30話 最強VS最強!
- _ ぬぺ
- 2022年8月3日
- 読了時間: 7分
お か え り (歓迎するとは言っていない)
【Story】
永夢からパラドが離れる気配はない。
焦るドクターたちに対し、ポッピーは先日見つけてきたレベル0のセットを見せる。
【宝生永夢】
パラドに体を乗っ取られてアジトに帰ってきた永夢(とパラド)。
パラドは「永夢はまだ本気じゃない」と挑発中。
言葉の挑発だけでは不十分だと察したパラドは、ドクターたちの戦場に乱入。
ポッピーを「裏切り者」と名指しして襲い掛かったことによって、ようやく永夢の本気スイッチが入る。
●「自分のゲーム病を治すためじゃ、お前は本気になれない。傷つく誰かを守る時にこそ、お前は覚醒するんだ」
やはり永夢のストレス源は誰かが傷つく事でしたか。
というか、こうやって見るとパラドが永夢自身に近いどころか、永夢のことを本人以上に良く知っているのはかなり厳しいものがあるぞ
場所を移して戦闘再開することになった2人。
永夢は場を離れる前に、飛彩には患者を、大我とニコには「仮面ライダークロニクル」を、ポッピーにはオペに集中させてほしいと言い残す。
●「安心してください。終わったらすぐに連絡します」
……なんでそんな死出の戦いに行くような感じなの?ちゃんと自分のこと大事にして??
勿論、なんだかんだで素直じゃない先輩たちが放っておくはずがなかった。
飛彩はバグスターを討伐した後、患者の「ゲーム病の身体で戦うのがこんなに辛いなんて」という言葉で永夢のことを思い出す。
大我はバグスターを2体攻略しても浮かぬ顔。察したニコから「ライドプレイヤーのあたしがパラドを打っ倒さないと、クリアの証ゲットできなくない?」と言われて戦場へ直行。
この2人も良いコンビになったものだ。
しかし。
飛彩も大我も最大レベルは50。倍近く実力の離れた相手に敵うはずもない。
そして永夢は、レベルこそ99と並んでいる。
けれど、レベルが拮抗しているなら、ゲームの勝敗を決めるのはプレイヤーの腕前。そして腕前ならパラドの方が上。
ピンチに追い込まれたライダーたちの前に現れたのは、まさかのアイツであった。
【ポッピーピポパポ】
永夢への恩返しをしたい彼女。
今回は久しぶりの明日那モードを披露し、そのまま初変身。良性のバグスターになったことで目は青く変化。
ニコちゃんとの同時変身です。画面がポップでキュート。
前回ラスト、彼女が回収してきたレベル0のガシャット。
以下説明書より抜粋。
[マイティアクション]プロトタイプ作成MEMO
特記事項 予防のためレベル0を販売する
究極のサバイバルゲーム
「仮面ライダークロニクル(仮)」実現に向けて
プレイするためにはバグスターウイルスを体内に取り込みプログラミングをする必要あり。
※バグスター(BG)ウイルス・・・コンピューターの誤作動を引き起こす可能性のあった問題「ミレニアム・バグ(別名2000年問題)」で突然変異したPCウイルスの総称。
【(指で見えない)】
(指で見えない)をプレイすると同時にプレイヤーは体内にBGウイルスを取り込み、抗体を持つ必要がある。つまり、感染の必要があることからゲームを続けると、発症する確率が高まり、身体への危険性が増すことになる。
【予防策】
BGウイルスへの感染対策とバックアップと共にガシャットを設定する。設定は「仮面ライダークロニクル(仮)」に必要なすべてのゲームについて行う必要あり。
ゲームのオリジナル版をプロトタイプとする
「マイティアクション」プロトタイプα版をレベル0とする
※オリジンガシャット=「レベル0」ガシャットは
「無の力」を意味し、バグスターウイルスを抑制する効果が特別にプログラミングされているガシャットをさす。
↓ (バグスターウイルス遺伝子構造模式図)
レベル0のガシャットを起動することで、同じゲームエリア内のBGウイルスを抑制し、プレイヤーの感染率を下げ、ゲームを楽しく安全にプレイすることが(指で見えない)BGウイルスについては未知の部分も多く、引き続き(指で見えない)必要であり、レベル0についても検証が必要。
ゲーム画面説明
(マイティアクションのゲーム画面のスクショ及び説明)
何点かニコちゃんの指で見えない部分はあれど、これで十分でしょう。
おそらく黎斗が遺したこの説明書。
「クロニクル」が約16年前の時点で案が既に出来上っていたのがちょっと意外だった。少なくとも、黎斗が拗らせたあとにできたものだと思っていたので。
当時の時点ですでにバグスターウイルスを利用する前提で話を進めようとしていたらしい。いくら対策しているとはいえ、よくここで躊躇わなかったな…。というのはさておき。
ウイルスを利用する以上、絶対に避けられないのが感染。ウイルスに関しての詳細は不透明ながら、黎斗は各ゲームのプロトタイプというウイルス抑制策を完成させており、それを同時に起動すればゲームの問題はないと考えていた様子。
「リスクがあるのは重々承知したうえで、対策をやればOKと見做す」という言動。
ポッピーのもととなった女性存命~永夢からのファンレター受け取りの間に、彼の性格がこじれる何かがあったと思っているのですが、それよりも前から若干片鱗はあったのかもしれない。
即ち、これを使えばパラドを弱体化できる。
そう考えたポッピーは、周りの反対を押し切ってプロトガシャットを起動。
普通に変身と同じ手順をとっても効果が無かったので、自らゲームの中にダイブ。
マイティアクションXの世界。
おそらく横スクロール式のアクションゲーム。道を襲ってくるバグスターから逃げながら進んでいくポッピー。
途中に挟まったドット絵が可愛らしい。
ところでその平面な世界で、「ブロックの影でうずくまる」というのはアリなんだね?
