1話 I’m a 仮面ライダー!
- _ ぬぺ
- 2022年4月26日
- 読了時間: 10分
「もし、この世界に、ヒーローが存在するとすれば、彼らの事を言うんだろう。」
「どんな逆境でも決して諦めずに立ち向かい、人の命を救う、そんなヒーローに、僕たちは守られている。」
「でも、僕はまだ気づいていなかった。」「人類の命が、未知のウイルスに脅かされていたことを。」
「そして、僕たちの世界を救う、本物のヒーローがいたことを。」
【Story】
舞台は聖都大学付属病院。付属なので規模はかなりのものですが、いたって普通の病院。
事の発端は、小児科の入院患者:須山颯太くん。
原因不明の眩暈のために検査入院をしていたが、先生たちの隙を突いて院外に脱走。
なんとか永夢に捕獲されたが、首のあたりから謎のウニョウニョした何かを発症。
病院に向かっているところに偶然出会った明日那によって病院に強制連行。院内の謎の施設:CRへと連れていかれる。
ここから先は部外者立ち入り禁止とばかりに締め出された永夢。
それならもっと早くに(エレベーターに乗る前に)締め出しておくべきではなかったのだろうか…。
しかし、担当患者が放っておけない永夢はそのまま勝手にCRに潜入。
颯太に会って、彼がゲーム好きであること、今日の新作発表会を楽しみにしていたことを知る。
颯太の病状の原因は、彼のストレスからくるものかもしれない。
例え病人であっても、笑顔になってくれないと意味がない。
そう判断した永夢は、無断で颯太を院外に連れ出す。
ダメだろ!!!!!
バグスターウイルスに関しては未知のものだし、すぐさまオペが必要な状況だと気づけと言う方が酷だと思うけど、
仰々しいベッドで寝かされている患者を安易に連れ出す
無断で連れ出す
その間、他の担当患者は完全に放置
という、素人から見てもアカン要素もりもりである。明日那ちゃんはもう少し彼を絞っても良い。
新作:MIGHTY ACTION Xの発表会会場。
連れ出された颯太は、あろうことか会場で発症。
動く泥団子の連なりみたいな見た目になって暴れまくる彼を止めるには、仮面ライダーとなってオペを行わなくてはならない。
しかし、変身できるのは限られた才能のある人間のみ。
だからこそ、明日那は天才ゲーマー:Mを探していたのである。
【宝生永夢】
聖都大学附属病院・小児科研修医。
8歳の頃に交通事故で救急搬送され、手術によって一命をとりとめた経験がある。
おそらく、今小児科医を目指しているのはそれがきっかけだし、当時担当してもらった先生は彼の目標でもある様子。
医者としては、前述の患者無断連れ出しなどもやらかしているものの、子供たちと屈託なく遊べたり、優しく話しかけたりと、子供が好きで面倒見がいいことが窺える。
休み時間にいつまでもゲームに励んだり、ずっこけたりとドジも多い。
一言でまとめると「おっちょこちょいな好青年」。
あと個人的には中の人が若い!幼い!拙い!という感じです。
よくチベスナ顔とか言われてますがマジでそうなるの?本当に??
