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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

12話 11人の究極のオールスター

よっしゃラッキー!!




【あらすじ】

目下の課題はイカーゲン討伐及び彼が持つトモキュータマの回収。

予知能力を持つと豪語する敵にどう立ち向かうか。

そして、アンラッキーな男はどう敵と向き合うのか。




【イカーゲン】

まずはこの男。

予知能力を以て全ての攻撃をかわす彼にどう立ち向かうか?という問題。

これは前回の対ラッキー戦を見直した司令が、彼の額と両肩、膝にあるクリスタルが光っていることを発見。これを叩けば予知能力が失われるのではないか?という仮説を立て、それを確かめるために第1陣が出発する。


キューレットの結果は

初めてシシキュータマが出ないという不運ぶりに仲間たちも戸惑いを隠せないものの、ひとまずは敵に向き合うために出撃。

そして案の定攻撃は全てかわされる。


「まるで背中にも目があるみたい!」


これを聞いて司令、ひらめいた。

念のためヘビキュータマを送って自分のひらめきを確認。成果が得られたとして仲間たちを撤退させる。

きちんと自分の仮説を実験を通して確認してから作戦を立案するあたりまともな司令官です。

そして撤退をきちんと聞いてくれる部下。



司令の仮説はこう。

イカーゲンに予知能力など存在しない。彼にあるのは性能の良い目である。

各クリスタルにおそらく2つずつの計10個の目がある。言い換えるなら、10人の攻撃までなら目で追える。

そしてこちらには11人。1人の攻撃のために10人が囮になろう、ということである。



司令の仮説はあっていた。しかし、1つ計算違いがあった。

目の数は10個なんてものではなかった。

彼の身体についた吸盤のようなもの。あれは全て目なのである。

集合体恐怖症の人が見たら卒倒しそうなCG付きでお目々解禁。その辺平気な私でも軽く引く演出が宇宙人っぽくて大変良いです。


更に、11人目となるラッキーが絶賛ダウン中。

どうやってこいつを倒すのか。




【ラッキー】

アンラッキーな男。

自分は作戦には加担できない、と言ってブリッジから去ってしまう。



「俺は昔からちっともラッキーなんかじゃない。」


彼は小さい頃、ジャークマターからの襲撃を受けている。

両親とは離れ離れになり、彼は単身で脱出カプセルに乗せられてルースに漂着してそこで育った。

その出生からしてアンラッキーだった。

なのに、無理矢理ラッキーだと信じ込んで今まで生きてきた。寧ろそっちの方が無理があったのだ。



「君が実際にラッキーかどうかなんてどうでもいい。」

「どうでもよくないだろ!俺はラッキーだからキュウレンジャーになれたんだ!」

「違うね。君はどんな時でも幸運を信じる力があるから、キュウレンジャーになった。” Every time よっしゃラッキー” じゃないのか?そうやって運を呼び込む男だ」


ラッキーの運の源は「ポジティブシンキング」。

例え良くないことが起こったとしても、その中にある良い事を見つけてそれを「幸運」と見做す。それが彼の生き方であり、強さ。

その心の在り様がシシキュータマを覚醒させたし、仲間たちをひきつけている。


何よりもポイントが高いのが、彼はそれを無意識にやっていたということ。

毎日の出来事に対して「良いところ」を見つけながら生きていくというのが彼の生き方で、今までのガルやラプター、司令への向き合い方も、熱い思いも、そんな彼だからこそ素直に出てきて、相手に受け入れてもらえたんだと思う。

そして無意識にやっていたからこその、今回の沈みっぷりなのでもあります。


ついでにいうと、本人の無意識を本人よりも先に見破って言語化する司令の視野の広さよ。



司令の言葉に動かされたラッキーのもとに現れたのは、彼に心を動かされてほれ込んだわんk…ではなく賴もしい仲間、ガル。


「ラッキー!歯ァくいしばれやぁ!!」


そしてグーパン。「歯ァくいしばれ」が多分このメンバーで一番似合う男。なお次点はチャンプ。


「お前が俺に火をつけた!『戦え』ってな!だからお前には、戦い続ける責任があるんじゃぁ!!」


更にグーパン。

容赦ない打撃ですが、1話とシチュエーションも台詞も重なるのが良いです。

ブリッジにいる他のメンバーが黙ってその様子を見つめているのも良い。


「俺たちは、お前の運を信じ続ける!だから、もう一度お前の運を試してみんかい!!」



1人オリオン号に残されたラッキー。

地上にいる仲間たちは絶対にラッキーが来ると信じて疑わないのがまた熱い。


ブリッジに置かれているキューレットにシシキュータマを入れ、回す。

1つしか入れてないんだから、当然シシキュータマが出てくる。

自分の運を試すため、もう一度入れたキュータマは、綺麗に着地。テーブルの真ん中にしっかり立ってくれました。これぞよっしゃラッキー。



仲間たちが窮地に追い込まれたタイミングで、ラッキー出撃。


「みんなが信じる俺の運、試してやるぜ!」


手に取ったのはフタゴキュータマ。

これで分身を繰り返し、ラッキーがいっぱいになったタイミングでイカーゲンに対して一斉放射。

それぞれのラッキーが数多の目を撃ち抜き、イカーゲンの最大の脅威を打ち砕くことに成功。


これの何が良いって、「運試し」と言いつつも彼のやっていることが理詰めの作戦ってことですよ。

確かに幸運だし、それで事態を切り拓いているけれど、決して運に頼って生きている訳じゃない。きちんと考えて行動していて、だからこそ幸運が付いてくる。幸運の女神に出会う努力ができるからラッキーなんですよこの男は。