彼女が見つけたのは、ブロックの上に腰掛けて佇むバグスター。
何かが違う、と気づいて近寄ると、その正体はあろうことか、パラドに殺されたはずの檀黎斗。
最初は全く反応がなかったが、ポッピーが持ち込んだ新たなゲーマドライバーとプロトマイティガシャットを差し込むことで復活。
●「私は…不滅だァァァァァァァ!!!!」
●「やはり私は…不滅だァァァァァァァ!!!!!!!!!」
お馴染みのスーツ姿だが、プログラミングっぽい画面や今まで彼が手掛けてきたゲーム、さらにデカデカと「GAME MASTER」の文字の入った服で復活。
もちろん、一度死んでいるので「バグスターとして」だが。
で、そのままポッピーと「永夢を連れ帰る」と約束して現場に急行。
《アクションゲーマーレベル0(プロトオリジン)》
帰ってきた神の新形態。
見た目はほとんど仮面ライダーゲンムと同じ。アンダースーツのラインが紫から灰色に変更されている程度か。使用ガシャットはプロトマイティアクションXガシャットオリジン。名前が長い。
固有能力はアンチバグスターエリア。説明書の表記の通り、自分がいるエリアのバグスターを無条件に弱体化する。
そんな便利な機能をひっさげたライダーだが、変身するのは如何せん黎斗である。
現場に到着してそうそう、今までの恨みとばかりにまっすぐパラドに突撃してお礼参り。勿論ポッピーの言葉など聞くはずもない。
興が冷めたパラドが撤退したのが不幸中の幸いである。
というわけで、檀黎斗(全ての元凶)が帰ってきました。それはもう満面の笑みで。
CRメンバーの「信じられない」「キモイ」という表情とは大違いである。彼のメンタルの強さだけは見習いたいものである。
なお、命令されることを嫌い、神と豪語する態度はそのままです。
要は何も反省していません。
ただし、バグスターになったことで、主導権が完全にポッピーに移りました。
どうやら彼女のドライバーの中に格納できる様子。そして自力では出られないみたいです。
この愉快な空気久々だね。楽しいよ、正直。
【以下雑記】
🎮今回、最初の「クロニクル」のプランが解禁。相違点としてはバグスターウイルスに対する予防策がない、という程度。この計画の時点から黎斗拗らせ・主導権がバグスターに移行した時点で少なくとも2回、方針を転換している気がしているのだけれど、それにしても当時の構想の大枠をほとんど変えずにリリースまでこぎつけている黎斗。おそらくゲームクリエイターとしての実力は本物。
🎮特に、自社でリリースする作品を組み込むところまで計画に入れて実行しているのは本当にすごいぞ。
🎮引っかかっているのはレベル0があった宝箱。前回「比較的新しい」とポッピーが言っていたのが気になっている。16年前からずっとあったわけではなく、最近誰かが置いた?そうなれば順当に考えて置いたのは黎斗、その理由は自身のバックアップかな。自分の死すら利用できるように算段を整えていた男のことだ、タダで死ぬわけがないもの。となれば、今もなおドクターたちは黎斗の手のひらの上ということになりますが…。
🎮今回完全にポッピー>黎斗になったことで、私の中でポッピーのもととなった人間=黎斗母説が若干補強されています。黎斗が逆らえない何かが彼女の中にあるのでは?と考えるとすんなりいくかも。
🎮OP。今回家事をしながら見ていたのでOPの間は完全に目を話していたのですが、正解だった。役名表記はないとはいえ、黎斗役の岩永さんがしっかりクレジットされていました。前回の予告の時点でレベル0の変身者はポッピーだと思っていたので割と本気でびっくりした。びっくり出来て良かった。
次回:黎斗が歓迎されるはずがなかった。そしてやっぱり期待しちゃうよね。黎斗が蘇るなら…って。
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