《天才ゲーマー M》
永夢のハンドネーム。
数々の大会で優勝しており、衛生省にも認知されている。
以下は報告書。
天才ゲーマー。ゲーム業界で世界的に有名な大会である『Game Survivor』で優勝を始め、その他数々のゲーム大会での受賞歴がある。しかし、適合候補者における情報は、インターネット上で「ハンドルネーム・M」を名乗っている同一人物であること以外の詳細な情報はすべて不明。5年前及び、この度のバグスターウイルス(以下BGウイルス)感染症における現在唯一の対抗策である幻夢コーポレーションからの協力・提供された変身・BGウイルス分離システム(以下ゲーマドライバー)の適合者である可能性は十分にあるといえる。現在、BGウイルス感染症蔓延が再発する可能性がある以上『電脳救命センター』(以下CR)の早期復旧とハンドルネーム・Mの捜索、発見が今後、我々の最優先課題だといえる。
これでなんとなく諸々が分かるようになっている気もするが。
言うまでも無く永夢=Mなのだが、正直な感想としては「永夢の一面」よりも「永夢の別人格」と言った方がしっくりくるキャラ造形。
永夢の時にはちょっと弱気で頼りないところもあるお兄ちゃんだけど、Mはもう少し攻撃的で荒っぽく、傍若無人感が強い。颯太のことも永夢は「くん」付け、Mは呼び捨てだし。
ちなみに説明書は見ないタイプ。
《仮面ライダーエグゼイド》
ライダーガシャットとゲーマドライバーで変身する仮面ライダー。
カセットイメージのガシャットをセット→キャラセレクト風メニューで正面に出てきたエグゼイドを選択
という流れで変身。
このセレクト画面、既に実装済みのキャラだけが見えていたりするあたり凝ってて可愛い。
モチーフは、幻夢コーポレーションが5年かけて開発したゲーム:MIGHTY ACTION X。
ゲームジャンルはマリオで有名な横スクロールアクション。
キャラクターであるマイティを操作してプレイするゲームであり、永夢が妙に詳しいことからおそらくX以前にもシリーズがリリースされている作品。
普通に変身すると変身するのが、アクションゲーマーレベル1。
「レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!」
ずんぐりむっくりしている。可愛い。なんだこれ。
ちなみにスーツアクターさんは藤田慧さん。女性ライダー・女性怪人、近年では剣斬など、比較的小柄なキャラを担当。高岩さんこれに入るんか?と思っていたらそもそも別の方でしたか。納得。
戦闘スタイルはマイティの能力を駆使したもの。
散らばるブロックを叩き割ると出てくるお菓子を獲得することで能力値アップが狙える。
セレクト画面で出ているライダーが既に何体かいる感じ、現在ライダーとしては未熟者の永夢に、「天才ゲーマーとしてのセンス」「ゲームそのものへの造詣の深さ」という2点を付与してバフを掛けるのが最高に「主人公」という感じ。
ドライバーのレバーを倒して変身するのがアクションゲーマーレベル2。
「大変身!」
「ガッチャーン!レベルアーップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!」
ここでようやく見覚えのある八頭身に変身。
ピンクのボディに蛍光グリーンの差し色、胸部のゲーム機の意匠、バッチリ合ってしまう目。
なんというか、絵力が強い。
一方でよく細部を見ると、短パン+黒いスパッツ+スニーカーに見える下半身とか、余計な装飾の無いシンプルなボディとか、全体的にスポーティな印象なんだよね。
ゲームにも、医療にも舵を切らなかったのか…かなり思い切ったデザインしてると思う、いろんな意味で。
使用武器はガシャコンブレイカー。
普段は殴打用のハンマーとして使用するが、横についているAボタンを押して斬撃用の剣にすることも可能。
必殺技はマイティクリティカルストライク。
「会心の一発!」
ガシャットを左側のスロットに入れ直し、(息をフッてするの好き。永夢の年齢ならそんなことやった経験の方が少ないのでは?というツッコミは控えよう)ライダーキックを放つ。
バチバチのエフェクトや、カットイン、更に何度もキックを決める動きが、「ゲームの何でもあり」らしさを体現していてかっこいい。
【仮野明日那】
本作のヒロイン。
衛生省職員であり、聖都大学附属病院の関係者でもある。ナースとしても働けるっぽい。
仮面ライダーとして戦う人材にMを推薦した張本人。
バグスターウイルスにも詳しい。
既に帰国を控えているドクターだけにウイルスを任せるのをやや不安視している様子。
その正体は、CRの一画に設置された筐体ゲーム機:DoReMiFa BEATのキャラクター…かな?
