24話 夏だ!西洋妖怪ぞくぞく来日!
- _ ぬぺ
- 2022年6月4日
- 読了時間: 7分
そんなことある???
【あらすじ】
今日も修行に励むニンニンジャー6人。
頑張る彼らを見て、父:旋風は思い立った。
せっかくだから、彼らを遊びに連れて行こうと。
最初は忍者記念館を提案したものの、風花は修行と勉強があること、そのうえ休暇まで忍者に関することをやることに難色を示して拒否。
というわけで、急遽行き先を遊園地に変更。
パパと娘の休日、同時に仲間たちによるお膳立てタイムが始まる…!
【伊賀崎風花】
今回の主人公。
高校生の夏休みは忙しい。ただでさえ宿題が多く出ている中、家業の忍術修行にも手を抜けない。隙間時間を縫って英単語に手を出しているの偉すぎる。
なんだかんだで遊園地に行くことになった風花。
皆さんお馴染み、東京ドームシティアトラクションズです。
最初は旋風の意見とも、天晴の行きたいところとも合わず、霞とともに行動を共にするつもりだったようですが。
そこで気を利かせたのは凪。
彼は予めガイドブックを読み込んだうえで風花が好きそうなところをマークしていました。それを旋風に渡して指示。
これぞ、凪の奥義:お膳立ての術。
そしてそれに乗っかる形でお膳立ての手伝いをすることになった男性陣。
前回の霞ちゃんのお叱りが効いている。
予め、凪のリストにあったアトラクションを回って待機時間を確認して最も待ち時間の少ない順路を確保。
旋風と風花の写真も撮ってあげる。
さらに、彼女たちがアトラクションから降りてきたタイミングで売店から買ってきたアイスを手渡す。
完璧すぎるチームワークである。
しかし、途中で飽きてしまった風花。
他のみんなと合流する、と言い張る彼女に困惑する旋風でしたが、そこは凪。
彼女が飽きてしまうのは見越していたため、しっかりマークしてありました。
「困った時は?」
「風花ちゃんが飽きてきたら…奥義 高級焼肉の術!!」
というわけで、やってきました。凪イチオシの焼き肉屋、平城苑。
焼゛肉゛チ゛ュ゛ン゛!!!!!!!
風花と旋風は店内に入り、天晴たちに連絡をとりますが、ちょうどその時に牙鬼軍団が襲来。
お膳立て中だったもので、彼女たちに戦闘中と悟らせるわけにはいかない。
ひとまず、霞が離脱して2人を誤魔化すことになりました。確かにこの任務は彼女にしかできない。
が、そこにさらにガシャドクロ召喚。
同時に巨大戦の相手もすることになったのだが、そうなると避けられないのが近隣へのダメージ。
当然ながら揺れまくる焼き肉屋。
「新しいアトラクションだ」と誤魔化す霞。
納得する旋風と風花。君たちはもっと世間を疑いながら過ごした方が良いと思う。
途中、あまりの搖れと焼肉好きの天晴が来ないことを不審に思った風花が外に出て行こうとするイベントもありましたが、霞がなんとか阻止。
敵はアカニンジャー超絶によるストップライトの破壊からの必殺技で倒し、
ロボ戦も覇王シュリケンジンで撃破。
倒れる直前に「お前ら一体何者じゃけん?」と訊ねられて、コックピットで名乗りを上げる5人。
風花の名のリハ霞が代わりを務め、決めポーズでは欠席していた人の卒アルみたいな扱いになってました。初めて見たわ、こんな名乗り。
無事、一日を満喫して帰ってきた風花と旋風。
お膳立てで心身ともに疲れ切っている5人でしたが、何も言わないまま。
旋風が忍術使えたかもな回のときもそうだけれど、この子たちは裏方に徹すると決めたらとことんやるよね。本来の忍者としての血が騒いでいる……の、かもしれない。
ところで。ちょっと苦言になってしまうのですが。
今回あんまりのめり込めなかった理由の1つに、風花ちゃんがあって。
なんというか、全体的に我儘ガールじゃなかった?
