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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

27話 勝者に捧ぐlove & peace!

ときめきクライシス!!!!!




【Story】

衛生省が「仮面ライダークロニクル」のリコールを発表した。

しかし直後に幻夢コーポレーションも動き出す。



曰く。

実は「敗者が消滅」というのもゲームの一部。

ゲームを勝ち上がってクリアすれば、優勝賞品として消滅した人を復活させられるという。

エサを新たに蒔いてプレイヤー数を増やそうという企みなのは目に見えている。


しかも、世間的には衛生省は「ゲームのシステムすら理解できず、無駄に大騒ぎした人たち」という認識になっててもなんらおかしくない。


ただ一方、天ヶ崎が消滅したプレイヤーのデータ(=命)を持っていることをほのめかしていたり、「どうせハッタリ」という大我の発言に対して有耶無耶にしていたりするあたり、「復活させられる」という事実そのものは嘘ではないのではなかろうか。

そしてその範囲が「ゲーム病関連で消滅した人」というところまで拡張されるのであれば、もしかして…?


個人的には、「消滅」と表現を徹底していることに引っかかりがある。

(「死亡」と表現するのは原則として「消滅、すなわち死亡」みたいな言い換えの時のみのはず)


こんなこと書いているうちにふと思ったが、今までバグスターが嘘を吐いた描写ってあった?

誤魔化し・裏切りはあれど、偽ったことって実は無かったりする?



さて、そのニュースを聞いて動き出したのはニコである。




【西馬ニコ】

大我が目を離している隙に「クロニクル」を入手。そして満を持して変身。



《ライドプレイヤーニコ》

「超絶!最強!天才!ライドプレイヤーニコ!参上!」

ニコが変身した姿。

とはいえ、設定上は一プレイヤーに過ぎない。

差別化のために胸に特性ステッカー、帽子とリュックを装着。よくみたら帽子は「被った」というより「貼り付けた」感じ。人間の頭部よりもデカいメットにどうやって…?と思っていたら力尽くでした。

戦闘スタイルもアグレッシブな中にポップでキュート、彼女らしい溌剌さが詰まっている印象。

ロケ地を遊園地にしようと言った人は誰なんだろうか。ぴったりすぎる。


戦闘スタイルは「流石プロ」の一言に尽きる。

地形を正確に把握した戦闘スタイル、アイテムをフル活用した動き。おかげさまで発売以来初のバグスターを倒したプレイヤーとして表彰されました。やったね。

これがゲームで稼いでいるJKである。



で、案の定発症。

慌てて駆けつけて叱り飛ばす大我だったが、激しく反抗するニコ。


「今までは見てるしかなかったけど、これがあれば私もヒーローになれる。ゲームを最速でクリアするのは私しかないいじゃん」

「ガシャットのことになると目くじら立てちゃって。仮面ライダーは俺一人で十分ってかっこつけちゃってさ!私の主治医気取っているくせに、永夢のことは打っ倒してくれないし、なんで私と一緒にいるんだよ、お前!」


