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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

14話 ウソつきドロボーおバカ系

優しいけど甘くはないお話。




【あらすじ】

じわりと新たな動きを見せるデスガリアン。


そんなことはつゆ知らず、ケーキを買いに行くアムは、とある兄妹と交流することとなる。




【デスガリアン】

2人のプレイヤーが、ジニスのもとを訪れていた。

ドロボーズとハンタジイ。悲しいことに1話でご退場あそばした幹部:ジャグドのチームに所属するプレイヤーである。

ジャグドがいなくなり空席になったチームリーダーの席を自ら埋めたいと志願。

流石に2人で仲良く、というわけにも行かない。

ジニスは実際に2人にそれぞれゲームをさせ、優れていた方にリーダーを任せると取り決めを行う。


平等にじゃんけんで出撃順を決めた2人。

じゃんけんはハンタジイが勝利したものの、なぜか彼が後攻を申し出たため、ドロボーズが喜び勇んで出撃することとなる。



《ドロボーズ》

と言うわけで出撃したプレイヤー。名前の通り泥棒モチーフの怪人。


彼がまず行ったのは……銀行強盗。

様々な銀行に出向いて金銭を回収し、人間界をじわじわと経済的な観点から破滅に追い込むという。

気が遠くなりそうだ。

(と、アザルドくんも言ってますが、あんた自分の先週の作戦思い返してみなさいよ。)


ドロボーズ本人はさして強くも無い。

攻撃も、一度自分の手から吸い込んだものを放出するだけと言うびっくりするほど芸の無いシステムだし。

唯一の取り柄はステルス機能。

ナリアにはわざわざお呼び出しを喰らったうえで「ステルス機能を使え」と脇腹に攻撃される。


ということで素直にステルスすることにしたドロボーズ。

しかし問題が。

この機能、地球上じゃ3分しかもたないらしい。そしてステルス機能が消える際は、胸元の意匠がピカピカと光って警告を……やめなさい!!!!


ステルス機能を使い町をうろついていたドロボーズは、盗み聞きした話から、ある作戦を立てる。




【アム】

町のケーキ屋さんで買い物中、客と知り合いになる。


彼の名は不破数宏。車椅子に乗った妹はまりん

まりんは現在病院で療養中。見た目では分かりづらいが難病を患っており、治すためには海外で手術を受ける必要がある。

兄である数宏はまりんのために警備員としてフルタイムで働いて貯金をしている。


本人たちの明るさで誤魔化そうとしてますが、かなり重たいです、今回。



アムはそんな2人と交流を持つようになる。

ある日数宏から頼まれたのは、まりんのお見舞い。

今度開催される「世界五大文明宝石展」の警備に参加することとなり、しばらくまりんのもとに顔を出せそうにない。ゆえに、彼女の話し相手になってほしいと。


快く引き受けたアム。

スイーツを持ってまりんのもとを訪れると、彼女は笑顔で手術の目途が立ったと報告。

兄が新しい仕事を手に入れたため、お金が集まったらしい。


👩🏻「お兄ちゃん、私のために毎日毎日頑張って。みんな、お兄ちゃんのおかげなんです。ほんとに、本当に良い兄で。私、本当に幸せで。」



そこに容赦なく現れたドロボーズ。

駆けつけたジュウオウジャーたちは、警備をしていた数宏に呼ばれて怪物が出たという倉庫へ。

(ここで、彼らがジュウオウジャーだと知らなかったはずの数宏から助けを求められるのがおかしいことに本当は気づかないといけないのだが…。)


倉庫に入った5人だがもちろんドロボーズは不在。

代わりに入ってきた数宏は、5人を拘束したうえで倉庫に閉じ込める。



実は昨晩、アムと数宏の会話を盗み聞きしたドロボーズは、狙いをこの展覧会に変更。

ステルス機能を使ったとは言え、「値打ちのある物をかき集めて破滅へ」という大まかなルートは何一つブレていない。仲間たちからのダメ出しが何一つ届いておらず、思わず脱力。


数宏に銀行強盗の成果である札束を見せ、自分に協力してくれればこれを全部やる、と交渉。妹のことまで話題に出されて、断り切れなかったらしい。

ドロボーズは簡単な作戦と拘束具を数宏に託して解散、今に至る。



これにはアムもかなりのショック。

いつも小悪魔フェイスでニコニコしている子が、「裏切られた」とでも言いたげな顔で愕然としているの、結構来るものがあるね。


「そんなお金で手術して、本当に良いんですか?」

 「真実を知ったら、まりんちゃんは悲しむと思います」

 「まりんちゃんは、あなたのこといいお兄さんだって言ってました。だから幸せだって!」


アムの説得で、本当の意味で妹のことを思い出した数宏。

その場で拘束を解いて5人を逃がす。


「ありがとうございます。あとは任せてください」



ドロボーズのもとに駆け付けた5人。

珍しく声を荒げながら啖呵を切るアムを中心に変身・戦闘。

途中でドロボーズのステルス機能に振り回されるものの、セラの聴覚・タスクの嗅覚で難なくクリア。


爆発したドロボーズから飛んでいった、現金入りのアタッシュケースは数宏の目の前に落下。


巨大戦に突入するも、そもそもナリアの態度が明らかに乗り気ではない。

嘘を吐かれて振り回される5人でしたが、こちらも問題なくクリアして完了。



その後。

数宏は目の前に落ちてきたアタッシュケースを手に、警察に届けると告げる。

自分でもっと頑張って稼ぐ、と。


「不破さん!……負けないで」




【以下雑記】

🦅ヒーローサイドのストーリーに救いが無いタイプの回でした。どうしようもない感がすごい。それを全力で誤魔化すためのおバカ系怪人である。濃かった……。


🦅数宏さんを演じる長田さんは後の不屈の騎士である。今までも何度か(特撮以外でも)長田さんをお見掛けしているけれど、やっぱり「根は悪い人じゃないけど、誘惑に弱いしへたれやすい」という、人間らしい役がものすごく似合う方だなと思う。どこにでもいそうなのにどこにもいない感じの人。


🦅コメディパートを一心に請け負ったドロボーズ。

ナリアからは雑にコインを投入され、あのジニス様さえも「疲れるゲームだ」とコメント。一周回ってあんたすごいよ。


🦅ラストシーン。「頑張れ」という言葉は残酷だとよく言われますが、それをわざと避けたからこそ残酷さが強調されることってあるんだな…と。あそこで「負けないで」っていう言葉が選べるのすごいよ。


🦅最後に手を挙げて応えた数宏に対し、無邪気に手を振り返すレオが解釈一致だよ。




次回:今度こそまともなプレイヤーが来るのか…?

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