1話
- _ ぬぺ
- 2022年8月22日
- 読了時間: 8分
更新日:2022年9月27日
戦わなければ生き残れない!
【あらすじ】
巷で噂の謎の失踪事件。
被害者たちにこれと言った共通点はない。殺される/誘拐されるようなトラブルも無い。目撃者は0。部屋は密室。
ここ半年くらいで徐々に増えているという。
結論から言ってしまえば犯人は人ではない。
鏡から現れたモンスターが人間を襲っているというもの。警察が追っても何も出てこないわけである。
そんな中、巻き込まれた1人の青年がおりました。
【城戸真司】
主人公。
職業はジャーナリスト。(正確には「近日正式採用!」とあるのでまだバイトか)
性格は編集長曰く、「馬鹿」「祭りに行って神輿を担いでいるタイプ」。
底抜けのお人よしで考えなしという印象。
通りかかったところにいた、事故った2人組の間に入って仲裁したり、勝手に刑事のまねごとをして事件を解決しようと意気込んだり、「事件現場で騒いではいけない」という当たり前を忘れたり、謝罪の時の礼が(すごいことを見てしまった後とはいえ)浅かったり。
一言で言うと、
「これから始まるデスゲームの参加者にはあまりにも向いていない人物」。
彼が巻き込まれたきっかけは、勤めているニュースサイトで扱っていた神隠し事件。
まだ半人前だからとどこにも出してもらえなかった彼。
確認するよう命じられた被害者のリストから、事務所に比較的近いところを発見。いてもたってもいられなくなり、コンビニに行くふりをして単身取材に出かける。
榊原耕一宅。
東京都文京区白山6-7 コーポみすず203
消失日時は2001年12月2日(日)15時頃、消失場所は自宅。
白山という地名は存在しますが、実際は5丁目までしかないそうです。東大のすぐそこなんだ。
彼の部屋は、警察からの要請もあったのかそのまま。
異様、の一言に尽きる。
部屋中に新聞が貼られた空間。
種が分かって見ると簡単に分かるが、ガラス製品やテレビ画面など、鏡のように姿を映し出すものすべてを覆い隠すように新聞が貼られている。
窓に一箇所、ブラインドを下したにも関わらず無理矢理こじ開けたような跡があったので、多分そこから襲われたんでしょう。新聞を貼るのが甘かったのか、その隙間をかいくぐるようなモンスターに襲われたのか。
現場で彼が拾ったのは名刺入れの様なケース。
さらに、外を見ると、ビルの窓ガラスの中を飛ぶ、赤い竜の姿が。
思わず外に出た真司に向かって、竜はまっすぐに飛んでくる。
思わずガードした手に握っていたカードが良かったのか、彼は竜をはじき返すことに成功。
代わりに吹っ飛んでしまったため、割れたガラスは会社で賠償することとなりました。
一つ運命が違っていれば、この榊原なる男が龍騎になっていたのかもしれないのかな。
彼がどうやってカードデッキを手に入れたのか気になるところではある。
現場を出た(というか多分追い出された)真司。
ケースを出した瞬間、鳴り響く耳鳴りの様な金属音と共に、激しい頭痛に襲われる。
そして、鏡の中のモンスターが見えるようになる。
●「やっぱり何か変だ」
鏡の中で紐に首を繋がれていた令子を追った先で、車のボディに映るモンスターを目撃。
思わず向かっていった先で、謎の女性に呼び止められる。
●「貴方…仮面ライダー、なの?」
よく分からないが、モンスターが令子に近づいている。
女性を振りほどいて令子の車に駆け寄ると、ケースが光りだし、亜空間へと飛ばされる。
そしてそのまま、黒いライダーに変身。
多分だけど、そのあとの秋山さんの例を見る限り、生身で飛び込むもんではない。
《仮面ライダー龍騎 ブランク体》
龍騎のモノクロバージョン。
基本は通常龍騎と同じデザイン。腕についているカードをセットする機械が通常と異なり、地味なデザインのライドバイザーとなっている。
召喚した剣は同じく地味なライドセイバー。地味なだけでなく、攻撃力も耐久力もほぼゼロ。
●「折れたァ?!」
この台詞、高岩さんのアドリブと聞いてはいたが実際見るとまあ面白い。
なんかもう、直前の絶妙にダサい剣の構え&絶妙にダサい走り方、勢いだけはいっちょ前な掛け声、折れた後に綺麗に回って落ちていく剣、そのまま清々しいほど華麗にぶっ飛んでいく龍騎くんと、それを何の躊躇もなく弾くナイトという流れのテンポの良いこと。
やっぱりこういう伝説になっているシーンも、ちゃんと前後を見なきゃダメね。
流石に戦力ゼロの龍騎に代わって敵を倒してくれたナイト。
状況がよく呑み込めていないため、あれこれとナイトを質問攻めにする真司。が、
●「はしゃぐな!」
一喝されました。この世界は初心者に優しくない。
そこにやってきたのは件の赤い竜。
問答無用で襲い掛かってきた竜の爆炎から逃げ惑う2人…で幕。
よくそんな車だらけの場所でナパームドカドカやったわね…。
【OREジャーナル】
真司の勤め先である会社。ロゴでの正式表記は「ORe JOURNAL」。
作中で明言はされていないが、おそらくネットのニュースサイトを経営している会社です。メルマガも出しています。
社員は真司含めて4人。
《大久保大介》
編集長。
公式サイトのプロフィールに飲み会の上裸ネクタイの写真を使われることからなんとなく社内での扱いが見える。
