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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

28話 Identityを超えて

おかえりなさい、と思うじゃん?




【Story】

微笑んだポッピーを見て、彼女が戻ってくる可能性を見出す永夢。

彼女を奪還するべく動き出す。



同時に、パラドも本格的に参戦。

とはいえ狙いは他のメンバーと何だか違う様子である。




【ポッピーピポパポ】

前回ラスト、大我とニコの仲直りに安堵の笑みを浮かべたポッピー。

しかしながら、今回出陣した彼女は何も変化なし。

それどころか、ペナルティを言い渡してライダーたちを襲いつつも、バグスターの1人としてしっかりプレイヤーを襲うという行動に出る。



それを見て腹をくくった永夢。

ポッピーに攻撃をしっかりと喰らわせる。

目的はリプログラミング。そして拍子抜けするほどあっさりともとに戻るポッピー。

もう彼がいれば全て解決するんじゃなかろうかと思わせられる設定だな、リプログラミング。


しかし「元の私」に引っかかりを覚えるポッピー。



そこに乱入したのはパラド。

案の定白けることをするなと永夢に食って掛かり、強制的に彼女を連れて帰る。



しかも、その時居合わせたプレイヤーはポッピーのウイルスに感染。

改めて、彼女がバグスターであるということ、即ち彼女もまた誰かを犠牲にして生まれた存在だということを再確認。

それでも助けたい、という永夢と、ここは私情を捨てるべきだと説く飛彩。なんも変わらんな、君たち。もはや安心感すら覚え始めた。

でも、永夢を説得しようとする飛彩の顔が以前に比べればかなり柔らかくなっているきがする。



その頃、ポッピーは。

彼女もやはり自分がバグスターであると、宿主の記憶がフラッシュバックしたことで再確認。

やはり宿主のデータを把握していることが今回ハッキリしてすっきりしました。


夜の街を見下ろす彼女に詰め寄ったのは、カリカリしているパラド。


「お前は人間どもに憎まれる存在だ」

「分かったらお前も、人間どもを攻略しに行けよ」


「…なんで?なんで戦わなきゃいけないの?」


「バグスターと人間が戦う。それが『仮面ライダークロニクル』のルールだからだ。人間どもと思う存分戦えるなんて、バグスター冥利に尽きるだろ?」


「お前はもっとゲームを楽しめよ」



翌日。

街で踊る人々を眺めるポッピーのもとに現れたのは2人のプレイヤー。

そして「クロニクル」攻略班となった大我ニコ、ドクターとして現場に急行した飛彩、遅れて駆けつけた永夢。さらに永夢を求めてやってきたパラド


泣きそうな顔で変身し、反撃もせずにただ嬲られるだけのヒロインとか見たくなかったよ…。



堪らず乱入したのが永夢。

ゴッツいマイティはパラド拘束のために放置、自分はレベル2の状態で仲間の前に立ちふさがる。そんな器用なことできたんだ。


「みんなやめろ!ポッピーは敵じゃない!」


とはいえポッピーを何とかしないことには患者は消滅することは間違いないし、じゃあどうすればいいかを永夢が考えているはずもなく。



「もう…いいから」

「私は、人の命を犠牲にして生まれたから!」


「でも!人の命を救うために、ずっと協力してくれた!」


「バグスターは!人間に憎まれる存在なの!」

「バグスターは人類の敵だから!」



現実を見てしまった上にパラドに詰められ、さらに仲間たちには容赦なく消されかかり、とポッピーをこれでもかというほど追い詰めた結果がこれである。まあ、そうなるよな。



永夢も覚悟を決めた。

変身解除したうえで言い放つ。


「だったら、俺と戦え」

「人間を攻略したいんだろ。この世界を支配したいんだろ?!」


そのまま、彼女のガシャコンバグヴァイザーを彼女自身に握らせて自分の左胸に突きつける。

「攻撃しろ!!」「やれよ!!」


「嫌だ」

「戦いたくない!」

「誰も悲しませたくない。誰も傷付けたくない。みんなで仲良く、『ドレミファビート』がしたいよ……」


「やろうぜ」

「みんなで一緒に」


「…うん」



ゲーム内に戦いが存在せず、みんなで楽しく踊るゲームである「ドレミファビート」。そのクリア条件は、マスコットであるポッピーピポパポを笑顔にすること。

これをもって、バグスター攻略完了。

ポッピーピポパポは無事に永夢たちのもとへと帰ってきたのである。




【宝生永夢】

飛彩はずっと引っかかりを覚えていた。

やたらと永夢に執着し、彼と戦いたがるパラド。彼は何を考えているのか。



そんなパラドは今回のポッピーとの戦いを見て、拗ねた。

どうして自分に構ってくれないのか。こんなにも戦いたくてたまらない自分を蔑ろにして、永夢は何をしているのか。


まあ答えを言うと、永夢はそこまでパラドに執着していないからなんですが。



そして、自分もポッピーと同じように遊んで欲しいとねだる。子供か?

勿論、永夢がそれに頷くはずもない。


「俺たちだって仲間だろ?」

「俺たちは戦う運命なんだよ」

「永夢。お前は、俺だ」



飛彩が何かを察したが遅かった。

パラドは永夢に襲い掛かり、憑依(という表現で良いのか)。



「やってやろうじゃないか。最高にスリリングなゲームをな」




【以下雑記】

🎮前話予告からして「乙女ゲーかな?」という感じだったけど、いや本当に乙女ゲーだった。ハグしちゃったし。

🎮というわけで、割としっかりめに永夢・ポッピー、飛彩・小姫、大我・ニコという男女コンビが出来上がったわけです(カプだの愛だの恋だのと軽率に言うのは唾棄すべき文化だと思っているのでそういう言い回しは口が裂けてもしませんが)。多人数ライダーでもここまでしっかり組ませようと公式からしてくるのは珍しい気がする。


🎮帰ってきたポッピー。思っていたよりもあっさりめでかなり拍子抜けしている。いい話であったことは間違いないんだが。もう数話は引っ張ると思っていたもの。


🎮そして今回は主人公・ヒロインの演技力が遺憾なく発揮された回でもあった。1話の時点で明日那・ポッピーの演じ分けを安定してこなしていた松田さんは勿論、初回の時には大丈夫か…?と思ってしまった飯島さんの演技力が留まるところを知らない勢いで上がっていることに感動を覚えている。


🎮ポッピーを襲った3人。謝ろうな。ごめんなさいはコミュニケーションの基本だぞ。飛彩君はごめんの時くらいはポケットから手を出さんかコラ。


🎮パラド。永夢に固執しているのはそれこそ本当に序盤からだったけれど、遂にそのベールがはがれる時が来ましたか。やはり宿主は永夢で良いのだろうか。正直、それは前例はないよな…というツッコミが、「世界初の感染者」という設定のせいで通用しないのがもどかしい

🎮あと彼、今回わりと焦っているように見えたんだがどうして?




次回:おれがあいつであいつがおれで

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