんでしまった霞。
凪渾身のシュートはあろうことか天晴にクリティカルヒット。
そして天晴、復活。
ちょっと運営!このゲームのルールガバすぎませんか?!
作戦が失敗して狼狽える凪・風花に、ひとまず撤退を指示する天晴。
「いいところ」が操作されたおかげで、ローテンションかつ頭の回転が速い天晴くんが完成。一昔前のリーダー然としたレッド像そのものの天晴くんです。あんた誰だい。
「こんな頭の回転が速いなんて……お兄ちゃんじゃない!」
頭の回る天晴と、先ほどの霞からのアドバイスを思い出した凪によって作戦が立てられる。
まずは風花が囮となって、ムジナをおびき寄せる。
到着した先は湖。沖に浮かぶ白鳥ボートで天晴が待機。当然ムジナは彼を襲い、天晴確保。
その間、風花は牢獄に先回りし、スッパラゲから牢獄の鍵を奪って全員を解放。だからこのゲームのルールガバガバすぎんか。
そして肝心の凪は、事前に合体の術と変化の術を合わせた憑依合体の術を用いて白鳥ボートに憑依。天晴が確保されて離脱した瞬間にボートを沈め、そのまま「いいところ」を奪取。
これぞ「かちかち山作戦」である。
おかげさまで無事に「いいところ」を取り戻したニンニンジャー。
そのままの勢いでムジナも討伐。
忍者鬼ごっこでも勝利をおさめたのでした。
【十六夜九衛門】
めでたしめでたし、というわけにはいかない。
今まで彼がせっせと忍者を蘇らせては戦わせていたのはなぜか。
全ては彼の秘密兵器:カラクリキュウビを生み出すため。
今まで4人から落とされていた歯車を大事に回収していたのもこのため。
あの歯車は今までの戦闘データの蓄積。これをセットすることで、自動的にニンニンジャーのカラクリたちへの耐性が付くことになる。
おかげさまで今回の戦闘後の九衛門は完全に無傷。それどころか、必殺技:子狐乱舞でライオンハオーまでも完膚なきまでに打ちのめす。敵のロボがヒーローのロボを見事に爆発させる姿、割とトラウマもんよね
ところで九衛門くんの正体についてなんだけど。
本人は「小姓」と名乗っているけど晦によればそれは違う。
「十六夜流」を名乗り始めたことで晦も「牙鬼家に使える忍だった」ということで納得しているけれど、今回彼の手下が別の流派出身だと判明したことでそれも怪しい気がするんだ。
狐モチーフにしつつ、彼自身が狐っぽくない(肌の模様・肩の意匠は寧ろ虎)なこともあって、本当の本性は未だに隠していると見るのが良いと思うんだ。
次回:強化ロボ登場!
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