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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

13RIDERS

更新日:2022年12月27日

特番もまさかのTTYO配信。有難や有難や。




【あらすじ】

合わせ鏡が無限の世界を形作るように、現実における運命もひとつではない。

同じなのは欲望だけ。全ての人間が欲望を背負い、そのために、戦っている。

そしてその欲望が背負いきれないほど大きくなった時、人はライダーになる。

ライダーの戦いは、始まるのだ。


すなわち、これはパラレルワールドの物語。




【城戸真司】

オレジャーナルに勤める新米ライター。本編世界線と異なり、彼を引き取ってくれる花鶏の人々との面識が無いので、未だに事務所のテーブル下が寝床である。ちゃんと家探しなさい。


ミラーモンスターに襲われ、ミラーワールドに連れ込まれたことが運命の別れ道。

危うくモンスターに食われるところだったが、そこに現れた龍騎のおかげで一命をとりとめる。

この龍騎の変身者は榊原。本編1話で登場した、本来のカードデッキの持ち主。


限界が近づいていた榊原。ミラーワールドから抜けるためにはカードデッキが必須なので、自分よりも真司を優先することにした。

彼に自分のデッキを託し、ライダーの戦いに巻き込まれないようにと忠告して消滅する。

一緒に託したのは、仮面ライダーのリスト。

 

浅倉威 関東拘置所

高見沢逸郎 高見沢グループ社長

手塚海之 文京区小日向3-19-11-703

芝浦淳 明林大学

武蔵野市吉祥寺西3-12-8

北岡秀一 北岡法律事務所

須藤雅史 警視庁

秋山蓮 中野区弥生町(以下不明)

???穂

??俊幸

??修治

 

几帳面な丸文字が可愛い。それにしたって個人情報の塊である。




【秋山蓮】

そこにやってきたのは中野区在住の秋山さん。

真司のカードデッキを回収しようと近づくが、名乗りもせずに「殴られたいか?」と尋ねる不審者。こっちの世界線でも変わらねぇな!!


蓮に事情を説明してもらう。ライダーバトルとそれに対するスタンスは本編と同じ。

1つ違うのは、榊原の目的が、彼が指さした「コアミラー」を壊してミラーワールドを閉じることにあったということ。

飛び入り参加した真司は、榊原の意志を継ぐことを決意。

まずは彼の遺したメモを頼りに、他のライダーに会うことにした。




【浅倉威】【北岡秀一】

一度脱走したものの、再逮捕された浅倉。現在は拘束服まで着せられて拘置所に入れられている。

カードデッキは北岡が回収。浅倉の所持品をちょろまかせる立場にいたみたいなので、多分まだ浅倉の弁護士を担当しています。


なお、面会の最中に真司のベルトからベノスネーカーが飛び出してきたことで拘束解除に成功。

さらに、これみよがしにカードデッキをちらつかせていた北岡からデッキを奪い取り、ミラーワールドに行くことで脱出。

この世界線での彼の脱出に関しては北岡と真司が100悪い。




【神崎優衣】

改めて真司に接触。コアミラーの説明をしてくれる。


モンスターを生み出すコアミラー。

モンスターに守られているが、壊せばミラーワールドを閉じることができる。つまり、この不毛な戦いを終わらせることができる。


1人では無理そうだということで、真司は他のライダーたちに声をかけることにする。




【高見沢逸郎】

高見沢グループのトップを務める男。

変身するのは仮面ライダーベルデ

カメレオンモチーフのライダー。召喚機はバイオバイザーであり、腰につけた本体の口の部分からクリップを伸ばしてカードを挟むというもの。かっこいいな。

契約モンスターはバイオグリーザ

他に手持ちのカードとしては、ステルス機能のクリアーベント、自身の姿を他者のものに変えるコピーベントが存在する。同じカードでも効果が違うことってあるんだ。

ファイナルベントはバイオグリーザの舌を利用して飛行し、相手を掴んで逆さにして地面に頭から叩きつけるというあまりにも暴力的なスタイル。


何がびっくりって、このライダー本編に出てこないらしいんですね。

このあと登場するファム・リュウガに関しては劇場版も控えているらしいのですが、ベルデはまじでこれっきりだそうです。いや本編にもちゃんと13人出しなさいよ…。「13人のバトル」って言っちゃってんだからさ……。



さて、話を高見沢に戻し。

不審者宜しく高見沢を追いかけていた真司。デッキを見せたおかげでなんとか一緒に話すことに成功。真司くんってSPに脇固められてじたばたするのが妙に似合うな。なんでだ。


2人きりの密談(大嘘)に持ち込む。

協力を申し込むが、高見沢は当然ながら拒否。

この世は力のあるものが勝つ。自分はもっと大きな力を求めている。そもそもライダーバトルもこの社会も、「命がけで戦って勝ち残ったものが望みをかなえる」という点においては全く同じである。


「生きるってことは、他人を蹴落とすことなんだ」

「人間はみんなライダーなんだよ」


おそらく、本編含め最年長ライダーの彼。

冒頭の士郎の台詞とも一致しているし、ここに来て唯一の「全体を俯瞰して見ているライダー」って感じだ。ますます本編に出なかったのがもったいない。良い刺激になったろうなぁ…。

