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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

24話 俺は戦う盾になる!

救世主の過去のお話




【あらすじ】

鳳ツルギの扱いに揺れるキュウレンジャーたち。

そこに現れたテッチュウとその部下:ギャブラーに対抗するべく出陣したキュウレンジャーだったが、ギャブラーの体内に取り込まれてしまう。


残ったのは、待機していた司令、遅れて駆けつけたツルギ、そして偶然足を踏み外して助かったラッキーだった。




【鳳ツルギ】

テッチュウ・ギャブラーと交戦することになったツルギ。

1人で戦闘を開始するが、流石に2対1だと分が悪い。更に、先の戦いで不死身の力を失っているはずなのに「自分は不死身だ」と啖呵を切って戦う姿に、ラッキーも望まぬ盾という形で参戦。


しかし、ラッキーが「不死身じゃないんだろう」と問い詰めたところをテッチュウが攻撃してツルギは重傷。さらにそれを聞いていたドン・アルマゲが倒す価値無しと判断してテッチュウを下がらせてしまう。

普通ならピンチを回避できたわけだが、とっととテッチュウを倒してしまいたいツルギにとっても、仲間を連れ去られたラッキーにとっても痛い状況である。



治療のために2人してオリオン号に帰還。

ツルギは治療が終わって早々にテッチュウを探すと単独行動を宣言。やはりツルギは上段、ラッキーと司令は下段にいるカメラワークがお見事。


「いい加減にしろ!みんなを助けるのが先だ!」

「おいおい、こんな時に仲間割れしてたらタマらんよ」

「仲間?こんなやつ、仲間でもなんでもない」

「その通りだ。俺様の盾にもなれないようなやつはいらない」


とっとと出ていくツルギを睨みつけるラッキーに、司令は声をかける。


「もしかして、1人で助けに行こうとしてるんじゃないかな?」

 「彼は、時に行っていることとやっていることが違うように見える」

 「彼も何か、重い物を背負っているのかもしれないね」



その言葉を受けたラッキーは、建物の屋上でテッチュウに正面から喧嘩を売ろうとしていたツルギの元へ向かう。


「俺もあんたと同じで、絶対に宇宙を救いたいんだ。俺を盾にしたいなら、あんたのことを教えてくれ」



その台詞に触発され、ツルギは昔のことを語りだす。



彼は88星座系の戦士を引き連れてドン・アルマゲ討伐に向かった……というのは前回語られた通り。

その中に1人の男が居た。カラス座系出身のクエルボ

小柄な烏の頭をした男。アーマーのせいもあって、結構ぽっちゃりしたように見える体形。頭の羽がふさふさしていて可愛い。モフらせろ。あとつぶらな瞳が可愛いです。お声は浪川大輔さん。浪川さんの少年ボイスってなんでこんなに可愛いんでしょうか。


