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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

10話 小さな巨人、ビッグスター!

更新日:2023年4月18日

ヒーロー譚か、サスペンスか、はたまたコメディか。




【あらすじ】

開幕からロボ戦に出撃していたキュウレンジャー。

特にてこずることなく帰還しましたが、ブリッジではひと悶着起きていた。



ひとつめは小太郎。

キュウレンジャーになりたいとせがみ、変身セットを借りて変身を試みていた彼は、遂にスティンガーからお叱りを受けた。


「いい加減にしろ。子どもはこの船に必要ない」

 「俺はお前を助けてやっただけだ。すぐにチキュウにいる弟のところに帰れ。」


※意訳

「あまり我儘を言ってはいけない。子どもが戦闘に参加するのは危ない。」

 「俺はお前を一旦避難させただけだ。帰ってチキュウにいる弟の面倒をしっかりみてやれ。」


素直じゃないなぁもう☺☺☺


そんなわけで、ラッキーがチキュウまで小太郎を送っていくことになりました。



ふたつめはナーガ。

なんと船内で気絶しているところを発見されたのだ。



そしてみっつめ。

オリオン号が突如制御不能になり、太陽へと突進を始めたのである。



キュウレンジャー、絶体絶命のピンチ。

ということで、コメディの開幕である!!




【オリオン号】

事の発端は、オリオン号船内でナーガが気絶していたことだった。隣には割れた手鏡。

さらにその直後、突如としてオリオン号が制御不能状態に陥って、太陽へと前進を始める。地上にいるラッキーたちとの連絡も途絶。残り15分で全員太陽にぶつかって燃え尽きるという洒落にならない最期を迎えることになるとの予測結果が出ています。

船内も時間がたつにつれて灼熱地獄と化しています。それを団扇とハンディ扇風機でなんとかしようとするみなさんと、完全にプラシーボで暑さを感じてダウンしているラプターとバランスが面白すぎる。人間より人間してるな君たち。



この非常事態において立ち上がったのはショウ・ロンポー司令。

ナーガを襲い、オリオン号を乗っ取った何者かは、現在ブリッジにいる仲間たちの誰かに成り代わっているのではないか、と推理する。

疑心暗鬼に陥る救世主たち。


「ん~……ご安心ください。オリオン号は密室。逃げることはできません。そしてここには名探偵ショウ・ロンポーがいる」

 「ビッグベア総司令の名に懸けて!」


古畑○三郎なのか金田一○助なのかはっきりさせなさいよ。

というかこのネタは子供に伝わっているのかこれ。絶対伝わってないだろ。

古○任三郎はいいぞ、私はすごく好きです。



名探偵は推理する。

犯人はなんらかの方法で救世主の誰かに成りすまし、なんらかの方法でナーガを倒してなんらかの方法でオリオン号を制御不能状態にした。

この完璧な推理に呆れかえる部下たち。なお約1名素直に感心している模様ガル。


で、その方法は分からないものの、犯人の目星はついている。


「運を天に任せる。」


★★★★★キューレット・ザ・チャンス★★★★★


キューレットを回す司令。

一切引っ掛からずに出てくるリュウキュータマ。


「あれ?……はい!犯人は僕ちんでした!!」


この状況下にあっても過度に部下を疑わず、自分のキュータマが出て来たからってやり直したり言い訳したりしようとしない司令はカッコいいよ。かっこいいはず。うん。多分。うん。



さて、犯人として縄で拘束された司令。

しかし(約1名を除いて)司令の話が茶番なことは分かっているから、疑いは大きくなるばかり。


そこでタイミングよく目を覚ましたのは被害者:ナーガ。

咄嗟に「目覚めてよかったぁぁぁ」と抱きつくバランスが可愛い。


ということで謎解きタイム。

ナーガは事件現場で、いつものように笑顔の練習をしていた。

練習自体は鏡を見て口角を上げてみるという至ってシンプルなものなのだが、何を思ったか座面が小さいうえに安定しない椅子の上に立って中腰になるという謎ポーズ。

結果的に足を滑らせ頭から思いっきり転落、気絶したと。そりゃそうなる。

笑顔の練習をするナーガも落っこちたときのナーガもざきさんの表情筋がはちゃめちゃに仕事しているので余計に面白い。

というか何を見せられたんですか我々は。


端的に言うと、全部司令の思い込みなのである。

貴重な15分がどんどん消えていく……。



いよいよ太陽が近づいてきた。

熱の中でも普通に動ける無機物組によってようやく調査開始。

外に出てケンビキョウキュータマで解析した結果、オリオン号の外部に現在地上でラッキーたちが追っているダイカーン:モズマの粒子(というかちっちゃいモズマ)が付着していることが判明。

