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31話 幻想の導き、夢のあとさき

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2022年4月17日
  • 読了時間: 5分

春の声優祭り、後編!




まずはラフレシア・デッドマンの幻覚。


過去の記憶を見せるのがにおいの効果。

一輝がシリアスしてる一方で、リバースしながら走り回るラブコフと壁にすさまじい殺意を向けるさくら。なんて(相対的に)平和なんだ。



過去の出来事。


チーム内での試合中、一輝がジーコのボールを取ろうとした際に誤ってジーコの足に蹴りを入れる。

当たり所が悪く、ジーコはそのまま病院へ。

今後、サッカーをすることは難しいと医者に言われてしまう。


思っていたよりもシンプルで予想の範疇だった。

ただしウィザードのオタクなので流れ弾がこう、ウッッッ……


入院するジーコに謝罪に訪れた一輝。

二度とサッカーはできない、と本心では絶望しつつも、無理しておどけるジーコの笑顔が痛々しい。

互いに精神的に余裕のない中でジーコから発せられたのは


「お前はサッカー続けろよ」

「俺の分まで頑張ってくれ。約束だからな」


それに応じてプロ選手になる、と約束した一輝。

誰も悪くないから責められないのがもどかしい。



約束を胸に練習に励む一輝だったが、それは練習と言うよりも現実逃避。

罪悪感と、約束を果たさなくてはという責任感との間で押しつぶされた結果、サッカー自体を辞めてしまう。


同時に、無意識下で「一連の出来事を忘れてしまいたい」と願い、それをバイスが汲んだ形で記憶消去、今に至る。



1話の時点から「サッカーしたかったけど家の事情で辞めざるを得なかったゆえにバイス誕生」とは言われていたけど、こういう形で着地したか。


ネットでも散々言われているように、ここは路線変更な気がするね…

バイスが良いやつになった故の、世間的な評価を鑑みたやつ。

(個人的には、好き勝手やる精神年齢低め悪魔のcvを木村昴さんにした時点でこっち路線になるのは分かり切ってたやろ…という気はするが)




一輝と同時にラフレシアの被害に遭っていたジーコは、幻覚の中で邂逅。


改めての謝罪。

バイスとの会話の中でも、ジーコに対しても、

”忘れてしまったことは自分のせいではないが、忘れたいと思ってしまったことは事実で、それは自分が悪い”

という着地点にしたのは見事。

ここで”全部自分が悪かった”ってなっても、”全部悪魔のせい”ってなってもモヤモヤが残ったと思うので。


さらにジーコからも、一輝が本当に忘れていたことの確認と、自分の一言が一輝の枷になっていたことの謝罪。


ちゃんと仲直りするための段階全部踏んでるのほんとうにすごいな……

この作品ほんとうにヘイト管理とケアが細かすぎる



「なあ一輝、ストライカーにとって、一番必要な能力って何か、知ってるか?」

「エゴイストであることだ。」


ここで14話からの「エゴイスト」を真の意味で回収。

14話でバイスからは「一輝はそのままでいいじゃん」という助言でいったん解決している風に見せかけて、実際は逃げに過ぎなかったのが気になっていたのだが。

ここに来て

”あの時バイスが逃げの選択肢を用意したのは、バイスが一輝の過去から目を背けさせたかったから”ということと、

”ここで本当の意味で自分を受け入れる”というための段階だったのか、

と…。すごいな話の組み立て方が……



2人は最後に思い出のコートで楽しそうにボールをけり合っていました。

無事和解できて何より。




ただし。

バイスとの契約は、「力を使うたびに記憶を失う」こと。

戦えば戦うほど、彼の記憶は消える。だれよりも大切な家族の記憶さえも消える。


電王のオタク!!!息してる???大丈夫?!?!


ちなみに、ジーコの家には昴さん・一輝との3人の写真があります。

何かの鍵にならないかな…と、念のためメモ。




では、ラフレシアの正体は?



答えは木村昴さん。



同窓会で、一輝とジーコがきちんと対話して和解する必要があると思ったこと

コーチとして2人を守り切れなかったこと

守り切れなかったという事実から自分自身逃げてきたこと


ゆえに、幻覚を見せて事態を解決できる能力を持つと判断したバイスタンプの力を借りることにした。

だが、思ったよりも暴走が止まらず、自分も怪我してしまったと。



いやはや、前回の予想通り、やむにやまれぬ事情があっての昴さん、というオチでしたが。

フィクションとはいえ、本人役で登場して、罪を犯して連行、仕事も無くなるというところまでやりましたか。

よく事務所もOK出したな……




作中で木村さんが務めていたキャラクターは弟子であるジーコの手に。

「たとえ過ちを犯しても、俺はもう逃げない」

という台詞が、一輝とジーコに重なる演出が王道だけれど美しい。


ともに夢に向かって邁進する仲間、という感じで大好き。


ちょっと話は逸れるけど、ローリングバイスタンプの今回の演出も好き。

属性攻撃付与、という見た目も楽しいだけでなく、

以前は真っ黒に塗りつぶすしかできなかったアイテムで、可愛く楽しいお絵描きができるようになるの、何かいいよね




その裏でも不穏な動きがいくつか。



まずは狩崎さん。

ぼんやりとベルトを眺める彼。

悪魔に魅入られたのか…?

正直、「もう1回くらい変身してぇな」というオタクのアレだと嬉しい。



そして御子柴さん。

通りかかった先で、見えない何かと会話する赤石を目撃。

前回の「正義という言葉をむやみに使うな」発言しかり、今作の登場人物の中でおそらく一番まっとうないい人なので、長生きしてほしい。

東映のページ読む感じ、不穏なんだけど。




今回の声優祭りはほんの少し。

後半のジーコの共演者として伊藤美来さんと堀川りょうさんが登場。

なんて豪華なんだ…


そして伊藤さん、ライダーたちとは会えなかったんだね…

多分前半のラジレン組くらいの熱量で楽しんでくださっただろうに。





次回:ガールズの決着?

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