3話 幾度もの死を繰り返す蘇りし魔物が、その枷を断つべく抗う、運命に縛られた魂に魅入られるその時
- _ ぬぺ
- 2022年5月5日
- 読了時間: 5分
会社勤めは大変だよ、ということ。
前半は苦悩する若者たちのお話。
まずは剣神ブレイダーこと佐田巻健司。
彼は悩んでいた。ヒーローとバイトとの両立に。
最近妙にバイトのある土曜日に襲ってくる敵。(アガスティア、土曜日も通常運営なんだね…)
そして巷で話題の魔法少女の存在。彼女たちの人気はすさまじく、玩具展開からパチンコ、さらには2.5次元まで大人気らしい。
果たして自分はこのままヒーローを続けていても良いのだろうか。本当は、自分はヒーローに向いていないのではないか。
そこに現れたのが黒出津燈香。
彼女は悩んでいた。理想と現実との差に。
どんな怪人を作ったとしても上手くいかない。なぜなら予算が圧倒的に不足しているから。
今回作った怪人:ヒュドラも、本来は人間態の背中から猛毒を持ち、蛇の頭を8本生やして波状攻撃を行う最強の怪人になるはずだったのに、予算の関係で頭1本・毒無しの怪人になってしまったのである。ヒュドラとは。
いつも通り、お弁当屋さんで邂逅した2人。
前から思っていたんだが、燈香が健司に気が付けないのは仕方ないとして、健司くんは燈香に気が付いてもいいんでなかろうか。髪型や衣装、眼鏡は確かに雰囲気変わるけど、流石に気づけるレベルだとは思うぞ。
燈香は、健司の「妥協するわけにはいきませんよね」という発言で気づく。
自分は完成させることに重点を置きすぎて、怪人制作に妥協があったのではないか?
そんなわけで妥協を抜きに完成したのが、再生再生怪人:ヒュドラ・改。
妥協抜きに作ったものの、やっぱり予算は足りなかったし納期も短かった。
故に、頭が1本増えただけである。
おかげさまで戦力は2倍になったが、1が2になっただけです。大した差ではない。おかげさまでワンパンでした。南無。
健司は、燈香の仕事へのひたむきな態度と、「初心を忘れたらだめですね」という発言で気づく。
自分は、誰かを助けるためにヒーローになったのではなかったのか?
やはりヒーローと悪は、お互いの関わりの中で自分を高めていくものである。
それがヒーローものの魅力なのである。
…なんか思ってたんと違うけど。
ちなみに。
例のヒュドラちゃんはというと、頭は4本まで増えました。これぞ再再生再生怪人:真・ヒュドラ。
残りの4本と毒は予算の都合でカット。大人の事情は厳しい。
ちなみに、頭たちは一姉、二姉、三姉、四姉というそうな。中の人はリアル双子の松田姉妹。お二人揃って特撮のガチオタと聞いております。
戦闘後はビールを所望する姉御タイプ。四姉だけちょっと天然の香りがする。
頑張れブレイダー!辛いのは相手も同じだ。
その頃。
バイト先を間違えて九州まで連れていかれた水木香恋は、再び松山平気から声をかけられていました。
今度は美味しいまかないが出る軽作業のバイトだと。
しかし現実は、北海道のヒーロー:梟の戦騎カントの現場でした。
ちなみに敵の仮面の男は鴉モチーフのティーフェドルフ。
HP、カントさんの名前から飛べるので見てほしい。普通に1クール作れそうな設定の作りこみで最高です。お姿もかっこいい。
後半は怪人たちと魔法少女のお話。
前回無残にも爆散した怪人:カノン・サンダーバード。
(先ほどお声を確認したところ土岐さんでびっくりしている。一番最近拝見したのがフクマさんなもんで…)
彼は今、就活に励んでいた。
しかし、面接では着ぐるみと勘違いされ、それを否定した結果、”全裸ネクタイで面接に来たヤツ”と認識され、更に面接官に聞かれた持っている技能に正直に「ヒーローの抹殺と狙撃」と回答し、開き直る始末。
そりゃ、お祈りメールが届かない方が会社としておかしい。
自分の在り方に悩み、不安になりながらも、現在はアガスティアの系列の遊園地でマスコットとして働いています。
風船配りしているところ、可愛すぎる。モフモフしたい。
さて、巷で噂の魔法少女。
彼女たちの名は魔法少女ピリアマギア。
語感が完全に鬱展開で有名な魔法少女です。
公認ヒーローであり、スポンサーの協力や玩具発売などで収入も得ているヒーローである。なんかすごい仕組みだ。そして同時にブレイダーを応援したくなってきた。あの子1人であんなに頑張って…(涙)
ピリアマギアのメンバーは2人。
ピンク担当のマギアローゼと、黄色担当のマギアズワルト。
ローゼの正体は女子中学生の式島玲央。
ズワルトの正体は男子中学生の日賀谷雄杜。
…男子中学生?!?!?!?!
いや、そのあとのいじりでもあったけど、変身後の姿が小柄&良スタイル、さらには完全な可愛い路線のcv堀江由衣さんで完全に騙されていた。
なまじ日曜朝8時半にはテレビの前にスタンバってる民だからもう思いっきり引っ張られてたよね。びっくりした…
堀江さんの可愛い声で男らしい喋り方…なんか新しい扉開きそうで大変宜しくない。
変身バンクも完全に「私これ知ってる」という感じでした。
なんなら声も知ってる。ハグっとラパパな気配がする。
彼女たちが今回追ったのは、遊園地を楽しんでいたヒュドラちゃん。
思いっきり頭出してていいんだろうか。
ピンチに陥ったヒュドラの元に駆け付けたのはカノン。
持ち前の脚力を活かしてヒュドラを避難させ、自らPRするほどの技術力を持つ狙撃でノールックで武器を打ち抜いて攻撃回避。
カノン曰く、燈香が作る怪人は一味違う。
特撮あるあるである、”今回限りの特殊能力を持った怪人”ではなく、遊びを持たせて、ある程度の小回りが利く仕組みになっているらしい。
つまりは、怪人たちが長生きできるように作っているみたいです。いい子だ……。
この件でヒュドラはカノンに懐かれたようで。
その後、一緒にお弁当を食べる仲になったようです。めでたしめでたし。
いやはや、まだ魔法少女(少年)の衝撃から抜け出せない…
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