これにはガルも涙ぐみます。分かる、分かるよガル🤝



「お前らが支配している限り、この宇宙に運がいいやつなんていない。だから、俺は言い続ける。『よっしゃラッキー!!』ってな!言い続けて変えてみせる。宇宙を救ってみせる!」


1クール経って、岐洲さんの叫びも板についてきています。良い、とても良い。

台詞も以前のラッキーの、「自分たちこそが希望の旗印」という趣旨の発言に沿っていて大変良いです。好き。大好き。



ということでここからは11人の同時変身。

東映公式によればドローンを利用した撮影でございます。人数が多いから引いたところから撮影することの多い今作、その分空からの撮影が多いのは規模の大きさを思わせてくれて良いです。


セイ・ザ・キュウレンジャー! 手強い敵も任せろ 正義のため 勝利をその手に 宇宙を取り戻せ!
「セイ・ザ・キュウレンジャー~宇宙をとりもどせ!」より 歌ネット、2023年3月24日参照)

11人揃い、伝説を超えたキュウレンジャーに怖いものは無い。

怒涛の勢いでイカーゲンを追い詰める。


🦑「1人を相手に11人で戦って、卑怯だと思わないのか?!」

(語尾イカ縛りも忘れてバタバタ動いているイカーゲンさん、かなり追い詰められていて好きです)


「お前の相手は11人じゃない!」

 「俺たちは、平和を願う全ての人の想いを背負って戦ってるんだ!お前の敵は宇宙に生きる全ての人、いや、宇宙そのものだ!!」


11人分のキュウレンオールスタークラッシュによってイカーゲンを討伐。

トモキュータマも回収。



ヒカエオローで巨大化したイカーゲンと戦うため、ここからはロボ戦へ。

キュウレンオー+リュウテイオー+テンビン・ヘビツカイ・ワシボイジャーでの戦闘開始。龍に翼を得たるがごとし。


イカーゲンの先制攻撃で酸性雨が降り注ぎ、触手攻撃に悩まされたものの、合体していない3人の働きで雲が払われてキュウレンジャーが有利な状況になる。

更にキュータマが光り輝いたことをきっかけに、キュウレンオーとリュウテイオーがまさかの合体。キュウレンオーがリュウテイオーを背負うようなスタイルのリュウテイキュウレンオーが誕生。結構無理矢理じゃなイカ?とか言ってはいけない。キュウレンのメカの醍醐味は換装が自由自在なことなんだから。いいね?

必殺技:オールスタースクランブルブレイクで勝利。ここに合体していない組も入っていて欲しかったと思うのは贅沢でしょうか。



その後。無事に帰還した一行。

誰かの手によって(バランスとかかな?)アルゴ船召喚のキュータマのケースが制作され、そこにトモキュータマは無事に収められました。


そんな中ラッキーは1人離れてラジオを聴いていました。


「俺は宇宙一ラッキーな男だからな!」

📻「88星座占い!今日の第1位はシシ座です!!」

「よっしゃラッキー!!!」


ラッキー、完全復活。

自分ごとのように喜ぶ仲間たちがまぶしいのでした。




【以下雑記】

よっしゃラッキー!!!!!!!!!!


ということで推し回でした。熱量も上がっちゃうよね仕方無いよねウンウン。



そこそこの規模がある団体のリーダーって何かしらのカリスマ性があるものなのです。仲間たちがこの人にはついていってもいいと思えるような。

意外とその辺が掘り下げられることってないんですよね、残念ながら。それも性格の一部~みたいな感じでサラッと流されることもあったり。


でも今作、なぜラッキーがラッキーなのかを徹底的に掘り下げてくれるので好きです。

彼の場合、「幸運をつかみ取ろうとする力」。それも無意識の。

幸運をつかみ取るためにポジティブに考えて、みんなを動かせる。だからこそハミィみたいな印象を持った人でもついていきたいと思えるようになるし、抑圧された宇宙において胸を張って「希望の旗印」と言える。

メタ的な話をするとキューレットに当たり続けたり、キャッチーなキャラクターを作ったりできる要素なんですが、それを上回るきちんとした理由付けがあるのが本当に好き。

この先12人目の戦士だったり、後半の某イベントだったり(ネタバレに付き伏せ)でも彼の「よっしゃラッキー」な力が、そこから生まれるカリスマ性がどんどん発揮されるのです、最高。んやんやんや。


この辺は都度語って行こうと思います。

そろそろ自分の熱量にタイピングの手が悲鳴を上げ始めたので。



イカーゲン&マーダッコとの戦いは一旦区切り。(マーダッコ生きてるけど)

ここからはドン・アルマゲが直々に遣わせた刺客:スコルピオが登場。

こいつも中々いいキャラしてるのよな~~!!というかもうスーツの造形と中の人で大優勝だよ!!




次回:相棒の誕生

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