肉弾戦は得意ではない。が、ツルギとしては参謀としての能力を高く買っていた様子。

ツルギも彼を気に入っていたし、クエルボも彼に懐いていた。


クエルボもよく「宇宙を救う」と口にしていたし、なによりツルギのことを宇宙を救う存在として信じていた。


「いざとなったら、盾くらいなれる!」

 「万が一ツルギが死んだら、誰が宇宙を救うんだ?!」


しかし戦いは思い通りに行かず、仲間たちは次々と死んでいく。

ツルギも最後の手段として不死身の力を投げ打ったものの、ドン・アルマゲには通用しない。流石のツルギも完全に心が折れてしまった。

そんな彼をもう一度立ち上がらせたのがクエルボ。


「君が諦めてどうする?!君が僕の盾に!その隙に!お前が宇宙を救うんだ、ツルギ!!」


クエルボは文字通りツルギの盾となり、目の前で倒れた。

ツルギは未だにそのことを引きずっている。それはもう、夢で見る程に。

まあ、コールドスリープしていた彼にとっては案外つい最近のことなのかもしれませんが。



「あんた、もう、仲間を犠牲にしたくないんだな」


ようやくラッキーにもツルギの真意が伝わった。

が、ツルギはラッキーのシシキュータマを奪って1人でテッチュウたちのもとへと向かう。


「お前の言う通りだ。俺様は仲間を犠牲にしたくない。すなわち、行くのは俺様だけでいい」



が、大怪我が治り切っていないまま再び2対1で戦ったところで勝てるはずがない。

変身解除されたところに、司令とラッキーが駆けつける。


「いつまで不死身のつもりで戦ってんだ?!もっと命を大事にしろよ!あんたが死んだら、あんたに宇宙を託した奴らは、無駄死にになるんだぞ!」

「……それでも逃げるわけにはいかない。俺様は、伝説の救世主だ」

「俺だって救世主だ!あんたが盾になれって言うならなってやる。だが覚えておけ!俺は戦う盾だ!!あんたの前にいる敵は、俺が全部ぶっ倒してやる!!」

「……なんてこった。盾が戦うなんて。」

「ウチのラッキー、すごいでしょ?考えてもみないことを言い放つ。一緒に戦ってみるのも悪くない。そう思えないかい?」

「今の救世主と、昔の救世主が力を合わせる。俺たちで、新しい伝説を作るんだ!」


「なんてこった。新しい伝説か。いいぜ!一緒に戦ってやる。一緒に宇宙を救うぞ!」



ラッキー・司令・ツルギの3名が並び立つ。

司令は「自称救世主」なんて言っちゃってるけれど、彼はツルギが居なくなってからキュウレンジャー誕生までの間を繋いだ大切な救世主だと思うんです。

だから、救世主3世代並び立ち。

全員スーツのディテールも変身アイテムもポーズもバラバラでいいですね。


「戦う盾、見せてやるぜ!」


そんなラッキーを見ていたら戦う盾に憧れてしまったツルギ。

互いに自分の方が盾だと言い張りながら敵に殴りかかる。


「なんだかんだ言って、仲の良い2人じゃない」


「俺が盾になる!」

「いや、俺様が!」

「じゃあ僕ちんが✋」

「「どうぞどうぞ」」

「え??」


そして無事に胸におもいっきしフクショーグンの砲撃を喰らう司令。

ダブルレッド揃ってそんな司令をいっさい助けようともしないのに笑うのですが、仮にもフクショーグンの攻撃をギャグとして流したうえでじゃあ!とノリで相手を買って出る司令のぶっ飛び性能っぷりに慄いています。

なお司令、このあとしばらく1人でテッチュウの相手をした後に他の仲間と合流、その介護に回ってますからね。バケモンだよこの人。


司令にギャブラーを任された2人は圧倒的な連携パワーで攻撃を畳みかけて勝利。

仲間たちは無事に救出されたのでした。



続く巨大戦では仲間たちが持っていたキュータマが唐突に光り輝いて空へ舞い上がる。

既に出撃していたシシボイジャー・ホウオウボイジャーと合体し、キュータマジンが誕生。

機体部分はシシボイジャー・ホウオウボイジャーの2機だけに限定し、身体のあちこちにキュータマをくっつけることでコックピットにするという何とも思いきったデザインである。流石に12体全部使うのは諦めたみたいです。リュウテイキュウレンオーの時点でも大分無理あったからな……。

体中にキュータマくっつけた見た目で「キュータマジン!!(cv木村昴)」と名乗られたらそっか~そうだよね~~としか言えない。

敵はキュータマジンメテオブースターで撃破。

ちなみに2人でも操縦は可能ですが、ちょっと疲れるみたいです。



戦闘後はツルギも共にオリオン号に帰還。

キュウレンジャーライセンスを渡され、ようやく仲間として迎え入れられたのでした。

ツルギさん非常にテンション上がっております。


これにて追加戦士編は一区切り。

次に向かうのは惑星トキ。300年前の戦いの真実を確かめる旅の開始である。




【以下雑記】

ということで無事新しい仲間が迎え入れられました。

いやー長かった。そして熱かった。



前回も書いた通り、理想を掲げるラッキーと、現実を突きつけるツルギ。

実は裏にはもうひとつ構造があって、ツルギはラッキーをトラウマの原因:クエルボと重ねていた、というもの。

彼が事態を把握してから今までずっと、敢えてラッキーの地雷を踏みまくっていたのは多分そのせい。これ以上仲間を犠牲にしたくない云々って言ってたのは本当だろうけど、それ以上に「ラッキーに」目の前にいてほしくなかったんだと思う。どこまでが意図的で、どこまでが無意識だったかは分からないけれど。

