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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

25話 惑星トキ!少年の決意

未来のことは寸前も闇の夜 未来のことはすぐ目の前のことですらわからない。
故事俗信ことわざ大辞典, (参照 2023-05-08)



【あらすじ】

ツルギを正式に仲間に迎え入れ、惑星トキに向かうキュウレンジャー。

まずは過去を確かめることが重要だという意見のもと、トケイキュータマを回収に向かう。


先行隊として既にトキで活動していたラプター&スパーダ曰く。

トケイキュータマを手に入れる手段自体は実にシンプルで、惑星内に配置された12個のゼンマイを巻くだけ。

だが、それには30分という時間制限がある。2人だけではどう頑張っても30分では無理がある。

そんなわけで、人員を増やして対応しようと思ったわけである。


文字盤に見立てられた惑星の中にゼンマイが12個。

救世主は合わせて12人。

1人1個担当すればスムーズにいくという作戦である。



そこに現れたのはテッチュウ。どこからかキュウレンジャーたちがいるという情報を掴んできたらしい。


彼が起こした大爆発によって、惑星の磁場が乱れてしまう。

ゼンマイの前に門番のごとく、救世主の過去に関する何かが立ちはだかる事となる。

ソレを乗り越えない限り、ゼンマイを巻くことは叶わない。




ということで全員の前に時に深刻な、時にコメディチックな、時に後半戦への布石が立ちはだかります。

まずは軽い人たちから順番に。



No.1 ラッキー

エリードロンと対峙。初めての敵幹部ということで印象深かったというセレクトでしょう。イカーゲンの方がよくなかった??

強化アイテム:ヒカリキュータマを用いてアッサリ撃破。


No.2 スティンガー

もちろんスコルピオと対峙。

しかし過去を乗り越えた彼に迷いはない。躊躇いなくキュースピアを突き立てて勝利。


No.3 ガル

オトメキュータマを使った自分が出現。ガルがガルに色目を使うという滅茶苦茶な絵面が発生しました。本人もトラウマだと言っています。

親類縁者が虐殺されるところを目の前で見ていたであろう彼が、自分の女装を「トラウマ」と言うことで、過去を乗り越えた彼の強さが示されているんだと思います。多分。そうであってくれ。


No.7 ハミィ

南の島で出会ったゴネーシが登場。

彼女の単独主役回は現状唯一なので仕方ない。しかしそこまで絡みがあったわけでも無いのであっさり終了。


No.8 ラプター

「私……選べません!!」

目の前にいたのは

グレーのタキシードで指輪を見せるラッキー、

シェフの格好で美味しそうな食事を差し出すスパーダ、

白スーツで記入済みの婚約届を差し出すツルギ、

いつも通りの格好で花束を差し出す司令。

イケメンたちからの求婚に慌てふためくラプター。

彼女の中での有り無しの基準が分からない。司令が有りなのがびっくりだ。そして彼女に関しては過去でもなんでもない。なんなんだ。

なお、最終的には頑張ってフッてきたみたいです。


No.9 スパーダ

マーダッコが登場。彼も今のところあまりメイン回が無いので、人質になった時に結構絡んだ彼女がセレクトされたと思われます。

もしくは捌けということか。

最初の人格のマーダッコが出てきたことでこれは過去の幻影だと気づかせる演出がお見事。

彼も苦戦はしていませんが、律儀に全ての人格を再現する幻影に辟易としておられました。

そのうえ、テッチュウが派遣してきた本物マーダッコ(ござる口調のガチオタ)も参戦してきて超絶カオスが錬成されました。

最終的には自分の分を片付けた仲間たちが合流したおかげでクリア。


No.10 ショウ・ロンポー

ビッグベア総司令が久しぶりに登場。司令の衣装も昔のものにチェンジ。

「なるほど。あの頃に戻ったつもりで、胸をお借りいたします」

と言って2人で酒を飲んでおりました。

むねを借りる 相撲で、下位の者が上位の者に稽古の相手をしてもらう。また一般に、実力の下の者が、上の者に練習の相手になってもらう。
日本国語大辞典, (参照 2023-05-08)

……???

