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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

18話 八雲が愛した妖怪

私はずっと何を見せられていたの???




【あらすじ】

いつものように妖怪が現れた。

そんな中、いつもとちょっと様子がおかしい八雲。


八雲君メイン回でしたね。

ぜったい面白いと思っていたが、ここまでやれとは言ってないぞ。




【妖怪オトロシ】

芝刈り機+おとろしの妖怪。


おとろしとは、正体不明の長髪の妖怪。

細かい記述は一切伝わっていないらしいです。(デジタル大辞泉プラスより)

おそらく語源は紀伊半島南部や徳島辺りを中心に使われている方言で「恐ろしい」を意味する「おとろし」(日本方言大辞典より)。もはや名前すら適当で、マジでどういう理屈で作られたんだこの妖怪は…?という感じ。


キンジが「レア」だと発言したのもそういうことかも。



単純に手についている刃で攻撃できるほか、

ビームを発して短時間の間相手を操ることができる。




【加藤・クラウド・八雲】

今回の主役。本当に主役で良かったのか。



今回は誰よりも早く妖怪の元に駆け付けて戦っていたが

「これは…easyな敵じゃないな!」

と彼らしからぬ発言と共に戦闘開始。



一旦撤退した後、全員で作戦会議。

オトロシが操れるのは1度に1人、短時間のみと知った5人。

ひとまず、囮を1人立て、それを天晴が押さえている間に残る3人で攻撃する作戦で行くことになりました。すごい、まともな作戦が立案されている……


その囮に、自ら志願したのが八雲。しかも食い気味に。



いざ出陣。途中まではとんとん拍子に進んだが、思ったよりも八雲が強かったこと、

更に彼の洗脳が一切解ける気配がなかったことで作戦は失敗。

オトロシと共に消えてしまった八雲。4人も撤退を余儀なくされる。



しかし、手合わせして不信感を抱いていた天晴。

どうやら八雲が手加減していたような気がする、という彼の証言から、八雲は何らかの理由で洗脳されたふりをしているという説が浮上。

一度に1人しか操れないという特性を逆手に取った作戦では?などと言いつつ、ひとまず本人に聞いてみるべく、三度出陣。



しかしここは姉が強かった。

八雲が置いていった園芸専門誌、「カーリー」という発言、さらにオトロシの身体に書かれた「YAKUMO」の文字を発見して確信。

分かる、八雲君は自分もものには全部記名するタイプだわ。


やはり、八雲は操られていなかった。


オトロシが依代とした芝刈り機はまさかの八雲の私物だった。

その名も、「SHIBA SHIBA CARLY(シバ芝カーリー)」。

ダッッッッッッッッッッッッッッサ。


「ほっといてくれ霞姉!!!」

と叫んで逃げちゃう八雲。思春期男子か?

しかしそんなことで止まる訳がない霞です。


八雲が芝刈り機を使っていたところ、手裏剣が飛んできて偶然芝刈り機に刺さってしまい、妖怪となってしまった。

しかし、その芝刈り機は高校生になった時に母親からもらった思い入れのある品。

芝刈り機はイギリス人の誇りなのである。

作中で言及されている通り八雲くんは日本人ですけどね。



気になったので調べてみました。本当にイギリス人にとって芝刈り機は誇りなのか。


結論から言うと、割とマジっぽい。


まず、「芝刈り機レース」なるものがある。

この手のヘンテコレースは世界中にいろいろあるけど、そもそもみんなにとって普通にあるものじゃないとレースになるはずもないので、芝刈り機を持っているのはある程度普通のことなのかもしれない。


あと、「英国芝刈り機博物館」なるものがある。なにそれ。




信憑性が保証されていないので引用は避けますが、イギリス在住/居住歴のある人が書いたブログでも、芝刈り機を愛用する家庭が多いことに言及しているものがいくつかありました。



さて、話は八雲くんに戻して。


彼が操られていたふりをしていたのは、愛用の芝刈り機を喪いたくなかったから。

しかし、みんなに心中を打ち明けたことで心を決める。


「俺は…俺は芝刈り機を諦める!」


覚悟を決めた八雲。

戦いのスタイルも重々しいものになってます。一撃一撃が重い。

ビームも「鏡花水月」ではねかえし、自らの手で、ためらいながらもトドメをさす。


「さよなら…おれの芝刈り機。」

「芝刈り機は…2度壊れる!!」


……何を言ってるの????