ようはこやつを倒してしまえばオリオン号の操縦も戻るはず……ということで、地上組の活躍を待つことになったのでした。




【佐久間小太郎】

遂に帰宅を言い渡された子ども。

とはいえただで帰るわけにもいかず、借りていたセイザブラスターをそのまま持ってきちゃいました。

その後もラッキーと追いかけっこ。意地でも救世主に変身したいみたいです。


その理由は弟との約束。

以前救世主に会った日に、キュウレンジャーに憧れる弟に、

「ジャークマターをチキュウから追い出して、みんなが幸せになれる世の中を作ってやる」

と言ったのだった。


「俺もキュウレンジャーになって、希望の星になりたい」

 「この手で自分の生まれた星を守りたいんだ」



モズマとの戦闘中にラッキーが使ったのはオオグマキュータマ

効果も分からずセイザアタックしたところ、なんと現れたのは故ビッグベア総司令であった。

幽霊のように浮遊しながら話すことも、他人の身体を借りることもできる。


なぜ成仏せずにこんなところにいるのかというと、


🐻「儂の後を継ぐ者が、ショウのようないい加減な男では、おちおち成仏もできんわ」


うーん酷い言いようだ。



とにかくモズマを探さないことには、ということでラッキーはリョウケンキュータマを使用。

いい匂いの方へと走っていき、ノリノリで焼き鳥を食べました。

ビッグベアも小太郎も呆れ気味。

そこに現れたモズマでしたが、それも単に彼のラッキーパワーである。



ラッキーと小太郎(&ビッグベア)で戦うが多勢に無勢。しかもシシキュータマが吹っ飛ばされて敵に持っていかれる始末。

実はここから既にアンラッキー始まってる……?


助けに行かないと、と言う小太郎をかたくなに「子供だから」と止めるビッグベア。


ショウ・ロンポーにトラウマを植え付けた一件。

ビッグベアもまた、「あの時自分がきちんとショウのことを見て、制御できていれば」と考えていた。

だからこそ、戦いたいと言い張る小太郎の姿勢にも反対。


「何言ってんだ!司令は未熟なんかじゃない!」

 「司令のおかげで、俺たちキュウレンジャーは9人揃うことができた!」

 「ちょっと適当で頼りないけど、あんたがなんて言おうと、俺たちは司令を信じてる!」


ラッキーはまっすぐだから、こういう台詞に嘘が無いので信頼できる。

なによりもここで「キュウレンジャーが9人揃った」って聞いたビッグベア総司令、嬉しかったろうな。

彼が託したものを、頼りないと思っていた部下が成し遂げてくれたんだから。


🐻「儂は……ショウのことを見くびっておったようじゃな」



***その頃オリオン号では***


「あ~~~~誰かぁ~~~~!!!た~~~すけてくれぇ~~~~!!!暑い~~~~~~!!!」


****************



ようやくショウを、そして彼が認めた救世主のことを認めたビッグベア総司令。

変身できなくても果敢に立ち向かう小太郎を助け、問いかける。


🐻「希望の星になりたいと言ったな?その気持ちに変わりはないか?」

「もちろん!俺はチキュウを守る、希望の星になる!」

🐻「うん。ならば手伝ってやる。ベア!」


ビッグベアは小太郎の中へ。それに呼応するように、2つのキュータマが出現する。

11番目の戦士の誕生である。



《コグマスカイブルー》

「ビッグスター!コグマスカイブルー!」

小太郎がコグマキュータマを使って変身する戦士。ナンバリングは11。

手がミトンタイプの手袋、首にはマフラーとホッキョクグマからの連想か冬の装いである。

使用武器は伸縮自在のコグマフラー。後に出てきますが先取りしておくと、もうひとつの使用武器はキュースピアです。

必殺技はポラリスインパクト。北極星のことですね。

さらにビッグベアの力が宿ったオオグマキュータマを使用すると巨大化が可能。



新たに誕生した「小さな巨人」の力を借りてモズマ討伐に成功。

オリオン号もギリギリで急旋回に成功、全員無事に帰還したのでした。


ブリッジで改めてビッグベアはショウ司令に全てを託す。なお現在の部下たちは呆れ気味。

そしてもう一度小太郎にも託す。リベリオンのジャケットを支給してもらい笑顔で応える小太郎がまぶしい。



無事に仲間が増えた一行。

次に向かう先は、ジャークマターを倒すカギと目されるアルゴ船である。




【以下雑記】

11人目の戦士誕生!はやいはやい。まだ10話ぞ。


立て続けに覚醒したショウ・小太郎。

夢を叶えて変身して戦う姿。文脈がどちらかといえばプリキュア寄りな気がする。好きです。



小太郎くんはまだどちらかと言えば小生意気なガキ感が強いです。

これからいくつか潜り抜ける修羅場と研修期間を経てかなり大人びてくれます。

正直見直しながらこんなに我儘感強かったっけ?となっています。ブラスターカリパクとか終盤の彼では考えられんよ。


そしてまだ登場して日が浅いのに完璧にビッグベアとの1人2役をこなす田口翔太くんである。



ショウ司令とビッグベア総司令。


きちんと自分の理由を口にせず、とにかく自分より部下が大事。部下を守るためなら多少傷つこうが嫌われようが構わない。本当にそっくりだよ貴方たち。

というかこうやって見ると元からちゃらんぽらんなショウ司令は、自分が失敗してから必死でビッグベアの記憶を辿ったのかなあ、とか思うと苦しくなるね



今回はブリッジ留守番組が結構わちゃついてくれました。

最初の揺れに耐えかねて気絶ナーガにしっかり被さっちゃう司令、それを見て次のカットの時にはナーガの安否を確かめるバランス。なおバランスくんその後ほぼナーガの隣で甲斐甲斐しく団扇で扇いでます。

独特の掴まり方のガル。

柱とかの固定されたものではなくチャンプに捕まっているハミィとスパーダ。

ラプターから渡されたハンディ扇風機をすごい形相で奪い取るスティンガー。

「司令…」で肩に手を置く列が出来上がり、そこに微妙に乗り損ねるガル。

最後に小太郎に対抗意識を燃やすナーガ。

このわいわいガヤガヤかんがタマらんのですよこの作品は。何度見ても美味しい。




次回:ラッキーアンラッキー

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