29話 ジープの電撃結婚!
- _ ぬぺ
- 4月6日
- 読了時間: 5分
新章開幕! 頑張れランゴ兄さん!!
【あらすじ】
酸賀との対決から1カ月。
この一月の仮面ライダーたちはというと……。
ショウマは心的ストレスが減ったことにより無事に復活。
ご飯もお菓子もモリモリ食べられるようになりました。もちろんゴチゾウも生み出せるようになりました。
ラキアは酸賀の研究室を根城にすることにしました。
非人道的な実験の舞台を普通に自宅にしちゃうラキアの倫理観で改めて「コイツ人間じゃなかったな……」という気持ちになったり、
シレっとあの激重過去が詰まっている子供部屋をもうショウマたちに見つけられることがなくなったことに安心して「お兄ちゃん……」になったり。
なおそんなラキアお兄ちゃん、遂にOPで(ちょこっとですが)踊ってくれるようになりました。共闘シーンも増えてるし、嬉しいね。
絆斗は改めてお礼参り。
ラキアの元には綺麗な石をプレゼント、デンテおじさんにはおいしそうなクッキーをプレゼント。
お礼も言わないラキアにバチギレたり、お礼を言ってくれるデンテに顔をほころばせたり。
ずいぶん憑き物が落ちたような顔でこっちは安心だよ。
はぴぱれのお仕事も順調、
時折現れるグラニュート退治も順調。
そんな順風満帆な日々の裏では、ストマック社に大きな変化が起きていた。
【辛木田絆斗】
定期的にショウマにチョコフラッペをごちそうすることで戦力をためている男。
彼がショウマに持ち掛けたのは、彼の親戚探し。
ショウマの母、井上みちるの親戚は探せばこの世界のどこかにいるはず。一度会ってはみないかと言うことである。
絆斗に他人のことを考える余裕ができたってだけで泣きそうだよこっちは。
しかしショウマの回答は、「怖いかな」。
まあ、それもそうだよね。
とはいえ、絆斗はショウマの気が変わった時のために一応調はじめはする模様。
【ショウマ】
本日のはぴぱれの依頼は、バスケットボールチームのヘルプ。
欠けた3人の代わりに、ショウマ・ラキア・幸果が参戦。
ちょっぴりバスケは苦手そうな幸果さん、圧倒的身長差で詰めていくラキア、暴投で3ポイントシュートを稼ぐショウマのおかげで無事に勝利。
しかし、その試合を観戦していた人たちの中に、グラニュートが一人。
活躍するラキアを見てお尋ね者であることに気が付きつつも、自分の狩場をとっておくために身を潜めておくことに。
なんだろう、今まで見て来たグラニュートの中でも咄嗟の判断が圧倒的に正しい。
なお彼の狩りの方法は、試合観戦→勝ったチームを確認→勝ったチームのチームメイトの帰り道を襲う というもの。
だからなんでこの人結構クレバーなんすか……??
今回、はぴぱれがヘルプに入ったチームのメンバーがそろって行方不明になったことでその犯行が露見。
調べに出たはぴぱれ達に見つかって……というか、ラキアとぶつかって墓穴を掘ったことで正体がバレ、戦闘へともつれ込む。
【ジープ・ストマック】
人間界にも、グラニュート界にも居場所がなくなったジープ。
シータの形見を手に、グラニュートの街をさまよい歩く日々。
そんな彼に声をかけたのは、青いゴシック衣装の少女だった。
🌂「何それ?壊れたお人形? 可愛い~!!」
シータを取られそうになったことで少女の怒りを買ったものの、彼女が大統領の娘としって咄嗟に覚悟を固める。
もっと面白い話をしてあげる、と持ち掛け、家族たちを見返してやろうと決意したのであった。
ということで、ジープは久しぶりに家に凱旋。
高級品を作るための仕入れが滞っていない、ガヴたちの邪魔は止まらない、全員協力的な態度とは言い難い、ということでギスギスしまくっている兄姉のもとへ久しぶりに姿を現す。
🐺「私、彼女と結婚したの!」
結婚、正確には婿入りである。
彼が連れて来たのは例のご令嬢。お嬢様然とした立ち居振る舞いと、笑顔が妖しくも可愛らしい彼女の名前はリゼル・ジャルダック。
グラニュートたちの大統領、ボッカ・ジャルダックの愛娘である。
当のボッカ氏は親族顔合わせのためにストマック家に乗り込む。なお一撃でエージェントたちは砂にするほどの実力者である。
ボッカはジープ→リゼルを経由して闇菓子のこと、そして人間界のことを耳にしたとのこと。
👔「困るなぁ! そんな大きな発見は共有しておいてもらわないと。」
「ランゴくん、私はね、その別の世界と人間とやらを使った怪しいお菓子に興味がある。もっと詳しく聞かせてくれないかね?」
流石に大統領親子には頭が上がらないストマック家。所詮はただの成金なのである。
ジープとリゼルの結婚を受け入れ、彼女のための別荘を人間界に見繕ってやることになったのでした。
なお、もちろん人間態を持っているのは事前にニエルブが協力していたから。
大統領令嬢の頼みはさすがに断れなかったみたいです。
ジープの狙いはもちろん、ストマック家よりも強い立場にある人物と繋がってストマック家の立場を弱くすること。
今のところは狙い通りである。
ただまあ、ニエルブが言う通りそれだけじゃないよねぇ、絶対に。
彼が握りしめるのは、修理してもらったシータの形見。
ニエルブが直したんだろうなぁ、と思うけれど、ニエルブがその辺のことをランゴに報連相するタイプとは思えないからなぁ。
ちょっと強引な奥様と、それに振り回され気味な旦那様。
双方相手のことを利用している自覚はあるみたいだし、お互いを想う気持ちはなさそうだけどそれぞれ今のところwin-winな関係っぽい。わりとお似合いの夫婦なんじゃないの?
お互いにいろいろと隠し事がありそうなので、それがどう爆発するかだけが心配だねぇ。
というか、最終的にまたジープが良いように利用されて終わりそうなのが一番怖いよね。あの子、惨めなエンドしか見えないんだよね。
それはそれとして2人ともふわふわのお衣装にロングヘアーみたいな感じがすごくかわいい。皮肉にも姉弟コーデみたいになってるよねぇ。
人間界を見たくなってしまったリゼル嬢。
彼女が向かった先にいたのは、戦闘中のガヴとラキアであった。
次回:ごきげんよう、お嬢様🌂
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