「いつも頑張っている子供たちをたまには遊びに連れ出したい」「やっぱり一番可愛いのは実の子」という旋風さんの気持も、
「休みの日まで忍者したくない」「遊園地に来たからにはめいっぱい遊びたい」という風花の気持もよく分かるし、否定する気はない。
ただ、自分以外のメンバーが何をしているのか全く気にかけていない
家族で来たからには団体行動しろとは思わないけど、“別行動しているはずなのに時折自分達の方に合流してきて、自分に都合のいい振舞いをしてくれる”という状況にちょっと疑問を抱いても良かったのではなかろうか。
その無頓着な態度は旋風にも同様。
ずっと自分のテンションとやりたいことに合わせてくれることに対する配慮なり感謝なりがあってもよかったのでは…
これも感謝を態度に表せとまでは言わないが、付き合ってくれた父親に対して
「疲れた」「みんなのとこ行くから、なんか乗りたいなら一人で行って」
は流石にちょっと待って???って声が出そうになった。
まあ、ここに関しては18歳女子が父親と円満に過ごせているというだけで十分な気は若干するな、うん(自分の反抗期を思い出しながら)
で、ここが一番気になったのだけど、今回のお膳立ての術の中心が凪であること。
凪と風花の学校回のときにも言ったけれど、凪は空気読みの能力、他人をよく見る能力が圧倒的に高い、めっちゃ紳士な人だと思う。
あとマニュアル派なので、予習したうえで遊園地に行きそうランキングも6人の中では断トツ一位。
けどさ、凪も高校生なんだよ。彼にもきっと宿題みたいなやらなきゃいけないことはあるはずなんだよ。
彼だって同様に労われて良いはずじゃん…一緒になって好き放題やって、たまにはお兄さんたちを振り回したって良いはずの立場じゃん……
と思ってしまって。凪の立場に勝手に感情移入してしまったのが多分ダメだったんだと思う。
分かってるんだ、ここまで全部私の勝手な感情移入なので、凪が本当は「裏方最高!」って思っている可能性も十分あることくらい。いや本当に申し訳ない。
今回、脚本がメインの下山先生なので、多分今までの私の中の風花ちゃん像が事実に即していなかっただけな気がするな。次回からはもう少し気をつけて見て行こう。
【牙鬼軍団】
西洋から助っ人がやってきた。その名も助っ人モンスター。
有明の方がテコ入れと称して連れてきたのは、西洋三大妖怪。キンジの発言と言い、この作品、西洋のやつらも「妖怪」という大きな括りに入れるつもりだ。
妖怪とは:
「人の知恵では理解できない不思議な現象や、ばけもの。変化(へんげ)。ようけ。妖鬼。」(日本国語大辞典)
…強ち間違いではないのかもしれない。
27話まで夏スペシャルとのこと、夏の間にこの3人を消化するつもりでしょう。
《フランケンシュタイン》
というわけで1人目はフランケンシュタイン。
モチーフはシェリー夫人の怪奇小説『フランケンシュタイン』の登場人(?)物。
怪奇系は不得手なのでフランケンシュタインも大変失礼ながら読もうとすら思ったことが無いので諸々調べたのですが。
「フランケンシュタイン」というのは人造人間を作った科学者の名前であって、あの怪物ではないのね。
人造人間自体には名前がないそうです。そうだったのか。ずっとあれがフランケンシュタイン君だと思っていたよ。
映画化されたことで広く知られることとなり、「フランケンシュタインをモンスターの名前とする錯覚・混乱まで生じた」とのこと。ほんとだよ。
(以上、参考・引用は日本大百科全書)
で、今作の海を越えてやってきたフランケンシュタイン。
…なんかボルトとかいっぱい嵌ってるけど、金属探知機どうしたんだろう。引っかからなかったのか、あれは実は金属ではないのか。
牙鬼軍団への協力自体にそこまでの難色は示さなかったようだが、その前に観光がしたいとのこと。
スカイツリーの高さに驚き、雷門を見て満足し、アキバでアニメグッズを買いまくる。
びっくりするくらい典型的な外国からの観光客である。
アキバだけ観光しながらビルに激突してるなーと思ったけど、もしかしてグッズを万引きしておられた?
一応その能力は比較的マトモ。
機械類の動きを止めることができるストップライトを所持しており、遊園地のアトラクションから戦隊のロボや手裏剣まで制御不能に追い込むことが可能。
この子がもう少し気が回る子だったらニンニンジャー普通にピンチだったと思う。
【以下雑記】
🦊今回のタイトル。「ぞくぞく」なのは「続々」と「ゾクゾク」をかけてる?ニンニンジャーってわりとこの辺のセンスがお洒落なんだよねえ。
🦊「お膳立て?」と訊ねる天晴に、さらっと「お膳立て」がなんたるか教えるキンジ。天晴の知識レベルを正確に把握しているな…
🦊凪が準備したガイドブックのお店一覧。
百烈軒(ラーメン)
店名不明、写真はパスタのお店。年中無休24時間営業、おすすめメニューは「アニキサラダ」
DENJI PAN(ベーカリー)、名物はあんぱん
ガブリンチョ
なるほど、過去作品ネタか
🦊「風花が冷麺を食べ始めた」で状況を正確に把握する天晴。これが兄妹の絆か……
🦊有明の方。九衛門が頑張って溜めた恐れの力を、ちょっといい化粧水か何かと認識しているのではなかろうか。今回は力尽くで奪おうとしてました。頑張れ九衛門。君のことは応援も信用もしてないが、その一点だけは心底同情するし応援するよ……
次回:吸血鬼編。
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