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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

11話 宇宙を救う3つのキュータマ

何事にも気持ちの余裕が重要である




【あらすじ】

ラシンバンキュータマを手に入れたキュウレンジャー。次の目標はアルゴ船。


この星座はあまりにも大きすぎるという理由から、古代ギリシア時代から、ほ座(帆座)、とも座(船尾(とも)座)、ほばしら座(帆柱座)、りゅうこつ座(竜骨座)の4星座に分割して見られていた。その後、18世紀のフランスの天文学者ラカイユが、ほばしら座をらしんばん座(羅針盤座)の呼び名に改め、それぞれが正式な星座として独立させられ、今日ではアルゴ座とよばれることはなくなっている。
"アルゴ座", 日本大百科全書(ニッポニカ), (参照 2023-03-23)

ということで、ホ・トモ・リュウコツの3つのキュータマを探さなくてはならない。

今回、チキュウにあると言われたトモキュータマをまず探すことになった。



その裏で進んでいた物語が2つ。

新米ヒーローと、ラッキーヒーローのお話である。




【佐久間小太郎】

いつものキューレットに外れてしまった新米ヒーロー。

せっかく手に入れた力を使えないのが不満ということで、シシボイジャーにこっそり乗り込んでチキュウへ。勝手な行動をとがめられたものの、この先はきちんと司令の言うことを聞く事、という条件付きで一緒に同行することになりました。



敵が現れて戦闘へ。

しかし、小太郎の戦闘態度が気になるスティンガー。遊ぶように敵を蹴散らすその態度が不安らしい。


「最近スティンガー厳しいんだよな…。初めて会った時は、もっと友達になれるって思ったのに」


そこに出現したのは凶悪な地底生物:デスワーム

自在に体のサイズを変えることが出来るモンスター。1体で街を壊滅状態に追い込めるほどの食欲を持つ。

勇み足でデスワームを倒そうとして地底に落下する小太郎と、それを追って落ちたスティンガー。



地底にて。

奇跡的に無事で済んだ2人。今度こそデスワームを探そう、と意気込む小太郎。

せっかく救世主になったんだから、もっときちんと働きたいという思いだけが先行している状態。


それを見たスティンガーは、訥々と自分の過去を語りだす。

兄が1人いたこと。弱い者を助けてくれるような優しい人だったこと。彼は戦火に身を置く中で、力に呑まれ、闇に堕ちてしまったこと。


「弟がいたな。弟は大事か?」

「もちろん。大事に決まってるよ」

「だったら、弟が誇れる兄でいろ」

 「そうすれば、お前が力に溺れることはない」


スティンガーからの不器用だけれど切実な、「自分たちのようにはなるな」というメッセージ。

ちなみに同じ「弟」である佐久間次郎もイメージカラーがオレンジだったりするのですが。


スティンガーの言葉を機に、ようやく自分の行動を客観的に見られるようになった小太郎。


「俺、次郎の誇れる俺になる。絶対に」

 「やったぜ兄貴!」

「……兄貴?フッ」

満更でもなさそうなスティンガー兄貴である。



再び姿を現したデスワームとのバトルでは舐めた言動は全く見られず、仲間との連携を駆使したバトルで勝利。

その後の巨大戦でもクマボイジャーを召喚。司令が召喚したリュウテイオーの右腕となって戦闘に参加。

先ほどの攻撃を思い出し、デスワームの弱点は水だと看破したおかげでデスワームに勝利。

さらにコグマボイジャーを飛ばして倒れたラッキーの回収まで成功という大活躍を見せたのでありました。



ということで小太郎成長編Part1はここまでです。

悪い子ではないんだけれど、子どもらしい視野の狭さと感情が先に行くところがあるのが難点、という印象のキャラクターでしたが、ここからメキメキ成長してくれます。

本人が自分で言っていたけれど、彼は単に自分が救世主になりたい、人を救いたいと思っているだけなので……。

そのために独り善がりになっちゃいけないよ、というのを誰かが指摘しなくちゃいけなかったというのが小太郎にとっての最初の一歩だったんだと思います。


さて、「子供だから」なのか何なのか、しっかり甘やかされていた小太郎にきちんというべきことを言ったスティンガー。晴れて「兄貴」呼びされるようになりました。

つまり、今までの「弟」としての立場だけじゃダメになったわけです。「弟が誇れる兄でいろ」というのは、スティンガーにも適応される言葉になったわけです。

訳なんですよ!!聞いてるかスティンガー!!!