少なくとも、最後の「盾にするなんてひでぇ奴だ」が彼の本心だよね。そもそもそんなことするつもりなかったってことだよね。


ラッキーにとっては確かに人々を優先しない部分がツルギの許せない部分だった。彼のモットーは「全員救う」なので。

ただ、ツルギの真意を知った後に完全に「自分を大事にしろ」に舵を切ったのが本当に良くて。

彼にとって「全員」の中には自分たちも入っているからね。

そんでもってトドメに「新しい伝説」ですよ。こっちも意識的か無意識か、ラッキーって選ぶ語彙が相手を見たうえで出てくるものなので、他人を説得するときめちゃくちゃ強いんですよね。司令やツルギとはまた別の感じで相手を見ている人なんですよ。


さらにダメ押しで司令がいるのが本当に細やかで好きです。

これも前にも書いたんですけど、ツルギと一番似ているのが司令で、彼もまたラッキーに救われて前を向けた人だから。元からツルギの真意には気が付いていたっぽい描写があったし。彼が補足してくれるゆえに説得力が増すのよ。


無事にツルギが仲間入りできた理由をまとめると、結局は「ツルギとラッキーがお互いに許せないポイントを理解できたから」。

少年漫画みたいな熱いやりとりが多かったけれど、実は対話ですべてを解決していて、相手のことを理解した上での仲間入りで、それがとても好きです。


最後にみんなから「シクヨロ」された時のツルギを見てほしい。

凄く穏やかで優しい顔してるんだよね。なんだかんだ1人んでは心細かったんだろうし、心にもないこと言うのしんどかっただろうし、今度こそは肩を並べて、12人で生き抜くことを誓っているんだろうなと。



そろそろ次に行きましょう。



クエルボ

初登場してくれた過去のキャラです。

改めて見るとすげー可愛い。スーツアクターさんはおぐらとしひろさんでしたか。そりゃ可愛いわけだ。いーじゃんいーじゃんすげーじゃん。

なんかね、久しぶりに動く彼を見て最初に思ったのが、「庇護欲駆り立てられる見た目してんなー」でした。鳥でこんなにふわふわしてるのって雛鳥だよねーって。

自分でこれ思った瞬間に若干吐きそうになりました。そういうことかよ。

彼に関してはあれこれ語るのはもう少し後にしようかなーと思っております。とりあえず私はPCに新しく「クエルボのメモ」というファイルを作って今の感情をがーーっとメモしてます。どこかで放出します。


あと彼のアイコンは迷った末ににしました。

何故かって?チャンプと見分けがつかないからだよ。



囚われの皆さん。

最初にダウンするのが小柄な小太郎&ハミィってところが細かくて良いです。

そして相変わらずなんか一緒に血が吸われた気になってダウンし、チャンプにそんなことないだろうと叱られるバランス。これ前も見た。

なおそんなロボ組も後半はエネルギーを吸われてダウンしてました。何でもありだな。


個人的には脱出した後にごろんごろんしているバランスと、アゲポヨウェイしているのに顔が全然あげぽよじゃないナーガさんがツボです。

あとは真顔でシクヨロするスティンガーさんね。



キュウレンジャーライセンス。

言わずもがな夏映画の特典です。宣伝のためにぶち込まれる特典というのはこの季節の風物詩ですが、それを「キュウレンジャーの証」と位置付けるのなかなかよきです。

「司令が配布し忘れていたものを小太郎が持ってきた」という設定も自然。いやそんなこと自然にすな。




次回:12人になった強みを早々に活かそうか

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