これに対し「てめえが勝手に転がり込んだんだろうが?!」と返す大我。ド正論だ。


「あっそう。一人がいいなら一人でいれば?私が何しようが、あんたには関係ないじゃん」


前回のリバイスじゃないが。

人間、守られるより守る側でいたいものなのである。

せっかく手に入れた力があるなら使いたいし、いつまでも大我の後ろでガン飛ばすだけっていうのにもいい加減うんざりしていたんだろう。

その辺が爆発したのが今回。




【花家大我】

そんな自分の患者の爆発を受けた主治医さん。


流石に飛彩に説得される。


「愛想をつかされて当然だろう。彼女の意志を蔑ろにして、本音で向き合おうとしない。そんな態度では……」


改めて聞きなおして気づいたが、これは飛彩が小姫にやれなかったこと、できなかったことなんだな。

彼女が何を考えているのか考えようともせず、自分の気持を伝えることも出来ないまま別れてしまった彼自身の経験に基づく発言。



さて、その後通報を受けて現場に駆け付けた大我。

現場に先行していた他ライダーズと共にラヴリカに苦戦させられる。


さらに油断していたせいで吹っ飛ばされて来たニコを抱きとめる。

噴水の中で喧嘩に発展しそうな中、ようやく本音をさらけ出す。


「別に好かれたくて戦っている訳じゃない」

「人にはそれぞれ未来がある。だから、失うものが無い俺だけが戦えばいい。どんなに苦しくても、誰に恨まれても、俺だけならって。」

「でもお前は、免許のないこんな俺を、主治医だと言ってくれた。嬉しかった。」

「ゲームができなきゃストレスだって言うなら、もう止めはしねえよ。ただし、俺のそばから離れるな」

「お前は俺の患者だ。何度ゲーム病になろうが、この俺が治してやる」



もう乙女ゲームじゃん。

闇抱え系ツンデレキャラが落ちる時の台詞じゃん。


必殺技のカットインでも、片方はスナイプ、もう片方はニコだし。



無事にゲームをクリアし、体調ももとに戻ったニコ。

「迷惑かけたけど、許してね、セーンセ♪」

「ほどほどにしてもらいたいがな」

といういつもの夫婦漫才も、永夢たちに対する塩対応もいつも通りでなんだか一安心。

でも2人の後ろ姿がまさしく「雨降って地固まる」という感じで良かったです。


「あの子を笑顔にするのは、お前じゃなさそうだな」




【天ヶ崎恋】

正体見たり。そんな気はしていたが、彼もまたバグスターである。


その名もラヴリカバグスター

ポッピーが使用するガシャットの「ときめきクライシス」のバグスターであり、ガシャコンバグヴァイザーを用いて「培養」の掛け声と共に変身する。

植物の茎を思わせる足、白とピンクの服、羽の生えた右手、頭の横に生えた花束。すでにツッコミどころが多すぎる。

なおcvは諏訪部さんです。


最大の特徴は攻撃の在り方。

「ときめきクライシス」は乙女ゲーム。

自分を魅力的にアピールして異性からの好感度を上げて恋愛を楽しむというもの。

即ち、好感度に応じて自身のステータスが変わるのである。


そのため、ラブリーガール(メイド服のバグスターウイルス)を周りに召喚。約1名、ハッキリと「いらっしゃいませ~」と言っている人がいて吹いた。

彼女たちには声援を送ってもらい、自身の力を底上げ。

同時に敵にはブーイングを送ってもらい、ステータスダウンを行うという結構厄介な力を持っています。


ただし、こちらのラブリーガール、完全にラヴリカの思うままにはいかないのがミソ。

今回は大我のナチュラル王子様ムーブによってラブリーガールは完全に大我派に鞍替え。形勢逆転を許す。

さらに戦闘後に吐いた「男を見る目が無い!」という台詞に対し「マジ寒いんだけど」と返されたせいで多大なダメージを負う。ライダーの攻撃よりも大ダメージ受けてておもろいぞ、このおっさん。


「嫌い嫌いも、好きのうちさ!」



総じて、

強いのはよく分かったし脅威だがそれはそれとしていちいち面白いやつが増えたな

という感じです。




【仮面ライダークロニクル】

改めて、現状の情報を整理。



幻夢コーポレーションが発売した、リアル型アクションゲーム。

プレイヤーはガシャットを購入し、町に現れるバグスターを倒していく。

バグスターはランク付けされており、全部で13体。全て倒すとラスボスにたどり着ける。


コイン等のアイテムも設置されているので使用可能。

普通に戦うだけでは勝つのは厳しいので、ランダムで現れるレアキャラ:仮面ライダーと戦い、武器やアイテムを奪って自分のものにすると倒せるかもしれない。


バグスターを倒すとアイテムとしてガシャットの入手が可能。


プレイヤーに課せられたルールは大変少ない。

なので、勝手にチームを組むといった行為も特に咎めだてはなし。


敗北した場合は消滅する。

しかし、戦って勝てば褒美として消滅した人を蘇らせることが可能。


分からないことがあれば、呼べばガイドのポッピーが出てきてくれる。



こんなところかな?


今回初めてバグスターが倒されたとのこと。

プロのニコが初めて、という時点でもう戦力の設定をミスっている。普通のゲームなら一瞬でクソゲー認定。

ただしクソゲージャッジを下す人がみんな消滅してしまうおかげでそんな指摘が拡がっていないのである。



なお、今作も幻夢コーポレーションの社員は完全に無関係。

社員たちは自社の評判が落ちることを心配しつつ、退職希望者も出ているのが現状だが、もちろん天ヶ崎は聞き入れる気は無い。

幻夢の社員さんたちには早く幸せになってもらいたいもんである。




【以下雑記】

🎮メインが大我とニコ。乙女ゲーに迷い込んだかと思うような脚本でございました。

🎮大我とニコ、敵味方問わずほぼ全員に「お互いのことが本当は大事なんでしょう?」と指摘されています。恋愛系でも王道な、「両片想いであることは本人たち以外には公然の秘密」みたいな展開におもわずにっこり。


🎮ポッピー。今回、仲直りできたニコ・大我に「良かった」と一言。それに気づいた永夢。次回の展開やいかに。

🎮バグスターたちの中では唯一、純粋にゲームを楽しんでいる(悪意が無い)ことが鍵になりそう。それゆえの恐ろしさはあるのだが。




次回:乙女ゲー、別ルート入りました

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