(ただまだ2002年だし、中年ライダーを出してもウケないだろうと東映さん側が判断しててもおかしくないかな)




【手塚海之】

久しぶりに登場。唯一の良心。


こちらでは彼の背景が一新。

もとから蓮の友人だった手塚。彼は蓮の彼女:恵里に手塚も想いを寄せていた。だからこそ、望みは蓮と同じく恵里を生き返らせること。

しかし、他人を蹴落としてまでやることなのか、と自分の中でも気持ちに整理がついていない。



ちょうどそのタイミングで現れたミラーモンスター。

手塚、彼に協力を持ちかけていた蓮、手塚を探していた真司の3名でミラーワールドに向かうが、そこに参戦して来たベルデによって正面からファイナルベントを喰らって死亡。

思ったよりも呆気なかったが、この先の展開を考えると穏健派の彼には退場してもらわなければならなかったのでしょう。




【芝浦淳】

舐めくさった態度がパワーアップした青年。


こちらでは格闘ゲームが好きな様子。ゲーセンに入り浸っては対戦相手を打ち負かし、ファンの女の子にキャーキャー言われる生活を送っていました。

本編とは別のベクトルに大層クズである。


「ライダーってなんであんなのばっかなんだよ!!」


それは本当にそう。




【城戸真司】

欲望にまみれた一癖も二癖もある人間に振り回されて嫌になった真司くん。

初心を思い出すことにしました。


初心、すなわち幼少期の頃にサッカー選手になりたかった真司。

どこからか日本代表ユニフォームを調達してきて、オレジャーナルの事務所でボール蹴ってました。


時は2002年。日韓合同W杯が開催された年である。

真司くん、ほんとうにサッカー選手になりたかったのだろうか。当時の盛り上がりになんとなく流されていただけだったのではないだろうか。



そんなはっちゃけ真司くんのもとにかかってきた1本の電話。まさかの警視庁の刑事からの連絡である。




【須藤雅史】

大変ご無沙汰しておりました。本編では短い時間の出演ながらもすさまじい爪痕を残していった男。


彼は真司に協力を申し出る。

これには真司もびっくり。調子に乗ってまあ話す話す。本当に分かりやすい。



そこに現れたミラーモンスター。

2人は近くの鏡に直行。慌てて戻って来て伝票取っていく須藤さんが可愛い。

まあこの後の展開を踏まえて見るに、ここで「人間らしさ」を演出しておこうという魂胆でしょう。人の心どこ??




【秋山蓮】

その頃花鶏では。

蓮のもとに北岡・芝浦・高見沢が勢ぞろい。

ミラーワールドを閉じようとする=自分たちの悲願成就を邪魔しようとする真司を止めるために同盟を組むことになった。



ミラーワールドにて、真司・須藤と合流。

蓮以下3名が真司を襲い、須藤も拍子抜けするほどあっさり裏切る。

そこにバーサーカー浅倉が乱入。彼のファイナルベントによって刑事の須藤は真っ先に排除されました。うーん、こっちの世界線でも救いようのないうえにあっさりした最期だ。



真司は芝浦と高見沢があっという間に追い詰める。

後ろで眺めていただけの蓮だったが、それに気が付いていた高見沢からとどめをさすように命じられる。

自分の覚悟を示すためにも槍を構えた蓮は、しかしながらとどめをさすことはできず。

結局彼も真司同様に敵と見做され、2人で逃げるはめになる。



「…もういい。俺にかまうな」

「何言ってんだよ?仲間だろ、俺たち」

 「最初に出会っていがみ合ったお前が、実は仲間だったんだ。」


結局最後まで「戦いを止める」という点に関しては意見が食い違ったままだったものの、ようやく本編の世界のような絆が芽生え始める。



遂に見つかってしまった2人。

逃げ場も無くなり、腹を括って出撃。


「俺は戦う。自分の弱さにも、勝ってみせる」



戦闘開始。

敵は2人を追っていた4人に加え、ようやく参戦して来たオーディン、どこからともなく現れた劇場版限定ライダー:ファムとリュウガ、さらに先行登場のタイガとインペラー。(先行登場組のキャストを伏せてくれる東映さん優しい)