真司からは「先輩」と呼ばれており、おそらく真司の大学の先輩で、その伝手で彼を雇ってやることにしたんじゃないかな、などと。
《桃井令子》
ジャーナリスト。
しゃきしゃきした女性。働く背中がかっこいい。後輩に女の子がいたらバレンタインに大量にチョコもらってそう(偏見)。
今回も良い記事を出しているあたり、記者としての腕も良い。
なにやら警察に恨みがあるらしい。現在「警察腐敗列島」なる記事を連載中。
《島田奈々子》
システム担当。
のんびりした雰囲気の女性。
打合せの時も他のメンツとはちょっと距離を置いている感じがしたし、あんまりガッツリニュースに関わろうという感じはしなかった
【秋山蓮】
2号ライダー。
戦い始めてからかなり経っているらしく、戦い方が手馴れているほか、モンスターの事件もある程度把握済み。
とは言え、自ら進んで他人を助けようとするとか、被害者を減らそうとするとかいうような言動は見えない。でも別に見放すつもりもなさそう。
不思議な立ち位置だけど一番人間っぽいなと思う。メタ的には真司と喧嘩させやすそうで良い。
《仮面ライダーナイト》
彼が変身するライダー。
「騎士」の名にふさわしくシュッとしたデザインがかっこいい。
腰に下げたモノはダークバイザー。カードをスキャンするための道具。
おおなるほどそれが剣なのか~!と思ったら違った。「ソードベント」でなんかウイングランサーなる武器が出て来ました。そっちが武器かい!というかランサー…ランス…槍??ソードとは。……まあいいんだ、かっこいいから。ごつい剣?槍?良いよね。
「ダークウィング」でコウモリ型のモンスターを召喚して使役可能。
確かこの「ダークウィング」がコウモリ君の名前だったよね…?
ちなみにウイングランサーを持ってきてくれたのはこのダークウィング君です。なんて良い子なんだ。
(直後の真司の剣は無造作に空から降って来て離れたところにぶっ刺さったのは彼にモンスターがいないからなのでしょう)
必殺技は「ファイナルベント」。
ダークウィングが背中にくっついてマントとなった状態で飛び上がり、マントを円錐状に体に巻き付けながらのライダーキック。
真上から狙っていくタイプのキックは結構珍しいのでは。
【神崎優衣】
今作のヒロイン。
今回は完全に謎のまま1話が終わってしまった。蓮と仲がいいことしか分からなかった。なんなら本編では名前すら出てない。
キャラのカラーも分からなかったので、完全に服の色で決めたよ!!
【ミラーワールド】
こちらも出ていないけど、知っているしもう書いてしまおう。
今作に登場するもう1つの世界。
こちらの世界とは鏡面から行き来できる。
人っ子一人いないこと、完全に鏡合わせになっていること、モンスターが闊歩することを除けば至って普通の世界。
なんて撮影が大変そうなんだと思いながら眺めている私です。
おそらく出入りする資格はあのカードケースを持っていること≒仮面ライダーであること。
今作の「仮面ライダー」はデスゲーム参加者であるという解釈で良いのだろうか。
出入りする際は、あらかじめ鏡面にカードケースことカードデッキを突きつけることでベルト:Vバックルが出現。
変身ポーズをとって変身し、そのまま鏡面に入る。中にあるライドシューターというバイクに乗り込んでミラーワールドへと赴く。
このライドシューター、役割が役割だけにすぐ出て来なくなるんだろうなと思ってはいますが、まあかっこいい。近未来感ただようデザインは勿論、屋根があったり座席が自動的に立ち上がったりするのめっちゃかっこよくないですか。
【以下雑記】
🐉いや遂に始まりましたね。戦わなければ生き残れない世界。20周年おめでとうございます。
🐉念のため、今私が知っている情報を列挙しておきますと
気を付けろ、小林靖子と井上敏樹だぞ
皆死にます(慈悲はない)
短命のカニがいる
倫理観ぶっとび王蛇さん
神崎優衣の正体
ってところでしょうか。正直優衣の正体(すなわちこのデスゲームの目的)についてほぼ答え知ってしまっているのが個人的には結構痛い。ただ、それ以外のキャラに関しては顔と名前と変身後がほぼ全員あやふや状態なのでまあ楽しめるかな、と思っています。
🐉ベント。カードのスペル「vent」は穴という意味。名詞だとそれだけど、今回は動詞の「発散する,あらわにする」なんかのほうがよさそうな気がする。(ランダムハウス英和辞典参照)
🐉放送開始当時生後8か月強だった私。なんかもういろいろ新鮮。PCでっか。画素荒っ。アンテナのある携帯だ。ピクセルだ。
あとCGの技術も本当に上がったんだなって。
🐉今回は1話の割にまとめづらかったな。これ靖子にゃんなんだ。今までの小林脚本に比べて、1話に説明よりも勢いや世界観の提示を優先していた印象。井上脚本っぽい。
🐉OPは「Alive A Life」。歌は松本梨香さん。ポケモン知っている友人から歌を聞いて「サトシ…?」と聞かれた経験があるのをふと思い出した。お洒落でかっこいい。
🐉掴みは上々、今後が気になるなという感じ。最近の作品ではあんまりないけど、この頃の作品ってリアル路線というか、「もしかしたら自分たちもいつかモンスターに襲われるんじゃないか」みたいな空気感のもの多いよね。
これから半年間、どうぞよろしくお願いいたします!
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