おそらくモチーフは音ゲー。
よく見たら筐体の周りの曲は「豆腐音頭~おばあちゃんの味~」「スペードのエース」「ミラーラビリンス」「ゴーストダンサー」「マジックプリンス」「PAN-ZOOO」「Climax High」など、過去の平成ライダーのネタがてんこ盛り。豆腐音頭ってなんだよマジで。
「コスチュームチェンジ~!!」
の掛け声とともに筐体の中に飛び込んでいった彼女は、黄色いポップなワンピ+ピンクの髪という二次元キャラに変身。声も萌え系に全振り。
最初に出会った時にずっこけてこの声が軽く出ていたので、多分こっちの方が素。
明日那は人間界でやっていくための姿。本当の名前はポッピーピポパポ。なんて言いづらい名前なんだ。
彼女曰く、これから永夢は10個のゲームをクリアして世界を救わなくてはならないのである。
【用語リスト】
今回気になった用語をあげていこうかと存じます。
《衛生省》
官営の組織。現在登場しているのは大臣官房審議官の日向恭太郎。
バグスターウイルスに関する処理を一手に担っている模様。
《バグスターウイルス》
未知の感染症を引き起こすウイルス。
その正体はゲームから感染するコンピューターウイルス。
それをばらまく側として加担しているのが、ちらりと登場したパラドとグラファイトと思われる。
BGウイルスに感染した人間は眩暈や首から視認できるウイルスが出現するなどの症状に襲われる。
最終的には体を完全にウイルスに乗っ取られ怪人と化す。
救うためには、ゲーマドライバーとガシャットを用いた戦闘…ではなく手術が必須となる。
日向の発言から察するに、5年前にも一度ウイルスが流行しており、その時にもかなりの被害者が出ている。
永夢に先駆けて変身資格がある人たちがいるのは多分そういうこと。
1つ気になるのは、その状況が公になっていないこと。
5年前に一度大きな被害を出したにもかかわらず一般に知られていないのも不思議だし、仮にも医者を目指して勉強していたであろう永夢が何一つ知らないというのはかなり引っかかる。
《幻夢コーポレーション》
MIGHTY ACTION Xをはじめとしたゲームを開発している会社。CEOは檀黎斗。
ちなみにmightyとは「力強い、すばらしい」という意味です。
ゲームだけでなく、BGウイルスの対処に当たるために機械方面で衛生省とタッグを組むなど、かなり優れた技術を持っている様子。
個人的には今は好青年社長みたいな面してる黎斗くんの正体はぼんやり知っているうえに、
一介のゲーム会社が未知のウイルスに対抗する手段を持っていること、
マイティXの開発期間と以前の流行の時期が被っていること、
2度目の流行がXの発売時期と重なること、
を根拠にかなり怪しいなと睨んでおります。
にしてもマジで黎斗さんイケメンね…
初見だけど、SNSでフリー素材と化している黎斗さんはいつ見ても変顔だからさ……
《CR》
聖都大学の地下に設けられた施設。正式名称は電脳救命センター。
バグスターに対抗するための極秘部署。
院内のエレベーターに乗り、B1を2回→1を2回→開・閉ボタンを同時押しで向かうことが出来る。
中に入るためにはパスワードを入れる必要がある。ボタンが完全にポッピーピポパポ仕様なのは突っ込んでもいいんだろうか。
院長の鏡灰馬もCRの関係者。
怖い顔している時もあるが、基本的にちょっと抜けてておちゃめなおじさんという印象。ただの華丸さんでは?
【以下雑記】
良い評判しか聞かない本作。ずっと見たいと思っていたので嬉しい限り。
ひとまずは1話にして情報開示がスマートでありがたい。個人的に、1話の構成が上手いと1年の流れもスムーズなんだよね
不安点と言えば主演の演技力くらいですが、こちらは客演の際に全部解決することを確認済みなので全然大丈夫です。
あと、重めの作品と聞いていたのだけれど1話はコメディ全振りね?
本当にここから重くなるの??
ゲームモチーフということもあり、過去一CGがビカビカしている気がする。
エグゼイド放映時、実家で偶然テレビつけたときにエグゼイドついてたことがあるんですけど、親が「こんな光るの?子供の目に悪くない?」って言っていたことを急に思い出した。
そんなに気になるほどじゃない気がするけどな。
現状知っている情報と言えば、
🎮クリスマスがやばい
🎮レベル1は実は大事らしい
🎮宝生永夢ゥ!の一連の流れ
🎮土管から無限に出てくる黎斗
ってところでしょうか。
宝生永夢ゥ!に関しては、一般化しすぎてて衝撃の告白が衝撃でもなんでもなくなってるのが悔しい。許さんぞ黎斗。
あとは何てタイムリーなんだと…。
本当に、「お医者さんはヒーロー」を痛感し、未知のウイルスに苦しめられる日が来るなんて思いもしなかったよな、ほんと…。
一言でまとめると掴みは文句なし。半年間楽しめそうです。よろしくお願いします!
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