そのあと合流したバランスに声をかけられなければ、絶対に無限に飲んでましたよあのおっちゃん。

なおおっちゃんの手から取り上げられたお猪口の中身は全てバランスの口の中へ。おい。


No.12 ツルギ

クエルボが出現。

改めて見ると、ツルギだけ幻影を倒す描写が無いのね……。



さらに不穏な方々が数名。



No.5 チャンプ

アントン博士が出現。顔が見えないのは確実に大人の事情ですが、そのあと怪しい動きをするから誤魔化されるというレアな存在。

なぜかアントン博士を守るようにツヨインダベーが現れる。さらに急にチャンプの身体が動かなくなる。

不穏になりつつも、途中でスティンガーが助太刀に現れたおかげでクリア。



No.4 バランス

ナーガが登場。おそらく仲間になった頃の彼なので、表情筋が存在すらしておりません。真顔で意味分からん動きしているイケメンって面白美しいな。なんだこのジャンル。


「ナーガ!やっぱり僕のところに出てくるのはナーガだよね!」

相棒が出てきてすげぇ楽しそう。



No.6 ナーガ

何も出て来ませんでした。


「君は誰が出てきたの~?僕はね~、ヒヒヒッ、ナーガが出てきたよ~!ナーガのところには僕が出てきてたりして!エッヘヘヘヘ」

「俺のところには、誰も出て来なかった。俺には心が、無いということか」


バランスは舞い上がっていただけだから責められないのが辛い。

そのあと甲斐甲斐しくナーガをお世話しているのは彼の罪悪感のあらわれかなと思う。


それはそれとして笑い声がめちゃくちゃに可愛いので聞いてほしい。

最近いろいろなコンテンツでおのゆーさんの声を浴びていて気付き始めたんですけど、私はおのゆーさんの笑い声が全部刺さるみたいです。特に照れた感じのンヘヘッという笑い方が好きです。




【佐久間小太郎】

No.11。彼の前に現れたのは、佐久間暁美。弟を産んですぐに亡くなった実の母親である。


時間制限もあるし、一旦ゼンマイを巻こうとしたが、ゼンマイを巻くと幻影は消えてしまう。

その事実に耐えきれず、小太郎はゼンマイを元に戻してしまう。

元に戻った母親を見て、ほっとした後に罪悪感にまみれた顔になっている小太郎くん……。



そこに現れたのがテッチュウ。

咄嗟に母親を庇う小太郎、小太郎を庇う母親。


戦闘自体はスティンガー・チャンプ・ツルギが引き受けてくれたが、ゼンマイを巻け!という言葉を聞いても動くことはできない。

結局ゼンマイと母親から逃げるようにテッチュウを追ってしまう。


「おい!お前、ゼンマイ巻かなくて良いのかよ」

「……お母さん。ここで待ってて」

👩「『待ってて』って……まさか、あんなのと戦うつもりなの?!」

「お母さん、俺は宇宙を救わなきゃいけないんだ」



離れたところで立ち止まった小太郎と、そこに追いついたツルギ。


ゼンマイを巻かなくちゃいけないことが分からないほど子供ではない。

でも、母親が目の前で消えることに耐えられるほど大人ではない。


「俺、どうしたらいいのかな?」

「それはお前しか決められない。決めなきゃ時計の針は止まったままだ。……お前はどうしたいんだ?」

「俺は、ジャークマターを倒したい。世の中が平和で、病院にさえ行ければお母さんは死ななかったかもしれない。だから俺は、ジャークマターを倒して平和を取り戻したい。」

「そうか」

「俺、お母さんにさよならって言う。ゼンマイを巻く!」



小太郎が決意を固めた瞬間、テッチュウが再び襲い掛かる。

仲間たちも全員合流。


「ここで見ていてやってくれ」


「お母さん!見てて。宇宙を守る俺の戦いを!」



ということで12人横並び、初の全員同時変身である。

改めて見ると人が多いしカラフルだし本当にビジュアルが愉快な集団だね。

全員並んだカットに加えて横からのカット入れてくれるのありがたい。好き。かっこいい。

そして名乗りが長い。

名乗りの最後の大爆発って正直意味が分からないと思っていたのですが、こんだけかっこいい12人が揃ったらそりゃ爆発しますわ。空も大地も喜びますわ。Save the Earth!!


🐙「キタ――(゚∀゚)――!!」


キュウレンジャーファンとマーダッコの心が初めてひとつになった瞬間である。



武器も全員違うので接近戦・飛び道具と楽しいアクションがガンガン続きます。見ていて飽きない。12人いてこんなに個性豊かな人たちが集まっているの本当にすごい。好き。大好き。


🐦「貴様らの様な小さな存在が何人束になろうが、ジャークマターの巨大さには太刀打ちできん!」

「俺は小さくなんかない!」


物理的にデカくなって敵を圧倒する小太郎が最高にかっこいい。


「ひとりひとりはちっぽけでも、それぞれがいろんな想いを背負って戦ってる。だから、俺たちはスーパースターなんだ!」

「そんなスーパースターが12人もいる。すなわち、ジャークマターに勝ち目はない!」


Ride on!! どこまでも ボイジャー 駆けつけるさ 何億光年離れていても 1人じゃない 運命も超えてみせろ 究極無敵の warriors キュウレンジャー
歌菜子、原田謙太作詞 山田信夫作曲 幡野智宏「究極! 無敵!! キュウレンジャー」