要は退場者2人を除く9名が全員敵という状態。


そして目の前にはコアミラー。これを壊せば真司の願いは叶う。



途中で必殺技を繰り出したベルデ。狙いは龍騎と気づいた蓮は咄嗟に身替りとなる。

最期の力を振り絞ってベルデにファイナルベントを喰らわせてなんとか勝利したものの、蓮はその場に倒れ込む。


焦った真司はそのまま攻撃を受け続け、オーディンによってベルトを握りつぶされる。

そんな物理的な破壊もあるんだ……。



蓮のもとに行く真司。


「お前…馬鹿だよ。俺なんかの…俺なんかのために」

「仲間、なんじゃ、ないのか?」

 「城戸。戦ってくれ。俺の、代わりに。」

 「恵里を、頼む」


真司が作った絆が力を発揮した瞬間。

真司が望んだものが成就した結果が、彼が一番望まない結末だったとは、なんとも皮肉である。




【城戸真司】

ナイトのカードデッキは真司に託された。



なおその直後、芝浦はデカいモンスターに食われて死亡。

この人も呆気なかったねぇ……。



真司は満を持してナイトに変身。ポーズまでちゃんと蓮と同じ。

いいね、こういう大切な相手のアイテムを使って変身する展開。王道だけどいい。寧ろ王道だからこそ燃える。


サバイブに変身してバイクを駆り、コアミラーへと向かう真司。


「でも良いのか?本当にそれで?」


悩んだ末、コアミラー一歩手前でバイクを降り、後ろから追いかける他のライダーたちに向き直る。


「俺は戦う。蓮の代わりに!」

 「蓮。お前にも、答えは分からなかったんだろう?」

 「お前は答えを見つけるために戦っていたんだ。」

「俺も戦う。お前が探していた答えを、見つけるために」




この結末は悲劇なのか、それともこれで良かったのか。

物語はまだ序章に過ぎない。

答えは、もう一つの龍騎の物語が教えてくれるだろう。




【以下雑記】

🐉いやあ思い切ったな、というのが正直な感想です。よくこんなのやろうと思ったね。


🐉「13人全員一度に出そうぜ!」が目的だったであろうスペシャル回。前にも書きましたがベルデ今回のみっていうのがやっぱりなあ…。ファム・リュウガも含め、本編で「13人いるよ」って言ってるならちゃんと本編でも出してほしかったなぁ。多分「本編世界線では知らん間に退場してました~」ってするんだろうとは思うが。やはり釈然としないね。そっちの方がリアリティはあるんだろうけど。

🐉ただ、本編/映画登場ライダーの先行登場はなかなか楽しかったです。この先の展開がワクワクするね。

🐉そして過去のライダーたちの再登場。友情出演という形でしたが皆さん帰ってきたくださって嬉しい限り。嫌なやつでも顔見れば懐かしくなるよね。


🐉何よりも思い切ったなと思ったのは、ある程度展開が予想できてしまうこと。流石に今回の天丼はしないだろう、と思うと

  • 他のライダーのアイテムを使うライダーという展開

  • 真司最終回まで生存ルート

  • 蓮死亡ルート

が一度に消えるわけです。しかも最後の2つ組み合わせると自動的に「勝ち残るのは蓮」というのが見えちゃうのは…。放送から20年経って、龍騎の結末についてはある程度知れ渡っているし、私も某キャブ画は見たことありますが、そうでなくてもこの予想を当時の時点でできてしまった人は普通にいるのでは。デスゲームものって「誰が残るか」って結構大事な要素だと思っているので、それを自ら捨てに行ったとは……。というのが一番の感想です。ハードルかなり上がったぞ。


🐉今回の結末は投票によって決まったものらしい。「戦いをやめる」か「戦いを続ける」の2択で選ばれたのは後者。真司の「俺の戦いはこれからだ!」な終わり方はこれが原因でしたか。前者ならあのままコアミラーを壊す展開になったのかな。詳しくはDVDを買えってことでしょうか。





12月27日追記

【未放送バージョン】

「戦いを止める」END。


ナイトサバイブに変身し、逡巡の末コアミラーを破壊した真司。蓮に謝罪するのがまず出てくるのが彼らしいと思う。

当然ながら真司を含めた全ライダーが元の世界に強制送還される。


そこからはまた平凡な日常が戻ってきた。


……はずだった。


見覚えのある音に目を上げると、町のガラスの中に映るライダー。

真司の手元には、龍騎のカードデッキ。


終わらせたはずの戦いは終わっていない。

永遠に続くのが「ライダーバトル」。


その事実に気が付いた真司は発狂したように叫び出すのでした……。



これがゴールデンで流れなくて正解だわ!!ちびっ子泣いちゃう!!!!!




【以下雑記】

🐉まさかまさかまさかのTTYOで未放送バージョンも配信。しかもビジュアルコメンタリー付き。ありがたやありがたや。


🐉「戦いを止める」を選んでもただじゃ終わらないのがライダーバトルである、と叩きつけるようなラストでした。怖いよぉ。ライダー見てると思ったら「世にも奇妙な物語」が始まった感じよ。最後に出てくるの士郎じゃなくてタモリさんでも驚かなかったと思う。


🐉ビジュアルコメンタリーはギーツ映画参戦組の須賀さん・松田さん・萩野さんで進行。御三方とも良い歳の取り方していらっしゃるなぁ…。

🐉全体的に撮影の仕方についての言及が多かったのが演じる側ならではの視点だなと思った。

🐉あと御三方ともに真司のおバカムーブとツンデレ蓮とバーサーカー浅倉のシーンでニコニコしてたの笑っちゃった。そこは視聴者と同じなのね

🐉20年も経っているのにまたこういう機会に集まってくださるのはありがたい限り。今後もあれこれイベント企画されているらしいし、楽しみに待っていようと思います

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