【ラッキー】

宇宙一幸運な男。

雑誌の懸賞は必ず当たるし、星座占いは常に1位だし、街を歩けば幸運が降ってくる男。

……の、はずだった。


なんと雑誌の懸賞は外れ、星座占いは88個中最下位。

座っていた椅子は突如真っ二つになり、街を歩けばバナナの皮で滑って転び、尻からゴミ箱にダイブ、バランスを崩して倒れたところに上から看板が降ってくるという最悪なピタゴラスイッチ。


そう、まさかのアンラッキーである。

これには本人も焦り、仲間たちも困惑。



そこに現れたのはイカーゲン。

立ち向かうが全部避けられる。はっきり言って今までと同じなのですが、幸運から逃げられて焦りまくっているラッキーからすれば、これもまた彼の不運を強調するだけ。

しかも相手がイカーゲンという、敵の精神的な弱みをネチネチ突いてくるタイプなのが悪かった。

ラッキーが今絶不調なこと、それを気にして焦っていることを指摘されて更に追い込まれたラッキーはあっという間に変身解除となる。



左手から派手に流血してもなおオリオン号には戻らない、と意地を張るラッキー。


「何を焦っている?イカーゲンに負けたことがそんなに悔しいのか?」

「焦ってもいないし、悔しくも無い!」

 「もう一度戦えば……!」


ということで、単身でイカーゲン&マーダッコのもとへ。


「俺の運、試してやるぜ!」


いつもは自分が優位に立って勝つ相手に向けて言う言葉を自分に言う時点で圧倒的な敗北フラグである。


破れかぶれなラッキーはそのまま敗北。

せっかくデスワームの体内から飛び出してきたトモキュータマもキャッチできず、イカーゲンの手に渡ってしまう。

立ち上がることもままならないダメージを受けた状態でコグマボイジャーに回収され、オリオン号に帰還。

仲間たちと共にブリッジでの会議にも参加せず、1人オリオン号の一室で過ごしていた。


「宇宙一アンラッキーな男か……」


彼の脳裏をよぎるのは、燃え崩れる宮殿らしき建物と、その中で泣きじゃくる男の子の姿。


「確かに、そうかもしれないな……」




【以下雑記】

ということで前後編の前編が終了いたしました。

「宇宙一ラッキーな男」という肩書の正体に迫る2話です。この辺の熱量は次回にぶつけます。

その方が気兼ねなくいろいろ言えそうなので。


ただオチを分かったうえできちんと見ると、一見いろんな要素を詰め込んでいますが、なかなか綺麗にまとまっております。

結局ヒーローとして大事な要素として、「客観的に自分を見られるか」っていうのがあるのかもしれない。


あと突っ込むのは野暮だと分かっていて突っ込むんですけど、

毎度懸賞が当たる、占い1位、あたりになってくると、誰かしら気が付いてクレーム入れそうなものなんだがそんなことは無かったのだろうか。無かったのも幸運の内なんだろうか。



今回名乗ったメンバーは●の5人。

なんだこの映えないカラーリングは、と思ってしまった。やっぱり中心に赤がないと画面が締まらない気がするね。


今回不在のラッキーの代わりに名乗りを担当している司令。

変身バンクで1人だけメットアップの直前に上体を捻っているのが好きです。好きあらば目立とうとする、それが我らが司令官です。

あと個人的には今回のメテオブレイクの時に1人だけ後ろにいるの良かったです。そして今日もマントがひらひらしている。好き。好き。



一方のお留守番組

前回太陽に近づいたせいであちこちガタが来ているオリオン号を修理しています。

仕事の9割をバランスがやっているように見えるのは気のせいでしょうか。

途中でナーガが休憩と称して飲み物を出してくれました。使ったのはコップキュータマ。なお中身は出ません。

中身寄越せ、とコップをナーガに突き返す4人が可愛い。



敵方ではマーダッコさんが持ち前の蘇生能力で復活。

ただ彼女、復活の度に性格が変わるという特徴がありました。現在の性格は礼儀正しいお姉さんです。なお二人称がタコなのは固定な模様。かなりの変化に、演じる喜多村さんの引き出しの多さに舌を巻く。

性格が変わることを教えてくれたイカーゲンの「そんなこともあるのよね」みたいな淡々としたノリが大変良いです。長い付き合いで、今までもいろんな彼女の一面を見てきたんだろうな~と。

本当にこの2人、やっていることに目をつぶれば楽しい奴らなんだけどな~~目をつぶっても貫通するレベルでヤバい事やってるからな~~。


そしてデスワームである。

ここからも繰り返し登場する、東映のお財布に優しいモンスターです。

こんなにCGヌルヌルしてたっけ?今回だけ?

そして(おそらくニチアサ倫理に抵触するため)明言されていませんが、キュウレンジャーたちが降りたった場所の住民は全員こやつに食われています。さらっとえげつない設定ほのめかすのやめよう??ね???




次回:推しの!メイン回!!荒れるぜ止めてみな!!!!!

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