テッチュウを取り囲み、五芒星を描いてそこにブラスターで一斉攻撃するアルティメットオールスタークラッシュでテッチュウを仕留める。


続く巨大戦では遂に全員でキュータマジンに搭乗。

全員で動かす分1人当たりの負担も軽くなる。さらに、頭頂部に乗っているツルギが的確に指示を出して動くことで、規格外にデカいロボットの操縦もやすやすとこなす。

「ひとりはちっぽけでもみんな集まれば大きな力になる」を体現した戦いっぷりがかっこいい。こっちはBGMにLUCKYSTARかかってたんだぞ。無敵に決まってんだろ。

アルティメットメテオブレイクで勝利。早くもフクショーグンの1体を倒すことに成功したのである。



その後。

トキに戻ってきた一行は11番目のゼンマイのもとへ。

暁美は仲間たちに息子を託す。


👩「お願い、小太郎。」


重い足取りで歩きだした小太郎は、それでもまっすぐにゼンマイへ向かい、巻く。


「……お母さん!!」


駆け寄って、母親に抱きつく。


「俺、絶対宇宙を救うから。約束するよ。」


「さようなら、お母さん」



無事に全てのゼンマイが回され、トケイキュータマが出現した。これで過去に行くことが出来る。




その頃、ジャークマターでは。

テッチュウが敗れた事実を受け、残る2人のフクショーグンに出撃命令が下る。

ククルーガとアキャンバー、出撃である。




【以下雑記】

どういう顔して見ればいいんだこれはぁぁ

いっぱい言いたいことはあるけど、言いたいことは極力絞ろうかな。



まずは小太郎。

やっぱり子供なんだよ、子供でいるべきなんだよ……

最後のトケイキュータマを渡すときのバランス見てほしい。めっちゃ屈んでるんだよ。大人が屈んでようやく目が合うくらい小さいんだよ。

もっともっと大人に甘えて良いし、守られているべきだし、そもそも戦わなくていいはずなんだよって、ずっとそれを噛みしめて見ていた。

10歳の子供に「親が病院に行けていれば」なんて考えさせちゃいけないんだよ…………


それに対するのが最年長のツルギ。

(年齢ならば300+100歳のバランスが一番上ですが、彼は人間に換算したら若者だと思っているので……)

ツルギって基本的に小太郎のことを子供扱いしないんだよね。もちろん自分よりも年下だから気にかけているし、必要とあれば守ったり話を聞いたりする。でも過度に子供だから云々って言わないし、基本的に他のメンバーと対等に扱う。きちんと小太郎のことを尊重しているんだと思う。救世主の一員として認めている証だと思う。

子供だから甘えても良いんだよって言わないのが彼なりの厳しさで優しさなんだと思う。


そうやってツルギが厳しく優しいから、小太郎も自分の気持ちをしっかり見つめ直せたんじゃないかな。


演じる2人は素面組では最年長と最年少で、でも芸歴なら一番長い2人で、だからこそ出るお芝居の説得力を噛みしめていました。

最後にゼンマイ巻くシーンとか普通に泣いたよ私は。

小太郎だってもっともっと泣いたっていいんだよ………………



そして次回から始まる新章の導入を置いていったBN団。


ナーガの「何も出て来なかった」。

他の仲間たちを見ていると、今回出てきた人たちの条件は

  • 過去に面識があった相手

  • 自分のトラウマ

ってところでしょう。

(ラプターが完全にギャグに振り切っていたので微妙なところではありますが、彼女が妄想するのを後ろめたいと思っていたことが関わっているのではないかと)

そう考えると、ナーガはシンプルに「トラウマが無い」だけだと思いますよ。


一方のバランスは、2話の感想でも軽く触れていますが、おそらくナーガをスカウトした理由は「便利だから」が一番デカくて、次点が「おもしれー男」みたいな感じ。

キュウレンジャーに加入した当初から仲良しで阿吽の呼吸を見せていた彼らですが、最初から健全な関係だったのかと聞かれるとNOでしょうから。幻影ナーガの態度もずっと受け身だしね。そりゃバランスにとってのトラウマというか、罪悪感の象徴として出て来るよね。


さらに同じく過去の親しい人が出てきた司令と比較すると、

  • 幻影の台詞無し

  • 自分の姿が変わらない

  • なんなら「無表情かつキュウレンジャーのジャケット着用」という事実上存在しないナーガ

となっております。キュウレンジャー加入前のバランスは本当にナーガ・レイのことを見ていたの?と思っちゃう。


いろいろ書いていて、ようやく腑に落ちた気がするのですが。

初見当時の私はあんまりBN団が好きではなかった(今は最推しではないですがもちろん好きです)。うまく言えないけど、言い知れない気持ち悪さがあるなと思っていたの。

今でもうまく表現できないけれど、多分それは「コンビとしての不健全さ」だと思う。

コンビとかバディとかって、相関図を書くとなにかしらの矢印が相手に向くわけだけれど、彼らの場合矢印を向けているのに相手に刺さっていない感覚、微妙にずれた方向を向いている感覚がある。

しかも奇妙なことに、感情が無いはずのナーガの方が比較的きちんとバランスの方を向いている感じ。それがなんとも気持ち悪くて。

完走した頃には好きになれてたのは、ここから怒涛の、地獄の数話を経てきちんと矢印がお互いを指せるようになるからかもしれない、なんて思った。


正直ここまで書いておいてBN好きの方に刺されないかなって心配になってきた。

2回目の今になってようやくいろいろ冷静に見直せている感じがするし、この先の展開も細かいところは忘れていたりするし(敢えて補強していないとも言う)。

ようやく冷静にBNを見られている人間の戯言だと思ってください(言い訳)




それでは最後に1つ。

推しがタキシードで指輪パカッてやってるんだが?!?!?! 夢か????




次回:闇堕ちです、お覚悟を。

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