そこに、合流したキンジによって教えてもらう。

手裏剣に攻撃を当てれば分離できる…かも。


というわけで無事に攻撃は命中。

芝刈り機は無事に八雲の元に返ってきたのでした。



…めでたしめでたし、イイハナシダッタナー


なんというか、大切なものと世界の平和とを天秤にかける展開は燃えるし、本人たちもすごく深刻そうなのに、「芝刈り機」という単語が出てくるだけで妙に空気が緩む回でした。

終始全員が馬鹿真面目なのも面白すぎる。

調べて分かったけど、実際に芝刈り機そのものに対する印象に日英で差があるという点まで踏まえて、完璧すぎるセレクトだったと思う。

今後しばらく、芝刈り機見たら笑ってしまうかもしれない。




【キンジ・タキガワ】

前回悲しいお別れをしたキンジ。

冒頭では絵葉書を送ってきてくれました。

内容は画質の関係と私が綴り文字を読むのが苦手なので諦めました。全体的に英語を書きなれているけれど、丁寧な文字という印象。

彼の日本語教材は歌舞伎や落語などの演劇だと言っていたけれど、書きはいかほどできるのだろうか

あと切手が、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と星条旗なのも彼らしい。



ハワイでバカンスを満喫していたらしいキンジでしたが、天晴が渡しそびれていたサーファーマルの手裏剣を使ったことでまさかのカムバック。日付変更線を跨いで帰ってきてくれました。ちゃんと時計合わせるの忘れないようにね。


アロハシャツに麦藁帽子、手にはハンバーガーとジュース。

こいつ結構元気そうだ。



一件落着したあと、そのままアメリカに帰ろうとしたけれど、そこは5人が引き留めました。

もう一度やり直さないか。

5人も一緒に好天爺ちゃんに嘆願してみることになりました。


やっぱり彼がいないと寂しいのはこっちだってそうだよ。




【以下雑記】

🦊操られた伊賀崎兄妹。タカ兄が落ち着くとマジで誰…?という感じ。風花ちゃんもそんな感じだけど、彼女の場合演者さんがハスキーボイスなこともあり、あの落ち着いた低音がかなりかっこよかった。実際過去の戦隊で声作ってる演者さんってどれくらいいるのかね…

(私が把握している感じだと、ゴーカイのルカさんは確実に作ってる。ラプターの方が遥かに地声に近い印象。あとこれはそんなに確信は持って無いけど、トッキュウのカグラちゃんも多分意識して萌え声出してると思う…)


🦊今回、「かもしれませんね」発言をしたキンジ。間とか言い方の癖が完全に伊賀崎家のそれ。彼がいかにあの空間に馴染んでいたか分かるね…


🦊OPのキンジ関連のナレが削除されてました。悲しい。


🦊ただでさえ意外と帰ってくるのが早かったと思われがちなキンジさんですが、TTYOは週に2回分更新するせいでマジで爆速で帰ってきました。感慨が薄い。


🦊コメント欄では「伝説の八雲キャラ崩壊回」と言われてますね。個人的にはあんまりそんな感じしなかったな…。「今まで彼がかっこつけで誤魔化してきたものが露呈した回」というのが正確な気がする。

彼らしからぬ行動は多かったけど、今までもこうなりそうな片鱗は見てきたので、突拍子もないことやってるな、までは思わなかった。


🦊今回の監督は加藤弘之監督。加藤組も結構動くので好きなんですよね。同じくよく動くことで有名な坂本監督は躍動感・疾走感重視だけど、加藤監督は硬派なアクションで、どっしり腰を据えてカメラを回してるイメージ。どちらも生身アクションを比較的長めに撮ってくださるので、アクションを見るのが好きな身としては嬉しい限り。




次回:名前だけ出されて放っておかれた天空のオトモ忍、遂に登場だよ!

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